Narito Ashida Narito Ashida

窓のデザイン

前回の窓の話に続き、今回も窓の話です。
既製品のアルミ樹脂複合窓や樹脂窓などの
ことをサッシと呼ぶのですが、
既製品のサッシも数年の間に
マイナーチェンジされています。

サッシって四角くて枠がついているだけと
思われがちですが開閉するための機能が必要で、
その開閉に関係する部分のデザインが
ちょくちょく変更されます。

中には変更前の方が良かったなあと
思える場合があります。

例えば次の写真にあるサッシでは
窓を開けるための開閉機構が
目立つようになりました。
写真正面の窓の下枠の真ん中あたりに
ある四角いボタン状の物です。

以前のデザインでは、この部分がもう少し
目立ちにくかったのですが、
何かしらのメーカー側の事情で
デザイン変更になったそうです。

既製品の場合、我々に何か出来るとするなら
納まりを工夫するしか無いのですが、
開閉に関する部分は納まりを
工夫した所でカバー出来る訳ではないので
難しい所ですね。

下の写真は、もう少し前の時代のサッシですが、
如何でしょうか?
同じ部分があまり目立ちにくいデザインです。
メーカー側のデザイン変更には理由が
あることが多いのですが、
その理由がネガティブなケースも多いので、
注文を付けにくいです。

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ノイズ

ノイズとは騒音や雑音などと訳され、
音に関する意味で用いられることが
多いのでは無いでしょうか?

先日、電車で大阪に行った帰りの車窓から、
流れる景色を眺めていました。
丁度桜満開で、外の景色が最高に綺麗で
良いタイミングでした。

所が、ある所で、ちょっとノイズだなあと
感じたシーンがありました。

車窓からの眺めは河川敷きに沿って続く
ピンクの風景で、周りは田畑や堤防の土手の
土や緑です。
ある所に差し掛かるとそのシーンが
突然カットされ、
畑のマルチやビニールハウスの
キラキラした人工物。
そこに太陽光発電のパネルも加わり、
高揚していた気分が、げんなり。

何故、これをノイズに感じたのでしょうか?
光沢の無い世界の中に突然現れた
ツルツルピカピカでは無いか?
と思ったのですが、

では次の写真を見てどのように感じるか?
と言うとツルツルピカピカはしていませんが、
やはり人工物である立て看板が
景色を壊している、
即ちノイズなのでは無いか?と思います。

実は、この物の見方は建物に
窓を設ける場合にも通じるもので、
例えば家の中から見たくない景色がある場合、
そこには出来るだけ窓は
設けないようにするなどして、
シーンを創り出します。

そのため、北側であっても
そこに良い景色があれば大きな窓を
設けることもあります。

次の写真は北向きではありませんが、
そこに良い景色があったため
大きな窓を設けた事例です。

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読書スタイル

皆様の読書スタイルは紙の本を買って読むのか、
それとも電子書籍で読むのか、
どちらでしょうか?

どちらもするよ、と言う方も多いと思います。
私もどちらのケースもあるのですが、
圧倒的に前者の方が
本の内容が頭に入って来るんです。

何よりも実物を所有している満足感に
ページをめくっていくワクワク感と、
あと何ページで終わると言う征服感も
楽しみですが、同じ読書であっても、
何故そのスタイルの方が
頭に入るのかは分かりません。

昔は電子書籍など無かったし、
小さな頃から紙の本で馴染んできたことが
電子書籍に対する拒否感を
生んでいるのかもしれませんね。

もっとも雑誌などパラパラと目で見て
楽しむような本の場合は電子書籍でも
良いとは思うのですが、
やはり文字を目で追っかける場合は
紙の本が私には合っていると思います。

とはいえ本棚に要るか要らないか
分からない本が沢山並ぶのも場所を
とって大変ですね。

先日事務所の本棚を断捨離してみました。
一冊の本の中でも残しておきたいページと
無くても良いなと思うページが
混在するんですよね。

このような場合一旦、
その本を丸々1冊キープしておいて、
又時間を見て必要なページだけを
抜き取ってファイリングする方法に
すべきか、必要なページのみ
スキャンして本は捨ててしまうか、
どちらかの選択をしようと思いました。

しかしスキャンした所で、
本当に見返すことがあるのかな?
と言う想いもありますので、
抜き取ってファイリングする方が
私には合っているのでしょうね。

と言う訳で壁一面本棚になっているような
家って実は憧れるんですよね、
上の方にある本は専用のハシゴを備えて、
まるで書店のような家の設計も
してみたいと思っています。

