もう出来たの?
今年、3月18日にプレゼンテーションした
丹波並木道中央公園サイクルステーションの
当選案が既に、およそ完成していました。
えっ、早くない?
3月末に当選案が決まり
そこから契約して設計を済ませてから
材料を用意していたら
丁度、ウッドショックの真っ最中です。
乾燥の行程やら諸々、よく出来たなあと思います。
木材価格も上がっている中、
予定通りの値段では出来なかったと思います。
言いたいことは色々あるけれど
プレゼン時に急に告げられたおかしな条件も
良く理解できませんでしたが
クリーンなコンペであったことを願いたいと思います。
当案は残念ながら見事落選しましたが
プロポーザルなので、案だけが審査対象では無く
過去5年間に公共施設の経験の有無なども
基本点への加点対象になるそうで
そうなると、過去5年以内に実績も何もない
当事務所は加点要因は見込めず
見込めるとすれば、一緒に参加させて頂いた
工務店さんの公共物件実績分のみになります。
とまあ負け惜しみを言うことになりますが
何はともあれ、出来上がったことは良かったですね。
上が私どもが提出した案です。
どのアングルから見ても
建物の見栄えがするように計画しました。
ヒンメリ
絶好の行楽日和の日曜日
お隣の丹波篠山市にある兵庫陶芸美術館に
ザ・フィンランドデザイン展に出掛けてきました。
朝10時開館間もなくにも関わらず
多くの来場者で館内は賑わっていましたが
残念ながら展示館内の撮影は禁止でした。
最近はSNSをあてにした撮影OKの
催しが多いのですが、そこは流石に
主催や協賛がお堅い所ばかりですので
クローズな展示でした。
展示室の最後の最後にあった
立体トラスのような物が何?と
気になったのですが
ヒンメリと呼び、
乾燥させたライムギの穂に
糸を通し、立体的な造形にした
飾りなんだそうです。
作ってみたいけど、展示してあったような
物を作ろうと思うと、多分相当な
労力と時間が必要なのでは?と思いましたが
それ以前に材料の入手が大変なのかな?
と思ったらミュージアムショップで
売っているではありませんか。
でも、テンションが上がっている時に
思い付きで買って、結局無駄にすることも
あるので、ここは落ち着いて、
やっぱり止めておこう
と言う事で今回は、ヒンメリと言う言葉を
知ったことで満足することにしました。
尚、写真とヒンメリは関係ありません。
調査と不審者
住宅建築に携わる者として
建築現場や建築前の敷地調査に行くことは
誰が何と言おうと、完全な仕事なのですが
如何せん、住宅と言う用途である以上
周囲にも当然、住宅が建っている場合が殆どです。
そして、その住宅街に朝の通学時間帯や
夕方の下校時間帯に行くことも当然ある訳です。
以前、勤めていた事務所で丁度
工事中の現場に下校時間帯に行かなければ
ならないことがあったのですが
電車では不便な場所のため車で行ったのですが
住宅街と言うことで、専用の駐車場が
ある訳でもなく路上駐車せざるを得なかったのですが
現場近くで路上で停めるための場所を探すために
超低速で走ってた時のことです。
丁度、停めるのに都合の良さそうな場所を見つけたので
更にスピードを落とした所、
目の前にはランドセルを背負った小学生が一人
とぼとぼと歩いていましたが
私の車が近寄ったことを察知すると
ふと振り返り、こちらを見ました。
そして、前に向き直ると少し歩を速めました
完全に車を停めた私は、目の前の現場に行くために
カバンなどを持ち車のドアを
開けるや否や、その小学生は走り出し
あっという間に逃げて行きました。
えっ、もしかして不審者と思われたの?
こちらには、そんな気持ちが全くなくても
その小学生からすれば、どんなに怖かった思いだったのか
と思うと、なにか申し訳なかったなあと思いつつ
じゃあ、どんな行動が一番正解なのか?
