浴室考 3
さて、先日に続き今回も浴室についての話です。
浴槽の素材も色々あって
木で出来た浴槽、ホーローの浴槽、鉄の浴槽
FRP、人造大理石、石張りの浴槽などなど
水が貯めることが出来る物なら
何でも浴槽とすることが出来ます。
和歌山には川湯温泉と呼ぶ
河原の石を掘ったら温泉になるよう場所もありますしね
又スタイルも床にバスタブだけを置くタイプの物
五右衛門風呂のように窯を埋めるタイプ
木で組まれた浴槽など、どれも旅先で経験できそうですね。
そして今日、紹介する浴室は
そんな旅先でのお風呂を自宅でも叶えたいとの
ご家族の想いに応えた物です。
浴槽を含め、下半分はFRPのユニットになった物
上半分は自由に作れるお風呂で
この時は、水に強いとされるヒバを張っています。
お風呂に木を使って腐らないですか?
と質問を受けることが多いのですが
オールFRPのシステムバスなどと比較すると
耐久性は劣るかもしれませんが
最後にお風呂に入った後の乾燥や
メンテナンスなどをある程度して頂けるなら
ある程度の耐久性は見込めます。
こちらのお住まいでは、10年は通常の状態だったようですが
その後、カビが目立つようになってきたとのことで
暫く、ご自分でメンテナンスされましたが
メンテナンスに追い付かず、業者の手を借りて
カビ落しをされました。
しかし、板を張り替える所まではいってません。
FRPのお風呂でさえ、目地の部分にカビが生える
ことがあるので、完全な物はありません。
湿度に皮脂汚れ、石鹸カスと、
カビにとって栄養になるものが沢山ある訳ですから
当然と言えば当然ですね。
湿度を下げるには換気
皮脂汚れや石鹸カスは掃除
これしかないと思いますが
それでもカビが増えるようなら
薬品の力をかりることになるかもしれません。
浴室考
キッチン、トイレと来て
次は、何にしようかと思いましたが
水回りで、もう一つありました
浴室です。
只、私どもで採用している浴室は
パターン化している訳ではありませんが
バリエーションは、そんなに多くありません。
ハーフユニットバスに木の板を張るパターンか、
ユニットバスになっているのが現状です。
しかし、考え得るパターンは無限にありますので
考えを述べる事も含めて書いてみたいと思います。
先ずは個人の住まいの浴室の話題の前に
温泉や銭湯などのお話です。
私が、大学生の時は、風呂なしの下宿でしたので
ほぼ毎日が銭湯通いでした。
当時は120円程度からスタートし、4~5年の間に
あっという間に360円くらいまで値上がりした
覚えがあります。
燃料の高騰が原因だったのか、あれには驚きました。
こんなスピードで値上がりすると、毎日風呂に通うのが
金銭的に負担になるのでは?
と心配していたのですが、不思議に毎日通っていましたね。
風呂付のマンションに引っ越したのは24歳の時でしたので
家で風呂に入れるありがたさを実感しました。
トイレに続き風呂もプライベート空間に変わった瞬間でした。
只、広いスペースで入るお風呂の気持ちよさに
気付いた瞬間でもありました。
今日の写真は、昨年訪れた大分のラムネ温泉です。
シュワシュワと体にまとわりつく炭酸泉の泡が、
何故か心地よくて、昼の日中から温泉に浸かる
贅沢さを味わいました。
2枚目の写真は男湯の入り口です。
トイレ考 2020完結話
住まいの計画をする上で
最も気を付けたいことの一つが
トイレの位置です。
ご飯を食べているスペースから
戸を開けるとトイレの中が
丸見えになることのない様に
いつも考えています。
簡単なことのように見えて
コンパクトな住まいでは
廊下を極力減らしたいですし
意外に簡単ではありません。
ホテルのように
サニタリースペースとして
洗面所などと一緒にまとめてしまう
ことも方法の一つです。
今日の写真は、その一例ですが
このパターンの欠点は
このスペースが風呂の脱衣室も
兼ねているため、
風呂上がりのタイミングと
トイレ使用のタイミングが重なると
気まずい雰囲気が生まれるかもしれない
ことです。
そのため、このケースを採用する場合
トイレをもう一カ所、
別に設けることです。
例えば、サニタリーが1階になるのであれば
2階にトイレを設けるなどです。
トイレ考
相変わらず、おっちょこちょいな芦田です。
調査にお伺いした先のお宅に、
持参したスリッパを置き去りにして帰ると言う
失態をし、又引き返すと言う
何とも効率の悪い働き方をしています。
さて、今回はトイレについて考えてみたいと思います。
トイレを、どのような位置付けで考えるかで、
その在り方が変わると思うのですが、如何でしょうか?
