塗る
塗る、塗る、ひたすらに塗る
何を?
壁です
左官屋さんが全身を使って
コテを右へ左へと動かす音が
とても心地良いんです。
ブログでは、その音をお伝え出来ないのが残念ですが
多分、左官屋さんは神経を集中させて
コテを動かしていると思います。
正面壁の建具の上には欄間ガラス戸が
入っていたのですが、壁の向こう側は
天井裏となったので、塞いで漆喰を塗って貰っています。
そして左手の壁の職人さんが塗っている壁も
以前は出入りのための建具がありましたが
ここも綺麗に塗って頂きました。
真壁の家って、構造体によって区切られた感じが
良いですね!
この部屋は、畳を入れ替えて出来上がりです。
そして、こちらの部屋では家具の一部が
据え付けられています。
3年前
3年前の今日、どうやら熊本に居たようです。
前日に高千穂で打ち合わせを終えた
翌日だったと思います。
そしてその時の写真が、こちらです。
熊本地震で大きな被害を受けた熊本城です。
天守閣は既に工事を終えて一般の方の入場が
可能になったとニュースで見たような記憶がありますが
さて、この奇跡の櫓は、元通りに復元されたのでしょうか?
その1本が崩れていれば、この櫓もろとも壊れていたとも
言える状態でした。
文化財の修復は元通りに完全復元することが
条件ですので石垣の積み方も当然
元の通りに復元されないといけないので
2枚目の写真のように石を並べ、
一つ一つに番号を付けて再現していくのですが
とてつもなく気の遠くなる作業かと思います。
石の形状や以前の写真などを見比べながら
この石がどこにあったものかを見極めるのだそうです。
この熊本地震で繰り返し地震の怖さが
伝えられるようになりましたね。
うちエコ診断の意味
このブログでは、以前より時々登場する
「うちエコ診断」ですが、私はその診断士資格も
持っていまして、診断業務も行っています。
つい先日まで行われていたCOP26でも
新たな条約が締結されたようですが
既に皆さんも、ご存知のように
地球温暖化防止に向けたアクションは
国内でも少しづつ広がりを見せているように
思います。
その取り組みの一環として「うちエコ診断」も
位置づけられています。
うちエコ診断とは?
家庭から排出されるCO2排出抑制に向けて
診断士と一緒に、その削減方法や対策について
考えると言うものです。
診断には専用のソフトを使うのですが
その簡易版は誰でもアクセスが出来て使う事が出来ます。
興味がおありの方は、こちら からご覧ください。
使用するには光熱費を下調べして頂く必要があるのですが
色々と知ると楽しいかも知れませんよ。
では何故、家庭からのCO2を減らそうとしているのか?
と言う事ですが、その前に こちら の
全国地球温暖化防止活動スイシンセンターのサイトの
ページをご覧いただきたいのですが
部門別の二酸化炭素排出量の推移を時代を追って
グラフ化したものです。
このグラフから分かることは全体の割合からすると
産業部門や運輸部門の二酸化炭素の排出割合は
多いのですが、しかし時代と共に少しずつ減ってきているんですね
所が「家庭部門」を見ると少しずつ増加傾向にあるのが
分かります。
それだけ現代の住生活は多くのエネルギーを必要としている
と言う事になるのですが、
かと言って黙って何もしなくてこのまま住宅部門の
二酸化炭素排出量が増えていいと言う訳ではないので
そこを何とかしようと言うことで、住宅部門に
スポットが当たっている訳です。
学ばない人
パッチワーク状になっている壁面ですが
元々、正面壁の向こう側は外縁でした。
今回の工事では、そこに洗面所と浴室を増築したため
完全に屋内となった当部分
建具や欄間ガラスやが入っていた部分を
塞ぐ必要があるため、このようになっています。
そして、メインとなる部屋ではボードのパテ処理が始まりました。
パテ処理とはビスを打っている個所が僅かに凹んだり
ボードとボードの継ぎ目部分の凹凸を平滑にする作業のことです。
このパテ処理は薄く塗るのがポイントですが
乾いた後で、より平滑な面を作るために
ペーパーで擦るのですが、その段階がとても大変で
現場は細かなパテの粉だらけになります。
服やカバンなども大変なことになるので
自分の居場所とともにカバンの置き場所を
考えておかないと、
車に大量の粉を持ち込むことになるので
いつも後悔しています。
学ばないといけませんね(笑)
仕口モックアップ
出てきました、仕口モックアップが
「何それ?」ですよね
仕口(しくち、又は、しぐち)とは構造部材が直交する部分の
加工のことを指すのですが文章で書くよりも
実際の写真を見て頂く方が早いですね。
こんな感じです。
この仕口は、大入れ蟻(掛け、又は、落し)と呼びます。
縦方向に入っている材料の先端が
逆三角形になっていますが、
これを蟻の頭に見立てて付けられた名前です。
建築では動物の名前を採用した名前が割と多いんです。
そして、材料の中心に何か書いてありますが
これ数字の「2」のように見えますが
そうでは無くて、芯の合い印と言って
材料の芯であることを示す印です。
で、これ約20年近く前に、道具の使い方や刃の研ぎ方などを
教えて頂いた後に実際に刻んでみましょう!と言う事で
私が墨付けをして刻んだものですので、
きちんと入り切っていません。
そこは素人なのでご愛嬌と言う事で
分解すると、こんな感じです。
これは、1回同じ物を刻んだ後の
2回目の物だったと記憶していますが
今、同じことをしろと言われても多分、
ここまでは出来ないと思います。
断面フェチ
庫裡の改修工事は、今日キッチンが入るとのことで
少し覗いてみました。
只、少し早く行き過ぎたようで、肝心なキッチンは
到着したばかりで未だ設置のための下準備中でした。
待っていても時間が過ぎるだけなので
今日の所は退散しようと思いましたが
おっと「高さの動線整理」の投稿の際に
紹介した部屋が面白いことになっていました。
それが上の写真なのですが
壁がくり抜かれていて、
向うの景色が丸見えでした。
まるで壁にかかった絵画のようで
大工さんと額縁やなあと談笑!
