兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所
兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

自然発火

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昨日は少し大袈裟なな宣伝をしましたが公開まで、もう暫くお待ちください。
 

スローライフやエコロジーへの関心が高まり住まいづくりの現場では自然素材の使用がごく当然のようになりつつあります。当然、それに伴い使用される物も天然の物と言う事で、天然油脂ワックスが使われる事も多く、作業も比較的容易と言う事から施主自らが施工すると言う話もよくある事。
 

昨年、近畿地方のある市でも実際に植物系天然油脂ワックスを使用した布切れを放置した結果、ボヤとなった事例が発生しているようです。
 

植物油は布やスポンジのような物に染み込んで冷えにくく乾燥した状態に放置されると酸化して発熱し、場合によっては数時間後に染み込んだものを発火させる事があるようです。
 

一般に天然油脂ワックスと言っても何%かの溶剤を含んでいる場合がありますが、人体や健康に配慮するメーカーでは100%天然油脂と言う物も販売されているようですが、溶剤を含まない場合は人体への影響は少ないものの、のびないので作業性が低くなり乾きにくく、布で拭取る量が比較的多くなるために特に使用後の布の処理は重要視しなければいけません。容器の注意書きには布等の取り扱いに関しての記述は必ず書いてあると思いますので、よく読んで指示に沿うような処置をして頂くように御注意ください。
 

天然油脂ワックスの使用後の布などに関する自然発火に関する、ある実験データを紹介しておきます。
 

この実験結果から推測すると、酸素に触れる事で燃焼に必要な条件が整い、整い易い順に火災が起き易くなっているのではないかと思います。