は分かりません。
そして、同じようなことが
割と最近にもあります。
お客さんが購入前の敷地調査のために、
電車で行っていたのですが、お客さんとは現地で
午後3時頃の待ち合わせだったと思います。
初めての場所なのでスマホの地図を片手に歩き
殆ど間近まで近づき、場所を特定できたので
スマホはポケットに収納
と思ったら、又前に小学生が数人
歩いているではありませんか?
私は、その道を左に曲がるので
誰も曲がらずに真っすぐ歩いてくれ
と願っていたら、その内の一人が
左に曲がりました。
うぁ~、急いで怪しまれない方法を
と思いカバンの中をゴソゴソしながら
歩いていたのですが、後ろを振り向いた
その小学生からすれば
カバンから何が出るんだろうと
恐怖心一杯だったかも知れません。
彼も又、逃げ去るように走り出しました。
結局、カバンの中からコンベックスを取り出した頃に
現場に到着したので、道幅を測る仕草と言うよりも
本当に測っていたのですが
それを遠目から振り返っていた彼からすれば
どのように映っていたのかは不明ですが
無実を証明するための表現
私はあなたに敵意はありませんと言うことを
表現する方法、一体どうすれば良いのでしょう?
カバンに「私は不審者ではありません」と
貼っておくべきか?(笑)
まさか、マンガやコントじゃああるまいし
一目で建築士と分かる何か無いのでしょうか?
地域性 その2
今回は、地域性について又別の角度から
書いてみたいと思います。
最初に私は、生まれてから30歳を過ぎるまで
その殆どを大阪で過ごしてきました
そして32歳から、ずっと丹波で暮らしています。
つまり純粋な丹波の人ではありません
外からの目で俯瞰して丹波を見る事が出来ます。
そんな私が体験したお話になります。
丹波市は元々氷上郡と名乗っていて
青垣町、氷上町、柏原町、山南町、春日町、市島町の
6つの町から成っていました。
それら6つの町は合併して丹波市になった今も
存在しています。
緯度的に最も北に位置するのが
私も住む青垣町です。
ある時、同じ市内の方と話をしていた時に
私が青垣ですと伝えていたこともあり
会話の端々に
「青垣は、雪が降るから・・・」とか
「青垣は田舎だから・・・」と兎に角
青垣を蔑んで優越感に浸ろうとしているんです。
最初にこれを聞いた時、私はまだ若かったし
大阪から丹波に移って、余り日が経っていなかったこともあり
「何言ってんだろう? このおばはん、
丹波なんてどこも田舎で変わらんやん」
と言う感じで思っていました。
そして又ある時、同じような発言をする
方に出会った時に、どうも柏原や氷上は都会で
それ以外はそうじゃあないと言うような口ぶりでした。
きっとこれらの方は外に出たこともなく
井の中の蛙、或いは 目くそ鼻くそ
状態なんだろうと思いました。
又、このような思い込みは移住希望者の方にも
伝わることがあるようで青垣は希望から外されることも
あるそうです。
但し、何のために田舎暮らしを希望されるのか
その大意を見失ってはいけません。
外から俯瞰的に見れる目を持つ私からすれば
市内で、どこに行こうが大して変わらん田舎です。
多分、都会の方も同じように言うと思います。
確かに青垣は多少、雪が降るかも知れませんが
市内で5℃も6℃も気温が変わる訳ではありませんし
雪の降り方が50cmも変わる訳ではありません。
そして2年前に半年ほど宮崎で
仮住まいさせて頂いたことでも分かりましたが
どこへ行こうと多少栄えている場所や
そうで無い場所があることは同じなんです
それを局所的に捉えて都会だ田舎だと言っている人
の世界観が極々小さいんだと思います。
言葉の通じる限り、或いは言葉が通じなくても学べば良いし
どこへ行こうが人は順応し、都会だ田舎だと喚き散らさなくても
住めば都なんだと思いました。
今回は地域性と言うタイトルからは少し逸れたかもしれませんね。
地域性
私が住む丹波市は平成の大合併前は
氷上郡と名乗っていました。
一方、お隣の丹波篠山市は元々篠山市で
平成の大合併時に多紀郡などの一部を吸収し
そのまま篠山市だったと記憶しています。
そして丹波篠山市を名乗り始めたのは
割合に最近のことです。
戦国時代はどちらも丹波と言うエリアだった
はずですが、お隣に存在しながら
実は、地域性があると言う事を
私自身も感じていますし、
他の方も同じように感じていたと言う
話を聞きました。
このように感じていたのは私だけではなかった
と言う事です。
代表的な例を挙げます
お隣の丹波篠山市では、それぞれの工務店さん同士の
横のつながりが割と取れているのに対し
丹波市では、そのようなつながりを感じることが
あまりありません。
群れたがらないと言うか、個人主義と言うべきかは
分かりませんが、そのように感じているのです。
それが、どうした?と問われれば
それまでなのですが、このように感じているのは
私だけではないと言うことが分かりました。
他にも違いを感じることは色々あるのですが
その違いがどこにあるのか?