以前、可動書庫を備えられた
お住まいを拝見したことがありますが、
本って量が増えると結構な重量になるため
仮に2階に書庫を設ける場合は
構造補強も考えておく方が良いと思います。

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総合カタログに掲載していただいています

名古屋モザイク工業株式会社様の
2024-2025総合カタログに、
当方設計の「わんぱーくあおがき」が
掲載されています。

総合カタログの240ページです。
「エリアボーダー彩」を
壁面に採用しました。
右手の壁面に写るタイルが該当商品です。

カタログと下の写真を
見比べていただくと、お分かり頂けると
思うのですが、両者間で随分と発色が
違います。

ブラウザーによる違いも
あるかもしれないのですが、
当方の写真の方が、より実物の色に
近い様に思います。

やはり、色は実物を見て決めないと
分かりませんね。
当時、私は設計の段階で名古屋モザイク工業さんの
大阪ショールームまで足を運び、実物の色を見て
この商品を選択しました。

但し、このミックス色のパターンの
見本が置いてあった訳ではないので、
仕上がりは想像するしかありませんでしたが、
割と想像に近い発色になったのでは無いか?
と思っています。

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外灯

何回かに渡り、照明の話をしてきましたが、
屋外に設ける照明の話をして、
照明の話には一旦区切りをつけようと思います。

屋外に設けるため、当然機器への防水性が
重要ですが、人を安全に目的の場所に導くことが
出来ることも大きな役割です。

又、もう一つ期待される機能として
使用箇所にもよると思いますが
防犯性も求められると思います。

防犯性のある器具としては人が近寄ったら
感知して点るセンサー付ライト、
長期の留守を悟られないように
時間が来れば自動的に点灯消灯する
タイマー付ライトなどがあります。
最も後者は屋内灯でも有効になります。

人感知式のセンサーは、
いかにもセンサーです的な物が
ついている物もありますが、
当方では極力センサーが目立ちにくい物を
選ぶようにしています。

とあるメーカーではモデルチェンジした途端に、
いかにもセンサーです的なデザインに
変更されてしまい、それまでレギュラーとして
使用していた物が使えなくなりました。

思わずメーカーに、何故モデルチェンジしたのか?
と問い合わせまでしたことがあるのですが、
設定の仕方が複雑だとかで廃盤になった
とのことでした。
凄く残念でしたが、今では止む無く他のメーカーの
物をレギュラーとして使用しています。

又、建物や庭などを演出する目的で
設ける照明もあります。
写真が、その照明器具ですが、
昼間は器具の存在が目立たないように
植栽の影などに設置しています。

この器具はスパイクが付いていて
自由に配置することが出来、
又首も振れるため、どこでも任意の方向を
照らすことが出来ます。

照明器具を製作販売しているメーカーは
数限りなく存在するため、
ある程度使う物を定番化しておかないと毎回、
どれを使うべきか迷うことになります。
そのように定番化していても、
いつも照明計画には相当の時間が必要となります。

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お気に入りの照明器具

前回、照明計画は当方で行う
と言う話をさせていただいたのですが、
もしお気に入りの器具があった場合、
それを使ってもらう事は出来ますか?
と言うケースも時々あります。

勿論、使わせていただくことはするのですが、
気に入ったからと言って、
余り数を沢山購入しないように
していただきたいのです。

出来れば1~2灯程度にしておいて
頂ければと思います。

何故かと言うと、その器具と空間が
マッチするのかどうかは分からないからです。

海外製の物の場合、そのままでは
使えないこともあるかもしれません。

写真のような、電球にシェードが
被っているだけのシンプルなデザインの物は
比較的、木の空間には馴染むとは思います。
シェードの色も写真のような
落ち着いたカラーの物なら問題ないと思います。

