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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

炭化する

2世帯3動線のリフォーム工事も最終章の3期工事が始まっています。
今回はその3期工事の解体してびっくり!からのエントリーです。

一般に、リフォーム工事では解体した柱や土台が腐朽やシロアリにやられてスカスカと言った現象はつきものと言って良いほど、目にする確率は高いのですが、今回は非常に珍しいケース

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これ、何だか分ります?

土台と柱の足元が炭化してしまっているのです。
火事で焼けた跡の木造の建物ってこんな感じだと思います。
手で触ると炭になる手前の木片がボロッと欠けて、構造的にも非常に危険な状態であるのが分ります。

当然、この部分は取り替えてもらう事になりますが、さて何故このような状態になっていたのか?

以前のこの場所は洗面脱衣室で火元は近くにはありませんでしたので、
推測となりますが、

何度か増改築やリフォームを繰り返されていて、この住まいの建築当初の頃のプランが、ここにお風呂の炊き口(当時は薪でお風呂を焚いていたと思います)かカマド等の火元が、この場所の近くにあり、直接火があたってはいなくて壁か何かの下に覆われていたけども、火力が強く、間接的にその影響を受け、次第にこのように炭化したのではないか?

と考えられるのではないかと思います。

それにしても、関係者一同、口を揃えて「初めて見るわ~」と言った非常に珍しいケースです。