を考えた時に、一つは城下町であるか否かの違いが
現代人である私たちの世代の住民にも影響を
与えているのではないかと言う仮説を立てています。
仮設を立証する手立ては、今の所何もないのですが
何か紐解ける機会があるのなら、凄く面白そうです。
その仮説が正しければ、同じ元城下町であった
福知山市と丹波篠山市には、もしかしたら
何かしらの共通点があるかもしれないですね。
お金で買う
何とも当たり前のようなタイトルですが
とある賞のことです。
今や誰もが知る「グッドデザイン賞」ですが
これ意外にお金が掛かる賞なんです。
先ず応募するために費用を払います。
ここまでは殆どの賞レースでは当たり前のことなんですが
違うのはこの先
更に二次審査に進むと又そこで審査にお金が掛かり
入賞したら入賞したで
入賞作品の展示のために又お金が掛かり
そしてグッドデザイン賞のあのGマークを使用するのに
又お金が掛かるという
正にお金で買う賞と言っても過言ではないほど
お金の掛かる賞なんです。
なので個人で応募できる人は
よほど、名誉が欲しいか懐に余裕がある人
と言っても良いのではないでしょうか?
このように書くと賞を取ったことも無い人間が
拗ねているように思えるかもしれませんが
そのように捉えられても仕方がありません。
只、オリンピックと同じように
有名が故に、お金が掛かりすぎるのも
本来の目的を見失うことになり兼ねない
と言う事の危惧もしています。
良い家とは?
良い家の条件は人により様々かもしれません
私が考える良い家は、意外にコンパクトである
と言う事です。
それは面積がコンパクトであると言う訳では無く
階高が意外に低く抑えられていると言うことなのだ、
と思います。
なので、見ていてバランスが悪く感じる家の
階高は結構、高くなっているのだと思います。
古い日本家屋には庭に出て手を挙げると
簡単に軒先に手が届くことさえ珍しくありません。
海外の方にはこの感覚が理解できないのかもしれませんが
以前、海外の方からあったリクエストでは
天井高さを5.0m確保して欲しいと
言われたことがありました。
流石に、5.0mも天井高さを確保しようと思うと
2層吹抜の空間が無いと、無理です。
建築基準法では居室の天井高さは
2.10m以上確保しなさいと、と言うことになっていますが
ハウスメーカー住宅では先ずもって
2.10mと言う天井高さは低すぎて考えられないと
思います。
標準値がこれ、と言うのは誰も統計を取った人は
居ないと思いますが、日本の平均的な居室の
天井高さは2.40mと言われることが多いんです。
天井高さを2.40m確保してその上に梁が掛かりと
言う事を想定すると、1階の床から2階の床までの
高さはおおよそ2.70m~高い場合は3.0m程度にも
なることが多いのではないでしょうか?