これらは、別のお住まいですが使われている器具は
どちらもデザインが似ています。

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照明計画

自然光の話に続き、前回は人工照明の話でした。
そして今回も照明の話です。

照明器具は生活にとって欠かせないものでは
ありますが主役ではないので、
極力目立たないようにしたいものです。

当事務所でも出来るだけ照明器具の存在
は抑えて計画していますが、
どうしても存在が認識できる部分に
設けざるを得ない場合もあります。

そのようなケースでは、器具自体が
シンプルな物を選択し空間に
馴染むように意識しています。

照明器具の存在が分からないと言えば
間接照明ですが、間接照明を設けるために
わざわざ器具を隠す設えをする場合もあります。

特に光源を上向けに出すような
間接照明では埃が溜まりやすくなるなど
デメリットもあります。

その点、棚下灯などは埃を気にする必要も
無いので取り入れやすい間接照明の手法ですね。

住宅の照明計画では重心を低くすると
空間が落ち着くと言われていて、
照明計画が上手な方だと天井付近には
殆ど照明器具が無く人の目線よりも低い所に
灯りが点っていることが多いんです。

天井に埋め込むダウンライトは結構、
重宝するのですが付け過ぎると
プラネタリウムのようで、
何処を照らしたいのか分からなくなります。

手許灯やフロアスタンドは光量を
補う意味で有効ですし、
照明の重心を抑えることにも
貢献するため最近では採用することも
増えています。

又、照明計画ではその建物の中で
人がどのような行動するのかを
想像することが大切で、
例えば外出から帰ったら直ぐに手を洗って
うがいをしてと言った行動を想像したり、
夜お風呂やトイレに行く時には、
何処に照明が点っている必要があるのか?
そのために、ここに、この照明のスイッチが
あって等、人の動きに対応できる
計画である必要があります。

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色温度

前回は、自然光の話でしたが、
今回は人工照明の話です。

少し昔の家や建売住宅の多くでは
住人が照明器具を買って取り付ける
ような仕様になっていると思いますが、
その場合は部屋の真ん中に
存在感のある大きな照明器具が
天井の中央部を占める
一室一灯照明と言う照明方法に
なることが多いと思います。

この場合、一つの照明器具で
部屋の隅々まで光々と
照らすことになります。

そして日本人の多くは、
この照明方式に慣れている方が
多いため多灯分散方式の照明を
採用している家に住むことになると、
最初は少し暗いなあ、
と感じる方も居らっしゃると思います。

多灯分散方式とは必要な個所に
必要な量の明かりを配置する方法ですので、
必要のない所まで光々と照らす必要が無くなり、
その分、電気代も抑えることが
出来ると言われています。

又調光装置を設けることも光熱費抑制には
効果があると言われています。

明るさの感じ方には個人差があるため、
多灯分散方式で全ての方に同じように
満足して頂くことは難しいかもしれませんが、
住み始めると意外に慣れる方も
多くいらっしゃいます。

当事務所では照明計画も設計業務の中に
含んでいますので、新たに照明器具を
購入していただく必要はありません。

最近は一つの器具で色温度を変えることが
出来る物もあります。
色温度とは蛍光灯のような白っぽい光源を
色温度が高いと表現し、
白熱灯のようなオレンジ系統の光源は
色温度が低いと表現されます。

LEDの出現により、前述のような
色温度の調整が一つの器具で出来るように
なったのですが、当事務所では
基本的に色の見分けが必要な
流し台、洗面所、ワークスペースなどは
色温度の高い色の照明を配置し、
それ以外は優しい雰囲気を感じられる
色温度の低いオレンジ系統の光源を
採用することが多いです。

流し台では食品の色の見分けが、
洗面所では顔色を、
そしてワークスペースでは
職種にも関係するかもしれませんが、
色の判断が必要な場合もあると思います。

只、流し台はダイニングスペースや
リビングに隣接していることが殆どですので、
そこだけ白々とした光が点ると
他のスペースの光源と色が混ざるため、
最近では前述の色温度の調光が
出来る器具を採用することが増えています。

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暗さを嫌う?

住宅設計の仕事をしていると、
部屋の明るさの優先順位は
かなりの確率で高いことを感じます。
逆を言えば暗い家は嫌われ易い
と言うことですが、果たしてそうでしょうか?

