Narito Ashida Narito Ashida

キャンバスに絵

「丁寧に暮らす家」の三期工事、
庭工事も大詰めとなりました。

先日ようやく目隠し塀が完成しました。
ここで使用したのは既製品の塀では無く
ガルバリウム鋼板の大波板です。
当初、カラースレートを候補として
考えていたのですが、
重いこと、割れやすいこと等を
理由に大どんでん返しで
同じ大波の商品がある
ガルバリムに鋼板に
変更させていただきました。

先日、このガルバリウム鋼板を
張る作業をずっと見ていたのですが、
基準となる墨出しが出来るまでは
慎重に作業が進められました。

しかし、その基準が決まると、
あっという間に張り上がり、
ものの2時間ちょっとで
全体の仮張り作業が済みました。

張り上がった状態を見ると、
基地感が出ましたが、
それでも板貼りでもなく、
既製品の味気ない物でもなく、
壁が立ち上がったようにも思いました。

かと言って決して圧迫感がある訳でもなく、
むしろ皆が広くなったように
感じると言いました。

そして、その広く感じるようになった庭に
今日からは植栽工事が始まりました。
家の中から木の配置を確認して、
まるで大きなキャンバスに
絵を描き始めたように感じます。

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スイス積み

薪ストーブを使用されている方に
薪置場を見せていただきました。
日本では屋根を設け雨から守るように
薪を置く棚が一般的なのですが、
今日拝見したのは円筒形に野ざらしで
積まれた積み方でした。

こんな積み方、初めて見たけど
芸術的なオブジェのようにも見え、
「芸術的ですね」とお伝えした所、
「スイス積み、って言うんだよ」と
教えていただきました。

何でも、海外ではこの積み方が
主流とのことで検索してみた所、
確かに積み方のベースは、
このように円筒形ですが、
木の屋根のような物が
載っている物まであり、
楽し気で可愛いんです。

所で、この積み方で木は乾くのだろうか?
そして薪を使う時には、
やはり一番上から使うのか?
それとも真ん中辺りに積んでいる木を
引き抜いて使っても良いのか?
お尋ねするのを忘れましたが、
非常に興味深い物を見た気がします。

最も薪ストーブを導入しない限り
薪を使う事がないだろうから、
興味を持ったとしても見るだけに
なるかもしれませんが、
薪ストーブを検討されているお客様との
話には、盛り上がることがあるかもしれません。

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あの時、何をしていた?

少し時間が経ちましたが、
先日3月11日は
東日本大震災から13年でした。

あの時、私は事務所で打合せの最中で、
夕方打合せが終わり、
いつも聴いているラジオをつけると、
いつもの放送とは様子が違いました。
直ぐにテレビを点けると
ヘリからの中継で津波から逃れようとする
車の姿が映し出されていたのです。
見たこともないような映像に、
心臓がバクバクし、早く逃げろ、
逃げてくれと祈ることしか出来ませんでした。

あの時、丹波に揺れは無く、
平穏な時間の一方でそんな恐ろしいことが
起こっていようとは
想像だに出来ずいましたが、
同じ関西でも大阪では結構な
揺れを感じたと聞きました。

そのような出来事を通し、
又今年の正月、非常に長い揺れを感じ、
これはどこかで大きな地震が
起こっているに違いないと、
テレビを点けてみると
能登を中心とする大きな災害でした。

昨年末、篠山を震源とする
震度3の地震があったのですが、
地理的には
少し離れているかもしれませんが、
地球規模で見ると、
そう遠くもない距離で起こった出来事に、
もしかしたら繋がっているのではないか?
とさえ思った次第です。

もっとも、あの地域では
何年か前にも局地的に大きな
地震があったと記憶していて、
同じように2階建ての建物の1階が
無くなるように倒壊した
画像の記憶があります。

各地で頻繁に繰り返す、大きな災害に、
いつも想定外の出来事として
片づけてしまうには、学びがない気がして、
やはり自分が出来る範囲のことを
啓蒙し続けていかねばと思っている次第です。

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見え方、感じ方

ここに3枚の写真をアップしてみました。
どれも同じ現場で上2枚は同じ壁面で、
少し角度を斜めから撮ったものと、
ほぼ真正面から撮ったものになります。
3枚目はそれらのタイルを寄りで撮ったものです。