しかし、これは私の中では高すぎて
とてもバランスの悪い落ち着きのない家になります。
腰高な家と言う表現が相応しいと思います。
私の設計する家では梁下で2.0m~2.20mの
サッシが入るように設定することが多いんですが
これとて、2階とのバランスが大事なので
一概ではありません。
人が安定した姿勢を取ろうと思えば
必ず腰を落としますよね
家も同じく安定させようと思えば
腰は低く構えるのが自然なのです。
これらの写真は、梁下に2.0mのサッシが
入るように高さを設定しています。
天井を張らない当事務所の仕様では
2.0m+梁成(梁の高さ)が天井高さと言う
ことになりますが、特に天井が低いと
感じることはありません。
三次元に考える
ポータルサイトなどで見かける間取り相談
素人さんは、恐らく間取りと言う二次元の世界でしか
物事を判断されていないと思います。
しかし、応える側のプロは、実は
その二次元の間取りから三次元を想像して
応えているんです。
想像してとお伝えしましたが
想像できてしまうと言うか、
毎日がそのトレーニングなんです。
だから本当は相談者さんには
間取り図だけを情報提供するのでは無く
高さの情報も提供して頂くと
より明快な答えが得られると思います。
三次元をより想像しやすくするツールとして
パースと呼ぶ図があります。
これはコートハンガーが立体的に
見えるように描いた図です。
コートハンガー程度なら、ここまでの図を
描く必要もないのですが
立体的に見えるように描くには一つのルールがあります
この図は、そのルールに基づいて
描いたので、そのルールさえ覚えれば
誰にでも描けます。
最終的に絵を仕上げるのはセンスになりますが
人に見せるのでなければ、
何となく、それっぽく見えればOKなんです。
裏側
庫裡の改修工事は目立った進捗が
無いように見えるのですが、
でも確実に工事は進んでいます。
既に増築部の洗面所とお風呂の部分は
大工工事を終えて、後は内装工事です。
現在工事中の部屋から洗面脱衣室へ
向かうためには畳の部屋を通って行かなければ
ならないのですが、都度都度靴を脱いで
移動するのでは面倒で仕方が無いため
一部の畳を上げて専用の通路が作られています。
ご覧のように
その通路を見ていると舞台裏の通路のように
見えて何だか不思議です。
と言いながら本当の舞台裏を
知っている訳でもないのですが・・・
そして、もう一つ不思議な光景が見えています
消火器の札が貼ってある柱の右手が
その様子ですが
これ、何が写っているか分かりますか?
実は、既に設置済みのユニットバスの裏側なんです。
通常の工事では、設置済みのユニットバスの裏側
なんて見ることは出来ないんです。
通常、ユニットバスは四方を完全に壁で囲まれてしまう前に
所定の場所に設置されます。
そして、その場所は完全に室内で、
入り口以外の方向から見ることは出来ないんです。
そのような意味で、この写真は貴重なショットかも
しれませんね。
まあ、ユニットバスの裏側が見れた所で
何が起こる訳でもありませんが・・・
コンクリートの寿命
ごく一般的な話ですが
コンクリートの寿命って、
どの程度かご存知でしょうか?
建築をご存知の方は必ず、
学生時代か又は建築士試験の勉強時など
どこかで習うはずですが
一般の方は、もしかしたら
半永久的に建ち続けると思われている
かもしれませんね。
確かに出来たばかりの新しい頃を見れば、
こんな立派な建物が壊れるはずがない
と思えるかもしれませんね。
答えは、およそ50年程度と言われています。
如何でしょうか? 短い?それとも長い?
人一人の寿命よりも短い事になります。
最も、何もメンテナンスを施されなければ
そうなると言う事なので、適切な時期に
適切な方法でメンテナンスされれば
その寿命は伸ばすことも出来る訳です。
ではコンクリートの寿命を縮める要因は
何でしょう?
それは一つではありません。
環境、施工、人的要因など
様々です。
酸性雨や排気ガスなどで傷められることもあります
又コンクリートに使われている骨材の塩分濃度が
高いと内部から傷んでくることもありますし
中に入っている鉄筋とそれを包むコンクリートの
関係も関係してきます。
他にも色々原因はありますが、とにかく
自然環境にさらされている以上、
いつまでも無事でいる保証はどこにも
ありません。
意外にデリケートだと思いませんか?
コンクリートで建てておけば、問題無し
と言う事にはならないと言う事を
少しでもお分かり頂けましたら
この記事を書いた甲斐があると言えます。