あたたかな木のすまいづくりのために ~ マンション編 part3 ~
part3は、連載の開始に少し触れました、サッシについてです。 マンションでの暖かさ確保のための検討事項は断熱、そしてサッシですと最初に述べました。
そしてサッシを触るには大きく二通りの方法があります。
一つ目はサッシそのものを性能の高い物に入れ替える方法と、そして二つ目は内側にサッシを追加する方法です。
手軽で安価なのは後者の方法ですが、バルコニーに出るためや外気を入れ替えるために2度アクションが必要となる不便さは否めません。
不便なのは嫌だからと前者を選択する場合、問題なのは専有部分と共用部分の問題です。
屋外に面するサッシは共用部分と判断されることが殆どだと思います。
その場合は簡単には交換できないですし、管理組合での承認も必要となることでしょう。
ですので、どうしてもサッシを触りたいと言うことでしたら管理組合への相談は必ずしておいて下さい。結果、交換不可能なことも考えられます。
そしてサッシを触る場合に、もう一つ課題となるのがバルコニーに面するサッシの場合はバルコニーの防水が絡んでいることも考えられます。
防水層を傷めると下階に影響を及ぼしますので、十分な立ち上がりが確保出来てないバルコニーの場合、サッシの交換は見送る方が賢明でしょう。
設計者や施工業者さんとも十分に相談しながら進めて下さい。
さて、説明が前後しましたが何故このような連載を始めたかと申しますと、本来ならプロがきっちりと判断してやっていれば、このような連載はしなくても済むのですが、プロであっても知ってか知らずか、きっちり理解してやっているなあと思えない事例を時々目にするからです。知っているけどもデザインのために、基本的なことを度外視されてしまうと不幸なのは住まい手の皆様です。 ですので、せめてこのブログをご覧頂いている皆様には基本的な知識を持って頂こうとの思いで始めました。これはノウハウの一部であり我々の本当の仕事は、その先の更に細やかな部分を補いながら、心地よい空間をつくることです。どうぞ気長にお付き合いいただけましたら幸いです。
あたたかな木の住まいづくりために ~マンション編 part2~
連載の続きとなります。 マンションの断熱対策には検討すべき部位があります、とお伝えしました。
外気に面する部分とそれにプラスし、少し奥まで断熱を施しておかなければ外気の影響を避けられません。
図は平面図と断面図ですが緑に着色した部分がそれに該当します。床、壁、天井の3面共に必要で、関西では奥行き45㎝以上の部分をカバーする必要があります。


柱型や梁型が出るケースもありますので、その奥行きにプラスしてお考え下さい。
こう言った部分は熱橋部(ねっきょうぶ)と呼ばれ外気に面する表面積が大きくなるため、どうしても外気の影響を受け易くなります。
写真は、私共がお仕事をさせて頂いたマンションでの断熱施工の情況ですが、この住戸は最下階でしたので断熱施工は床は全面、壁は屋外に面する部分と屋内への折り返しを50㎝確保しました。又天井も屋内への折り返し部分を50㎝以上断熱施工しました。
元々、階高が低かった建物でしたが天井を貼った事で更に低さを感じるか?と思いましたが、さにあらず、照明器具はダウンライトを中心に天井に埋め込んだことも効果の表れだったと思います。
次回に続く
あたたかな木の住まいづくりのために ~マンション編~
さて、ようやく新年からの連載企画をスタートさせて頂きます。 題して 「あたたかな木の住まいづくりのために」 です。
無理のないペースで連載を進めて参ります。
そして先頭バッターはマンション編、 木の住まいと言いながらマンション?
と少しイメージが結びつかないのかもしれませんが、最近ではマンションに自然素材を取り入れリフォーム、リノベーションして住むと言うケースも少なくありませんし、マンションの場合、温かさ確保のために検討すべき項目がある程度限定されます。
書く側としてもより取り上げ易いと言う理由もあり、ここからのスタートとさせて頂きます。
暖かさを確保するために、検討する事項は、先ず断熱、そしてサッシです。
内装を触らない部分リーフォームの場合、断熱まで手が回らないと思いますので、その場合はせめて内側にもう一枚サッシを追加することだけでも検討されては如何でしょうか?
今日は先ず「断熱」についてです。
全面的にリノベーションされる場合は、現在の内装も一旦撤去される事と思います。このタイミングがきっちりと断熱をするチャンスなのです。
その場合に気を付けたいのは、ご自宅がどの階に位置するかで検討すべき断熱範囲が変わると言うことです。
図は仮に5階建てのマンションを想定した断面図ですが、階数がどうなったとしても考え方は同じです。
最上階では夏の暑い日射し対策の為に天井をしっかり断熱して下さい。
そして最下階では、冬場下からの冷気対策の為に床下での断熱対策をご検討下さい。
その他の階(中間階)では外気に面する壁面を断熱することを頭に置いてください。図の赤の範囲が上記で述べた範囲です。
とまあ、ここまでは一般的に誰もが想像できる範囲かと思いますが、実はそれ以外にも見落とされがちな部位が存在するのですが
始めから飛ばし過ぎるとバテますので続きは、次回とさせて頂きます。