1枚目と2枚目で、少し違った印象を
受けませんでしょうか?
1枚目は斜めの角度から撮ったことで
光が反射しタイル自体も少しピカッとした
感じに写っています。

2枚目は真正面から撮ったため
光の反射はなく、
少し和柄っぽいイメージさえ受けます。

勿論、人によって受け取り方は
様々かもしれませんので、
前述は私の見え方です。

建築の色って日常生活ではありえないほど
大きな面積を占めるほどになりますので、
サンプルの小さな範囲で見ているのとは、
実際にそのサンプルが何十倍にも拡大された
壁面では光の当たり方や見る角度、
その時の気持ちや体調などによって
全く変わった感じに見えます。

このタイルの配色はA色を〇〇%、
B色を□□%と言った感じで
その割合を指定して発注しています。
その指定した配色がランダムで
並んでいるのですが、よく見ると結構、
濃い色もありますし、
決して明るい発色のタイルばかり
ではありませんが、
白の割合を多めにしたのと、
より明るさを引き立たせるために
暗めの色を意図的に混ぜています。

このようにすることで明るめの色を
引き立たせる効果が生まれ、
おいしそうなキャンディーのような
壁面が生まれたのではないか?
と思っています。

完成時、クライアントからは
「かわいい」と言っていただきました。
保育園の子供用トイレですので、
そう言った印象を
抱いて頂けたことは光栄です。

子供用スペースと言うと
水色やピンクなどの明るめの可愛い色や
星やキャラクター物でそう言った
雰囲気を演出しがちですが、
そうではなく大人が見ても、
子供だましでないインテリアに
仕上げることが狙いでしたので、
可愛いけども、
どこかに和を意識出来るような
雰囲気をつくれたことは良い経験になりました。

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チェルシーがなくなる

今日のニュースにも流れていました
チェルシー販売終了の話。
チェルシーと言えば片言の日本語の少年の声で
「あなたにもチェルシーあげたい」
と言うセリフが印象的ですが、
多分お若い世代の方は、
このCMをご存知ないと思います。

時代の変化による販売規模の低下が
原因とのことですが、
そう言えば飴ちゃんやガムを口にする機会が
めっきり減りました。
代わりに口にする機会が増えたのが
メントスなどのソフトキャンディーや
フリスクやミンティアと言ったタブレット類です。

森永のチョコフレークが販売中止になった時も昔、
よく食べた御菓子類が無くなることに
寂しいと言うか軽い驚きがありましたが、
時代の変遷で変わる市場のニーズ
と言うのは確実にあるんだなと感じました。

さて、我々の業界に於いても、
そのような商品があるのではないか?
とふと思ったのがシングルガラスの
サッシ(窓)では無いか?と思います。

来年には省エネ基準義務化となります。
そうなるとエネルギーロスの多い
シングルガラスサッシって
めっきり需要が減ると思いますが、
全くゼロにはならないのか?
はたまた販売規模の低下によって
ラインを稼働させておくのが
勿体ないからと生産中止になるのか、

既にカタログには
シングルガラス仕様のサッシを
見つけるのも難しくなっています。
あと1年ほど、
その動向を片隅に
気に留めておきたいと思います。

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何故、樹を植えるか?

田舎に居れば、目と鼻の先に山があり、
田があり、自然が沢山あるように見えます。
いちいち樹を植えなくてもいいやん、
と言う方もいらっしゃるでしょう。

但し、建築行為即ち家を建てる行為と言うのは、
少なくともその自然を破壊する行為です。
だから破壊した分を少しでも
取り戻すための行為が樹を植え、庭を造り
と言ったことでもあると思います。
勿論、そう言った行為には
別の意味もあるとは思います。

なので、私は少しでも良いので
家を建てる方には樹を植えましょうよ
と言う提案をさせていただきます。

人工物のみに囲まれて暮らしていると
段々と疲れてきます。
若い方には、その感覚が伝わり難いかも
しれませんが、例えば都会のビルばかりで
囲まれた中でずっと居る方も、
時には羽を伸ばしに海外や地方に
旅行に行くと思います。
その行き先は殆どが山や海など自然の多い所に
行かれるのではないでしょうか?