写真も上手く、そのように表現できたと思います。
折角壁を抜いたので、その断面構成も
気になり撮ったのが、こちらです。
写真の右側が屋外で、竹小舞の外に
荒壁が塗られ中塗りがされて一番外側に
漆喰がうっすらと塗られている構成が見えます。
そして左の室内側は、解体の際に少し
土が落ちてしまったようで荒壁だけが残っている
ような感じです。
最近、フルーツサンドの断面を見せて販売したり
飲食の世界では断面を見せるやり方が流行っているようですが
建築も、こんな風に断面が見えると
壁の造られた順が分かって面白いなあと思います。
ここが通常の部屋なら下地窓をこしらえても面白いのですが
そのような使われ方をする訳ではないので最終的には
塞いでしまうのですが、目の錯覚が楽しい1枚となりました。
足元をカバーする
今回、紹介させて頂く写真は
私が開業して数年後の現場のものです。
工事も終盤の外構工事
高さ設定の際に少し高い位置を
グランドレベルとしたため
外構が仕上がっても
基礎底の一部が少し見えてしまう事態に
なったのですが、
こうなったのは敷地レベルの把握が出来ていなかった
ことが原因の一つですが
基礎底の形状を今とは違った形状にしていたことも
原因です。
勿論、今は測量機械があるので
敷地レベルが大きな現場では
前もってレベル測量するようにしています。
そして、その足元を何とかするために思案していた所
見出したのが使わなくなった瓦
この瓦は、もう使わなくなったからと
敷地の端の方に積んであった物です。
それを立てて使う事で、足元をカバーできると
思い仮に置いてみたのが下の写真です。
そのようにして出来上がったのが下の写真です。
この後、立てた瓦との間に砕石を入れて完成しました。
面を取る
「面を取る」ってもしかしたら
専門用語なのかもしれませんね
被っていた、お面を外すことではありませんよ。
木材などを柱や梁などに製材すると
正方形や長方形断面に仕上がる訳ですが
そのままだと角が直角になっていて
手で触れると角が立って手が痛いとか
物に当ててしまうと、角の部分が
直ぐに傷んでしまうと言うデメリットがあります。
それらの対処方法として
角を落とす作業を「面を取る」と言います。
で面を取る方法は幾つかあって
最も簡単な方法はサンドペーパーで
ひたすら擦り続ける方法です。
カンナの刃を少しだけ出して
さっと1~2回カンナを通すだけでも
面が取れますし
トリマに面取りビットを装着して
面を取ることも出来ます。
従って面の形も様々で
カンナを通すだけなら、三角形に面が
取れますし、トリマのビットには
様々な形状の面取りビットがあります。
ひょうたん面や銀杏面と呼ぶ
面の形状もあって、そのネーミングの
ユニークさに感心させられるのですが
実はそれらは装飾性が強くて
そこに装飾性を求めていない私には
あまり用いることが無い面の形状となります。
丸い面を取ろうと思うと
ボーズ面と呼ぶビットを使うそうですが
一般的には3Rと呼ぶ面の半径が3ミリの物が
一番小さいそうですが、実は手触りとして
3Rは少し大きいそうでして
それよりも小さいRは無いのかと
探していたら、ありました。
2Rと言う物があるそうです。
値段を見ると、3Rよりもウンと高い!
写真が少しピンボケしていますが
以前、テスリとして加工して頂いた物の
残りの材です。
上は面取りと言うよりも
手触りが良い様にR加工して頂いています。
そしてそれ以外の3つの出隅の角も
少し面取り加工してあります。
高さの動線整理
昨今の住宅ではバリアフリーが
当然のこととされているため
家の中では、段差が無いのが
当たり前なのかもしれませんね。
しかし、昔の建物は土間から家に上がるために
大きな段差を乗り越えるのが当然でした。
床下の通気を優先したからなのかもしれませんが
現在とは違いますね。
さて庫裡の改修工事も予定期間の残り1カ月を切り
追い込みの状態です。
写真の部屋は元造り付けの浴室があった場所です。
今回は別の場所に新たにシステムバスを設けたため
この場所は、もう浴室である必要が無くなります。
これまでにも何度か増改築を施されたであろう
痕跡があちらこちらに拝見出来ますが
そのため、建物の中には大きな段差や小さな段差が
多く存在します。
今回は出来るだけ、そのような段差を最小限に
とどめられないかと思い設計前にレベル測量をした訳ですが
触らない部分の元の大きな段差は解消できないので、
あくまでも今回触る範囲で高さの動線整理をしています。