外壁色決定
週末の雨予報も何とか持ち堪え、住まい手さんを交えて外壁の色決めを始め、様々な色決め作業。 小さなカラーサンプルから数種類の候補を挙げて、ほぼA4サイズの見本を用意して頂きました。
今回は、事前に色を絞って頂いたために、候補のサンプルもその系統で濃いか薄いかの選択です。
(色を比較する場合は)「第一印象を大事にして下さいね」と直前までサンプルを伏せ、せいのでオープン
ご夫婦+オブザーバーの3名とも同じ答え、(勿論、私もその色で賛成)満場一致で一発決定となり、意外とすんなり事が進みました。
何故、第一印象が大事かと言いますと、長時間、色を見続けると、だんだんと違いが分からなくなってくるのです。
どうしても決まらない場合は、一度休憩をはさむ事もしばしばあります。
実際にその色が配置されるのと同じ環境で比べる事も重要で、例えば外壁なら屋外で比較する等、陽射しが当たっている時や雨で濡れた時などその時々で見え方も変わります。
この仕上げ材で、この色は初めてですので、今から楽しみでもあります。
外れは無い色ですので心配はしていません。
香り立つ現場
「哲学の家」大工工事も最終章と言った感じで動かれていました。 今日の現場は、浴室のヒバ板施行が開始され、1坪の浴室の中はヒバの香りが充満していました。
桧よりも、もっと強烈なにおいなので、香り立つと言う表現よりも、におい立つ と言う表現が相応しいのかもしれませんが兎に角、その香りで、むせそうなほどでした。入居の頃には丁度良い程度に落ち着いている事と思います。
桧の場合は時間の経過とともに、その香りは落ち着いて行くのですが、このヒバはかなりの間、香りが長持ちします。
そして、もう一つ階段の施工が済み、ようやくスムーズに2階へ上がれるようになりました。
階段からは水平に何かが飛び出しています。
そんな香り立つ現場も、今週末には住まい手さんを交えて外壁の色決め作業などなど
残り1か月、ラストスパートです。
Q値の変遷
当方では2008年からCABEE戸建てによる評価を全ての新築住宅で行い、2010年からは全ての新築住宅にQ値、μ値を採用した(即ち、次世代省エネ基準を意識した)設計に取り組んできました。Q値とは熱損失係数と呼ばれ、建物からどの程度の熱が逃げていくのかを示す値で、数字が小さいほど性能が良いとされています。 専ら、次世代省エネ基準も昨年改正されてはいますが環境先進諸国に比較するとかなり遅れているそうです。
そんな中、現在進行中の「哲学の家」についても暫定値であったQ値を契約建物に準拠すべく最終値を確定しました。
数字で家が建つ訳では無い事は重々承知ですが、考え方を裏付けるものの一つが数字であると思います。
只、数字の持つ意味と実際に現場で体感する事はかなり近似しますので、間違いの無い物差しであると考えます。
さて2010年~昨年までの完成物件では相対的に似通った値で推移しています。(2.70W/㎡K が各建築地での次世代省エネ基準の基準値です)
2010年 ありがとうの家 2.30W/㎡K
2011年 TATAMIリビングの家 2.58W/㎡K
2012年 縁望の家 2.26W/㎡K
YKITハウス 2.25W/㎡K
2013年 哲学の家 1.76W/㎡K
とついに、Q値が1台に突入しています。(本来ならこれに併記してμ値と呼ばれる値も載せないと意味がないのですが便宜上割愛しています。)
そして今後は Q値→UA値に 、μ値→ηA値にと、それぞれ呼び方と評価方法が少し変わります。
2012年以前との大きな違いは採用している窓の種類と屋根に付加断熱をした事です。
勿論、そこに費やしたコストもある訳ですが、今回の住まい手さんは窓に投資をされました。
住まいづくり、これだけが命ではありませんが、こういう事も含めて考える資質が今後ますます必要になると思います。
木と木を組む事、交わる事
哲学の家でも本物の木がふんだんに使われています。 木と木を組む事を念頭に置いた架構、つまり紙と紙を貼り合わせたり、鉄と鉄を繋ぐような感じとは違い、噛み合わせるように組むことで木の粘りを期待できます。
下写真の赤丸印の部分は屋根の垂木(たるき)を受ける桁(けた)や母屋(もや)と呼ばれる部分です。垂木よりも少し外側(緑の矢印方向)に伸ばし、噛み合わせています。
又、この桁や母屋の小口(切断面)は他の面に比べて水を良く吸い込む特性がありますので、何らかの処置が必要です。今回はこの部分に鉄板を巻く事にしています。
そして、内部では下の写真のような個所が存在します。通常は柱や梁の骨組みの中にある建具ですが、今回はあえてその法則を外しました。
そうすることで柱や梁、鴨居が立体交差するような不思議な部分が出来ました。(養生のカバーがかかっているので少し分かり難いのですが、これらのカバーが外れると、時間を掛けて1本1本、丁寧に選木した綺麗な材料がお目見えします)
通気層
内部では造作枠工事が順次進行中、外部ではモルタル下塗り個所、仕上塗個所が、めいめいの面で進行中でした。
写真は玄関ホールからの物ですが構造体や建具の交差点となる部分が丁寧に施行されています。
窓上の壁と庇下に見える黒い点線のような物は、透湿シートを止めるテープです。
モルタル壁にも通気層を設け湿気の排除を促す、通気構法です。
