テーブルデザイン 結果編
「丁寧に暮らす家」では奥行の浅い特殊サイズのテーブルを
お求めでしたので、既製品では無く、私が基本デザインを施し
製作して頂きました
そのテーブルが工事の完成とともに現場に納品され
先日の完成写真撮影の日にも登場していました
前回は空間メインでご紹介したのですが
今回は家具メインの写真になります
テーブルはホワイトオーク蜜蝋ワックス仕上げ
照明の加減で実際の色よりも少し濃い色に見えています
天板の奥行60cmとかなり浅めの設定です
標準的なサイズでは80~90cm程度の物が多いのですが
それに比べるとかなりコンパクトと言えます
又、テーブルの脚は下に行くほど絞ってあるため
よりスマートな感じがします
一方、椅子は宮崎椅子製作所製の UNI-Senior
座面の横幅が広いで座っていて安定感があり
長時間座っても疲れにくそうな感じがします
材種は、ウォルナットで色が濃く重量感があるように
見えますが、持ってみた感じは意外に軽量でした
座面が僅かに後ろに傾斜していることで
座っている時の安定感を担保しています
テーブルもデザインに凝れば、予算も上がり
デザインによっては強度が落ちる可能性があります
デザイン最優先の危うさ
これは、建物にも同じことが言えますね
完成写真撮影
先月末に続き、完成写真撮影の日でした
わざわざ「完成写真」と呼ぶのは
工事がリノベーションであったため
新築の場合に竣工写真と呼ぶのと
あえて区別していますが、リノベーションの場合でも
竣工写真と呼んで良いと思います
その話は置いておき
「丁寧に暮らす家」の引き渡しから1週間
朝、インターホンを押して家に入れて頂くと
「あれ?」
生活感が無いのです
「荷物入れなかったんですか?」と思わず
質問してしまったほどです
「朝、慌てて隠したんです」とのことでしたが
実は冷蔵庫も仮の場所に置いて頂いてました
生活感が無い方が良いだろうと配慮して頂き
撮影にもご協力いただけ、有難い限りです
「大人のための上質な空間」と言っても過言ではないほど
製作したテーブルや購入された椅子と
照明器具との相性がばっちり、かみ合っています
引き渡し
「丁寧に暮らす家」本日、引き渡しでした
解体開始が4月1日でしたので
2カ月と少し、寒い時期の工事は止めておきましょう
と言うことで、工事開始時期を探っていた訳ですが
2か月前とは全く違った空間となりました
設備機器はキッチンのみ変わっただけですので
引き渡しも早々に終えて、全員でオイル塗装
今回はワックスではなくオイルを刷毛で塗っていきました
こう言った作業では作業工程を
ちゃんと考えて進めないと
最後に出口が無くなり塗った床の上を
歩いて出口に向かわないといけないので
最後は、出口の所で終わるような順序を
考えて塗り進めました
こちらのお住まいのシリアルナンバーは「047」です
そして、こちらのお住まい用に
基本デザインをしたテーブルも搬入されています
シェープした脚が美しい
そして、全員でのオイル塗装
作業の手を少し休めて、1枚撮影
〇〇調
「〇〇調」、「〇〇風」と言う言葉は
建築の世界では良く出てきます
でも、特に設計者の中ではこれらの言葉
あまり良い意味で受け取って貰えないと思います
偽物、模擬、そのような意味合いで
受け止められると言うのが理由のように思います
そのため、私もこのような言葉や商品は
あまり好きではありません
しかし、今回ついに使ってしまいました
「木目調」
これまで自論で、本物の木の近くに偽物の木を用いると
より偽物感が増幅されて変だよ、と説いてたのですが
近頃の木目調は結構、精度が向上しているのか
若しくは、面積的に小さいためか
今回の木目調は意外にマッチしていました
「丁寧に暮らす家」の現場
写真奥に写っている3灯のダウンライトが、その木目調です
ウォルナット色と記載されていました
これまで白か黒程度しか選択肢が無かったのですが
白木調、ウォルナットと木目柄の選択肢が
2種類増えていました
この空間には、黒よりも木の色に近い
ウォルナットで正解だったように思います
天井高さ
「丁寧に暮らす家」のリビングダイニングに
該当するスペースは、天井高さを抑えています
日本の家の平均的な天井高さは2.40mくらいと
されていますが、その由来は正直分かりません
通常よりも低い天井高さで圧迫感を感じないのか?
と思われるかもしれませんが
身長1.76mある私は、低いと感じたことはありません
同じように1.80m以上の身長の住まい手さんにも
同じ程度の天井高さで、どのように感じるかを
尋ねたことがありますが、低いとは感じない
との返答でした
その理由は定かではありませんが
天井まで目一杯の背の高い窓
そして、シーリングライトと呼ぶ
天井面にデカデカと存在感のある照明器具を
付けないことも、その理由の一つのように思います
Jパネル
「丁寧に暮らす家」で採用したJパネル
Jパネルとは杉板を繊維方向が直交するように
三層に貼り合わせたパネルの事で、
耐力壁パネルとして用いることも
意匠用に用いることも可能な便利な材料で
今では杉以外の樹種でも同じような商品が出ています
当方がJパネルを採用するのは、かなり久しぶりのはずで
何故、こんなに間が空いたのかは自分でも分かりません
リノベーションの今回は、主に意匠用に採用してみたのですが
上小節の杉の床板の上品な空間に馴染むように腰板として
用いています
写真が、Jパネルです
既に使用サイズに切断した状態です
この商品は実(さね)がついているタイプです
パネル小口を見て頂くと3層になっていることが
分かると思いますが両端の板は繊維方向が同じ向きですが
間に挟まれた真ん中の板は繊維方向が直交しているため
木の特性である、反りに対しては比較的強いと思われます
しかし、建具に使用したことがある同業の方の
話では、建具として使用する場合は、かなり反りが
出るとのことでしたが、随分以前の話ではあります
さて、次回現場定例の時には、どのようになっているかな?