多分、それは身体が自然を欲している
と言うことだと思います。

樹を植えると雑草が生えて面倒だ
と言う方もいらっしゃるのですが、
樹を植えるから雑草が生えるのでは無く、
雑草の種が他所から運ばれてきて
自然に生えるのですから、
樹が植えられていなくても雑草は生えます。

土に触れることで、本来人が持っている
野生の感覚を取り戻すことも出来ます。
泥パックなんて気持ちが良いではないですか。

敷地をコンクリートで全て覆いつくすのではなく、
少しでも良いので土や緑に触れる
或いは眺めるスペースを確保することで、
生活に潤いも生まれてくると思います。

世界的な建築家の安藤忠雄さんであっても
建物が緑に覆われたり地中に沈み
建築の存在感が無くなることを肯定的に
捉えられています。

建築が自然を破壊する行為である以上、
破壊した分は取り戻す必要がある、
と言うのが樹を植える理由であるとも言えます。

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何で隠す?

三期工事、その後。
塀を建てるための基礎工事が完了し、
地面の鋤取りまでが済みました。

先日は目隠し塀の支柱を立てる前に
現地にて高さの確認でした。
図面で検討していたよりも10cm高くする方が
ベターと言うことで決定しました。

これまでは隣地が空地であったため
他人の目線を特に気にする必要は
ありませんでしたが、
急遽、隣にアパートが建設されることと
なりました。
幸いと言うべきか家の目の前が
アパートの建物で塞がれることは無く、
その駐車場となったため、
日射しが遮られることはありませんでした。

そして既にその駐車場も使用されていて
窓を開けるとその先には、
車の姿が目と鼻の先にあります。
こうなると、窓を開けるのにも
外に誰も居ないかを確認して
生活しないといけないので
目隠し塀が必要となったのです。

そして、その塀をどんな材料で作るべきか?
が課題となりました。
板塀で作ると、その裏側はアパートの
敷地になるため塗装などの
メンテナンスが出来ません。
かと言ってよくある擬木は所詮、
偽物なので使う気になりません。

ではアルミの既製品目隠しか?
と問われると、決して安くもなく、
そんな味も何も無い殺風景な物を見て、
ずっと暮らしていかなければならないのは
御免こうむりたいとのことで、
考えたのがとある2つの候補です。

工業製品ではありますが、
塀として使用されることは、
どちらも、そんなに無い物です。
結局、1つは割れやすいことを
理由に採用には至りませんでしたが、
さてどのような仕上がりになるかは、
もう少し先になります。

写真は高さ確認のために
試しに立てた支柱です。
養生の段ボールが被っているため
色は分かりませんが、
しっかりと目隠しが出来そうです。

因みに、タイトルの「何で」は、
whyの意味ではなく
what kind of の意味で捉えて下さい。

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相続登記

生業として登記を行うには
司法書士の資格が必要ですが、
今回は自信の家族のための
相続登記でしたので
自分で手続きをしてみました。

建築確認申請と比較しても
割と簡単に出来るんだ
と言う事も分かりました。

手続きをしたのは土地なんですが、
家族の誰も、そんな山の中に
ウチの土地があったことなんて
知りませんでした。

治山事業で砂防堰堤工事対象の
土地の近隣土地と言うことで、
立ち会い説明会向けに
地権者に送られてきた書類により、
判明しました。

地目も、堤とため池と
何ともまあ宅地でも山林でもない、
おまけに税金も掛かっていないため
祖先名義のまま忘れ去られた土地でした。

私から遡れば3代前と4代前の
名義と言うことで、
お会いしたこともないのですが、
全国にはまだまだ、
このような土地が沢山あるようで、
法律も改正されています。

皆様も一度、お調べになった方が
良いかもしれませんね、
と言った所で調べようも無いケースも
結構あると思います。
当方も偶々、判明しただけです。

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かいこ

懐古、回顧、解雇、蚕どれも皆、
発音は「かいこ」です。

ここに日本語の難しさの一旦を
垣間見ることが出来ますね。

懐古は昔のことを懐かしむこと。
回顧は過去を振り返ること。
解雇は同意なく一方的な通知により
雇用契約を終了させること。
蚕は蛾の一種でその昔、
養蚕で飼われていたこの蛾から
採取できる糸はシルク糸となり
高級品でした。