壁を薄く見せるために、この通気層を無くす方もあるようですが、湿気の排除に対しての対策を得られていないのなら無くしてはならない層です。
木の家にはこのような性能面への配慮は欠かせません、意匠性ばかりが優先されるとこう言った部分が疎かにされがちですので、作り手の考え方を良く確認して下さい。
因みに、この点線に見える部分は外壁を吹き付けて仕上げてしまえば分からなくなります。
それと、哲学の家(綾部市)の オープンハウスの日程が決定しました。
4月最終週末の26日(土)、27日(日)の予定です。
詳細は又後日アップ致します。
現場定例と1年点検
本日、「哲学の家」の定例日でした。 現場は建具枠工事に入っています。
先ずは一番複雑であろう玄関戸から、玄関は木製の制作建具となります。
内部では小上りの和室も完成しました。
隋書の建具枠が付けば、それとなく雰囲気が出てきます。
そして午後からは、1年点検のために隣町、福知山市の「岡本写真館」さん
実は1年点検とは名ばかりになってしまいましたが、実質1年半点検となりました。
実際に使い始められると色々と分かってくる事もあると、大目に設けたつもりのコンセントでしたが流石、業務利用と言う事で電気製品も多くコンセントの数を増やして頂きました。
その他は、入隅のクロス散り切れ。
どのような建物でも、クロスの場合、この部分は空いてき易いですね。ボンドコークにて対応して頂きます。
そして、昨年「須磨 壱の家」で初登場したカンヌキ錠
又、登場となるかもしれません。
フローリング施工と気密施行
先日に続き、今日も雪 そんな寒い今日は「哲学の家」の定例日でした。
先週、選別したフローリング、1階には綺麗めな物を、2階には少し節のある物をと選り分け、2階では早速フロアー施工が済み養生されていました。
フローリングが次にお目見えするのは工事完了間近となります。
2020年全ての建築物の省エネ化が義務付けられる事実をご存知でしょうか?
省エネ化と言っても未だかなり甘い基準のようですが・・・
建築関係者でさえ未だに知らない方もいらっしゃいます。
正しい知識と技術を身に付けておかなければいけません。
「断熱のことは断熱屋に任せろ」とおっしゃる方がいらっしゃるのですが、実はその営業マンと話をしてみて分かった事があります。
彼らは断熱材を売るプロではあるけども、全員が正しい知識を身に付けているかと言えば数字に弱くて意外に何も知らない方も多いという事実です。
彼らは研究部門などに問い合わせて初めて事実を知る事があります。ですので少なくとも私は営業マンの言葉を鵜呑みにはしません。
何となくこんな感じがするので独自の判断で本来必要なものを省いてしまって、元も子もない施工がされている現場も多くあるように思います。
例えば、「窒息しそうな感じがするから気密施行をしない」はその最たるもので、未だにこのような考えで気密施行を省略している設計者もおられるようです。これは壁を構成する材料にどのような物を使うかで気密施行が必要か否かが決まってくるので、そこをきちんと理解出来ているかどうかに掛かります。
壁の中の事は見えない事だけども、もはや物理現象として全て解明出来るようになっています。
一昔前のように、「何となくこんな感じがするから」で行われる工事は、もう止めたいですね。
樹脂サッシ
「哲学の家」定例日 窓にはこだわりを持ちたいとのご意向に沿い、こちらの住まいは全て樹脂サッシを採用しています。
YKK APW-330 窓の外側と内側では見た目が変わり、内側は白か木目の選択肢
関東以西では遮熱Low-Eガラスが標準仕様との事
しかし、熱が欲しい冬季にも熱を遮ってしまうのは論外、と言う事で南面は全面、一般Low-Eガラスとしました
このように、何に拘りたいのかと言うお話が大事であり、高いから止めとこうと考えるのではなく、予算の中で拘りたい部分、そうでもない部分と言った項目を検討する必要があります。こちらがガラスに貼られた性能表、これでもかと誇らしげな数字が沢山、踊っています。
断熱施工も施されていたので、隅部や上下の施工をもう少し丁寧にして貰えるように伝えました。
理解できていなさそうな方には断熱施工の基本はダウンジャケットですよ、とお伝えしています。
身体にぴったり引っ付いていれば寒くないけども、ダウンジャケットを引っ張り身体との間に隙間が出来ると寒いでしょ、そうならないように出来るだけ隙間を少なく、決して奥に押し込まない、部屋内に寄るように、が基本ですと言う感じです。
中間検査
先週、上棟式を終えた「哲学の家」 今週は、中間検査の日でした。
中間検査では主に構造金物や耐力壁などの検査を受けるのですが、今回は1箇所、お土産を置いて帰られました。
直ぐに対応可能な内容でしたが、さて現場には未だサッシが届いていません。
と言うのも今回は窓の性能に気を配るために全て樹脂サッシ。
アルミサッシと違い、性能が重視されるために工場から全てセットされて搬入されるとの事で少し時間が掛かっています。
建物は、以前のブルーシートで包まれた状態から、透湿シートですっぽり包まれた状態となり、サッシの到着を待っています。
それにしても、ここの現場、足元が土なので、この時期常に泥の状態。
長靴いるなあ。




