少なくとも古民家と呼ばれるような
大きな屋根の軒の深い家で
暮らしていた頃までは、
日本人は暗さも受け入れていた
と思うのですが、
その頃の建具と言えば障子です。
受け入れると言うよりも、
それしか無かったから、
家の中心部は暗いのが当然と
思われていたのだと思います。

その頃は未だガラスが世間一般には
広く普及しておらず
明治維新以降の生活の西欧化によって
本格的に建物にもガラスが
使われ始めたそうで、
一般家庭への窓ガラスの普及は
関東大震災以降の話だそうです。

ガラスが使われるようになって
明るさのムラが解消されたのかも
しれませんが、さて家の中が、
何処に居ても一様に明るい
と言うのも気持ち悪く思います。

朝目覚めた時、人の目は徐々に
明るさに慣れるようになっていることを
皆さんは毎日体験されているはずです。
という事は少なくとも寝室は、
そんなに明るくなくても大丈夫なはずです。

又、一日の内長く過ごすことが多い
リビングなどは明るくつくられることが
多いのですが、テレビの位置などとの
関係を意識しないと光の反射で
テレビが見えにくいと言うことも起こります。

そして陽射しが強すぎると
繊維や美術品なども紫外線で
痛みやすくなると言った
デメリットもあります。

このように考えると家の中には
明るい所と暗い所、
光のムラは存在していても
良いんだと思います。

昼間から電気を灯して
生活しなければいけない
と言う状況は確かに辛いですが、
南に大きな窓を設けても、
その窓の真ん前は
人通りの多い通りであった場合、
ずっとカーテンを閉めたまま
生活しなければならず、
折角設けた大きな窓も台無しになります。

もっとも、これらは自然光での話ですが、
次回は人工照明による
明るさについても考えて行きたいと思います。

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アーモンドの花

「サボテンの花」と言う財津和夫さんの
歌がありますが、アーモンドの花
と言う歌はありません。

この時期、桜の中に混じって咲く
アーモンドの花は、
ソメイヨシノのよりも少し濃いピンク色で
目立っていました。

木に札が付けられていたので
アーモンドの花と言うことが
分かったのですが、おそらく札が無ければ、
これが一体何なのかは
分からなかったことでしょう。

丁度、先日「三期工事完了」の時にも
話に出ていたアーモンドの花に、
これほどジャストなタイミングで
出会えるとは思いもせずでした。

最後の1枚はサクラです。
アーモンドの花は桃や桜と似ている
と言われているそうですね。

ようやく冬も明けて彩が増えてくると
気持ちも晴れ晴れします。

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全員が「佐藤さん」

先日、ニュースにあった興味深い話ですが、
東北大学の試算によると500年後には
日本の全員が「佐藤さん」になると言う。

仮に、それが現実になれば実にややこしい話で、
名字で人物の特定が出来なくなるし、
姓名の名も漢字で書けば別であっても
口頭で発音すれば同じ人が沢山出て来て、
区別がつかないと言った事態になる。

実は私が住んでいる村は昔「東芦田村」と
呼ばれていて、今も住所は「東芦田」であり、
私も芦田さん、お隣も芦田さんであり、
近所中、芦田さんだらけなのです。

従って、村の人はお互いを姓名の名の方で
呼ぶことが多いのですが、当然口頭で発音すると
同じ名の人も居て、話を聞いていると
どっちの人の事を言ってるんだろう?
と言ったことも、たまにあります。

どうしても確認したい場合は、
住んでいる土地の小字(こあざ)名を付けて
「小字名の〇〇さん」と言った具合になり、
ようやく「あ~」と納得することになります。

果たして全員が佐藤さんになるかもしれない
500年後の日本の人口は一体どの程度に
なっているのでしょうか?
そして、日本は一体、
どんな国になっているのでしょうか?
少し興味深く、この話に首を突っ込んでみた訳です。

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三期工事完了

「丁寧に暮らす家」の庭工事が済みました。
隣地にアパートが建つことになり、
家の目の前はこれまで空地だったのが
昨年末アパートの駐車場になったのです。

冬の間は窓を開けるのにも駐車場に
人が居ないか気にしながらだったとは思いますが、
目隠し塀が建ったことで、
人の目も気にすることなく
窓を空けることが出来ます。

塀の素材は色々悩みましたが、
結局ガルバリム鋼板としています。
隣地の地面レベルが40㎝ほど高いため、
塀の高さも自ずと高くなりましたが、
家の中からの眺めも大して圧迫感を
感じることなく、
逆にこれまでよりも広く感じます。

最初は小さく始めませんか?
との造園屋さんの提案で植栽スペースは
面積を抑えています。

ここに植えたのはドウダンツツジと
ヤマボウシの2本ですが足元にも
ちょっとした草花を植えて芝生で覆っています。

これで予定していた工事を一通り終えましたが、
又木に花が咲き始めた頃に
御伺いさせていただければと思います。

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