天井高さ
「丁寧に暮らす家」のリビングダイニングに
該当するスペースは、天井高さを抑えています
日本の家の平均的な天井高さは2.40mくらいと
されていますが、その由来は正直分かりません
通常よりも低い天井高さで圧迫感を感じないのか?
と思われるかもしれませんが
身長1.76mある私は、低いと感じたことはありません
同じように1.80m以上の身長の住まい手さんにも
同じ程度の天井高さで、どのように感じるかを
尋ねたことがありますが、低いとは感じない
との返答でした
その理由は定かではありませんが
天井まで目一杯の背の高い窓
そして、シーリングライトと呼ぶ
天井面にデカデカと存在感のある照明器具を
付けないことも、その理由の一つのように思います
見積書は中身を見よう
工事見積を複数社から取ったにも関わらず
総額だけを見て、一番安い業者を選択する人は
必ず失敗します
何故なら、このような人は中身を見ていないからです
先ほど総額と書きましたが
殆どの場合、総額は見積書のトップページか
その次のページに必ず登場します
しかし、それ以降のページを見ようとしない
それで本当に大丈夫ですか?
その金額は消費税込み表示ですか?
もしかしたら税抜き表示と言う場合もあります
まあ、それくらいは確認されるかもしれませんが
中身を見ないのは愚の骨頂です
例えば、アマゾンや価格コムなどで最安表示であっても
送料を込みにすると、別会社の方が安かったと言うことは
大いにあります
見積もりの中身を見ないのは、それと同じことをしている
と言うことに過ぎません
そんなこと言ったって、分厚い見積書の中身なんて
分かる訳がない、と思われるかもしれませんが
その分厚い見積書を作る労力がどれだけ掛かるのかを
理解すれば、もう少し関わり方が違ってくるはずです
見方が分からなければ、説明を求めればいいのです
で何が含まれていて、何が含まれていないかを
比較することになるのですが
各社で見積書の表示方法が微妙に違っているため
真の比較と言うのが結構難しかったりします
でも、おおよその流れは比較できるため
中身を吟味する意味は大きいのです
又別の日に見積り書の見方について
解説したいとは思います
もっとも、これは見積もりの条件が各社で揃っていることが
条件なので、各社がメイメイに見積もった物を
同じ土俵に乗せて比べても意味はありません
灯がともる
「駅前の家」も月末引き渡しに向けてラストスパートです
今日は、ガレージ部分の土間モルタル押さえと
内部では水回りの床仕上げ工事
先週と比べると照明器具が取り付けられたため
暖色の灯がともった室内は
これまで、あくまでも工事現場でしたが
生活を想像出来る空間へと近づいています
内装を剥がしてみると
当初、目論んでいた天井の高さを確保できず
止む無く、設計変更した1階のLDKですが
(リノベーション工事は開けてみなけりゃ分からないこともあります)
変更したことが功と出たかもしれません
キッチンが据え付けられて一気に完成が近づいた感も湧きます
そして、こちらは一部養生が剥がされた階段
階段を上がりきった先にあるドアからの神々しい
光を見ると2階に導かれるように上がりたくなります
Jパネル
「丁寧に暮らす家」で採用したJパネル
Jパネルとは杉板を繊維方向が直交するように
三層に貼り合わせたパネルの事で、
耐力壁パネルとして用いることも
意匠用に用いることも可能な便利な材料で
今では杉以外の樹種でも同じような商品が出ています
当方がJパネルを採用するのは、かなり久しぶりのはずで
何故、こんなに間が空いたのかは自分でも分かりません
リノベーションの今回は、主に意匠用に採用してみたのですが
上小節の杉の床板の上品な空間に馴染むように腰板として
用いています
写真が、Jパネルです
既に使用サイズに切断した状態です
この商品は実(さね)がついているタイプです
パネル小口を見て頂くと3層になっていることが
分かると思いますが両端の板は繊維方向が同じ向きですが
間に挟まれた真ん中の板は繊維方向が直交しているため
木の特性である、反りに対しては比較的強いと思われます
しかし、建具に使用したことがある同業の方の
話では、建具として使用する場合は、かなり反りが
出るとのことでしたが、随分以前の話ではあります
さて、次回現場定例の時には、どのようになっているかな?