など同じ発音でも表現する
文字により意味がかわります。

写真は以前行ったことのある、
kaico cafe と言うお店の中庭です。
ここは様々な「kaico」を
現わした訳ではなく「懐古」から
付けられた名前のようです。

様々な素材を一見、幾何学的にも
ランダムにも見えるように
並べているようですが、
絶妙なバランスで配置されていて
私たちの目を楽しませてくれます。

奥にある石積みの中の植物は
手前に背の低いものを植え、
奥に行くほど背の高いものを
植えてあります。
このようにすることで
小さな中庭に奥行きが生まれ、
面積以上の広さを感じることが出来ます。

並列する二本の縁側(切り目縁)も
又中庭に奥行を与える役割を果たしています。

小さな中に様々な工夫を凝らすこと、
日本人が得意とする世界観ですね。

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古民家を測る

先日、古民家を購入された方からの御依頼で、
その建物を拝見しました。
間取りのチェックも必要なため早速実測してみると、
あれ見たことの無いモジュールが、
念のため方向を変えたりしながら
数か所を測ってみた所、
やっぱり見たことの無いモジュールでした。

あれっ?訳の分からんパターンか?
と思い始めた時に畳の敷き方が
変なことを発見しました。

実は最近の住宅では畳って敷くべき位置が
決まっているんですよね。
だから、畳を上げたら元の位置に戻さないと
上手く敷くことが出来ないんです。
仮に上手く敷けたと思っても、
実は畳の端に微妙な隙間が空いていたりします。

普通は、こんな畳の敷き方普通は
しないけどなあと思っていたのですが、
もしかしてと思い、畳のサイズを測ってみた所、
モジュールの謎が解明出来ました。

畳を優先的に敷き、その外側に柱を置くと
言ったモジュールの決め方をしていた時代があるんです。
こうすることで畳の大きさが全て同じなので、
どこの位置に畳を敷いても間違いなく
綺麗に納まると言う算段です。

この家がそれほど古い時代の建物だと
言う事が分かりました。
畳の敷き方で、その建物の時代を感じたのは
初めてでしたが、これで又一つモジュールの
バリエーションが増えたので知識の幅が広がりました。

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掘り方確認

丁寧に暮らす家の三期工事も始まり、
塀を建てるための基礎の掘り方の確認と、
注意点の確認を終えました。

隣地のアパート側の敷地は少し土を盛ったため
地盤レベルが高くなっています。
そのため擁壁が設けられているのですが、
敷地境界から少し控えた形で施工されています。

こちらも越境する訳にはいかないので、
敷地境界からは少し控えて施工します。
お互いが少しずつ控えることで
微妙な隙間が生まれる訳ですが、
そこにはエラスタイトと呼ぶ詰め物をします。

隣地からの目線を遮るため
背の高い塀を設けます。
塀が風に煽られ転倒すると危険なため、
基礎もそれなりにしっかりとした物となります。

週末から気温も少し上がり
工事もし易くなってくることに期待します。

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悩ましい判断

当事務所では、スイッチやコンセントの位置、
照明器具をどんなのにするべきか?
などの電灯コンセント及び照明計画を立て、
図面に落し込む作業をするのですが、
その作業が毎回、結構悩ましいのです。

殆どの照明は主役ではないので、
あまり堂々と目立った場所に
欲しい訳ではありません。
かと言って無ければ生活が成り立ちません。
その塩梅が悩ましく、又、スイッチ位置も
欲しい所に壁が無いこともあります。

コンセントやスイッチを隠して1カ所に
集中配置する方法もありますが、
そうなると何かを犠牲にせざるを得ない
場合も出てきます。

住まい手さんがストレスなく、
かつインテリアの邪魔をしない、
それらの配置は結構難しいものです。

一室一灯方式と呼ぶ、日本の家でよくみられる
天井のど真ん中に大きな照明器具が
どんと鎮座するような照明方法では
必要のない部屋の隅々までを赤々と
照らし出す訳ですが、それだと無駄にエネルギーを
使っているだけなので
当事務所では多灯分散方式と呼ぶ
必要な個所に必要な量の光を灯す
照明方式を採用しています。

一室一灯方式に慣れている日本人には
多灯分散方式の家では、最初暗いと感じるかも
知れませんが、次第に慣れます。

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