様々な木の使い方
連休中に、住まい手さん自らが2階各室の塗装工事を終えた
「駅前の家」、クライマックスに向けて
本工事も大詰めです
今日は家具兼建具屋さんが現場に入っておられました
大体、家具や建具は工事の最後の方になります
既に大工工事は、ほぼ終えていて
残すは設備機器の設置が大きな所です
こちらの住まいの工事は
内部が主役で、樹種数こそ多くはありませんが
使い方を様々に変えて
空間が単調にならないように試みています
一つ目は昨年、「バイクガレージのある平屋」でも
採用した杉板を縦貼りしたキッチンカウンターです
杉は産地によって少し表情が変わるのですが
どちらも同じ兵庫県下と言う事で、似たような感じになっています
続いて、こちらはベイスギ(レッドシダー)を
テレビ台の背面壁として採用した例です
こちらも同じ「スギ」と名がつくのですが
比べて頂いても差は歴然で、色味の違いの大きさが
特徴で水にも強いとされている木ですので
屋外に用いることもあります
近寄ると、エンピツの香りがします
そうエンピツに使われている木です
そして、こちらも杉ですが
木刷りと言って塗り壁の下地などに用いられる
表面が粗いままの状態の材料です
今回は、これを下地で無く天井の仕上げとして
採用しています
手に触れない個所なので粗いままでも全然大丈夫
綺麗に仕上がっています
そこの断熱施工も、お忘れなく
「丁寧に暮らす家」の現場は部分リノベーションです
全面を丸裸にする工事とは少し違い現況のままの部分と
新しくなる部分が混在します
このような場合、プロの作り手であっても
意外に忘れてしまいそうな断熱個所があります
下屋と呼ぶ部分の天井裏の断熱です
下屋とは2階建ての住宅の場合に
間取り的に見て、2階よりも1階が出っ張っている部分には
当然、1階にも屋根が出来ますね
この部分を「下屋(げや)」と呼びます
壁と床には、結構神経を配って施工するのですが
うっかりと忘れ勝ちのこの部分
しかも断熱材で外気と接する部分を
しっかりシャットアウトしたいので
より厳重に施工しています
写真の白い物はボード状の断熱材です
この断熱材の向こう側は2階の部屋が存在します
今回、2階は工事をしないので1階の部屋を外気に
面しないようにするにはどうすれば良いかを
考えた結果、この白いボード状断熱を
天井裏に入れる200㎜厚の断熱材の受け材としても兼用させることで
1階の空間が理論上、外気とは接しないことになります
真っ白な空間
「駅前の家」は先週、住まい手さんによる
塗装作業が開始されましたが、その三分の二ほどの
作業を終えられました
床には養生シートが敷かれているため
見えているのは壁と天井です
その壁と天井が作業面であるため
見えている範囲は、全て真っ白です
ここだけ見ると私が設計した家らしくない
と思えるかもしれませんが
床は杉ですので、らしさは失われていない
と思います
もっとも、こちらの建物
北面に窓が多く、肝心な南面は隣家が目の前
と言う条件なので、白い部分を多くすることで
より、明るさを感じられるようになっています
以前の状態と比べても、明らかに室内の
明るさは向上しています
さて塗装作業も、もう一息です
大変とは思いますが、連休中に終えられるかな?
写真左手の大きな窓は東面の窓です
右手の小さな窓は南面の窓ですが、
幸い、この窓の向こう側には隣家の建物が被さっていません
こちらは1階です
こちらの壁、天井はクロス仕上げとなっています
親子二代
ゴールデンウィーク突入となりましたが
今年は、あまり関係ないのかもしれません
「家に、居ましょう!」
現在は某プロジェクトの概算見積もりのために
図面を作成中です
そんな今日は「丁寧に暮らす家」の定例日でした
現場は床板貼り工事が進行中です
今回の床板は杉板の上小節(じょうこぶし)材です
文字通り小さな節が時たまある程度の綺麗な材料です
そして未だ工程的には、かなり早いのですが
建具工事の職人さんも、確認したいことがある
とのことで、打ち合わせに参加されました
実は、この建具屋さん、私が開業間もなくの頃に
設計させて頂いたお住まいで、この職人さんのお父さんに
建具を作成して頂いたことがあったのです
そして、今はそのお住まいの目の前に住んでおられる
とのことでした
19年も経つと、そのようなこともありますね
そんな、ご縁に期待して良い建具が出来ることを
待ち望んでいます
写真が、上小節のフローリングです
木は赤味が多いほど芯に近い材料なんですが
芯に近づけば、それだけ節の少ない個所も
獲れにくくなり、高価な材料となります
経験上、「上小節」とだけ指定した場合は
このように白い部分が多く、時々赤い材料が
入ると言った傾向があるように思います
塗装作業
「駅前の家」(リノベーション)の現場では
連休を前に、住まい手さんによる塗装作業が始まりました
作業開始前に職人さんの説明と作業実演を受けて
自らの手で作業開始
作業範囲は2階の寝室と子供部屋、トイレ、廊下
の天井と壁、結構な面積になります
特に天井を塗るのは、上向き作業となるため
肩や腕、首がつらくなることが明白で
主に、ご主人が担当されていました
スタートは失敗しても目立ちにくい
ウォークインクロゼット内からです
住まい手、自ら作業するのは
コストダウンのため、と思われるかもしれませんが
今回の目的は違いますし、塗装作業だけをしても
大したコストダウンにはなりません
本当に、この作業でコストダウンを狙うなら
パテ埋めやパテ押さえ、シゴキと言った
塗装作業よりも辛くて地味な割に重要度の高い
下仕事から始めないと意味がありません
今回は、自分たちも工事に関わったと言う
思い出作りのための作業と言う意味合いが強いです
無理のないように、お進め頂きたいと思います
写真は、階段部分で足場のない危険個所のため
先にプロによって作業を終えている部分です