用を足せれば良いだけの場所なのか?
自らの健康を把握する上で重要な場所なのか?
不浄になりやすいだけに常に清潔にしておきたい
場所でもあります。
昔は家の外にトイレを設け
生活の場から切り離していましたが
水洗化が進むと、生活の場の中に
取り入れられるようになりましたね。
又、最近では便器と言えば白い色を選択するのが
定着してきたように思いますが
私が独立した頃は、本当にその選択肢も
カラフルでしたので、どの色を選ばれるのか
ハラハラしながら見守ったり、
諭したりした経験があります。
と言う訳で、今日の写真は
私が、独立数年後に設計させて頂いた
お住まいのトイレです。
特段、変わったことはしていませんが
手洗いは、料理で使うステンレス製の
ボールに穴を開けた物です。
この頃は未だタンクレス便器が出ていたのか
忘れてしまいましたが、このような便器が
一般的でした。
ユーエーチ
何気に流れるTVCMから
聞き覚えのある言葉が
流れるようになりました。
「ユーエーチ」?????
多分、殆どの人にとって何のこと?
だと思います。
ユーチューブでも無ければ
UHでも無い
CMでは「UA値」と字幕が
出ますが、言葉で聞くと本当に
分かりませんよね。
建物の外皮性能のことで
熱の逃げにくさ、即ち主に
断熱性に起因する性能を示すことになり
数値が小さいほど、性能が良いことになります。
しかし国の基準は、そんなに厳しいものではなく
このCMで歌われている国の最高等級は
正直、大したことはありません。
「国の最高等級をクリア」と謳ってますが
本当のことを知ると、誰でもクリアできるわ、
程度に思っておいて間違いありません。
で、来年から新築住宅には、
この性能をクリア出来ているかどうかを
住まい手に説明することが義務付けられるため
多分、これから頻繁に聞くようになると思います。
もし、クリア出来ていなくても罰則は無くて
説明した上で、住まい手が了解していれば
問題ないことになります。
しかし住まい手が、この数値を何のことかを
知らなければ、了解しようもありません。
考えられる、造り手の説明としては
「(価格が)高くなるので基準をクリアしない方が良いですよ」
とか
「ウチでは皆この仕様で、されてるので基準をクリアしなくても心配ないですよ」
と言った説明です。
知らなければ損をする、とはこのことで
プロが言ってるから良いかあと言った塩梅で
流されないようにしたいですね。
因みに、当事務所では既にUA値を既に
こちら のページ等、複数のページに記しています。
リンクページでは、Ua値 と記していますが
UA値 と同じことです。
CMで流れている 0.55 よりも下回っていますね。
セミオーダー
キッチンシリーズの続きとなりますが
今日紹介させて頂くのは
店舗のバックヤードに設けた
湯沸スペース程度のものですので
かなり簡易な形ですが
パーツを変更すれば住宅用にも
対応できます。
例えばIHの部分を3口対応の物に変更し
水栓(蛇口)部分をシャワー水栓に変える
シンクを大きな物を一つに変える
足元収納を増やすなどすれば
オリジナリティーのあるキッチンに変わります。
且つ、システムキッチンよりも
安くて出来るのではないかと思います。
結局、何が高くつくのかと言うと
そこに入っている食洗器やIHコンロ、水栓、
換気扇などに性能を付加して価値付けしているので
そのような機器類がキッチン価格の大半を占め
外側の部分での差別化と言うのは大して
よほど特殊なものを使うのでなければ
どのメーカーも大きく変わらないと思います。
と言うのがメーカーの既製品を選択する場合の
結論となるのですが、このようにオーダーとなる
場合は、見た目の話は違ってきます。
結局、毎日使う部分になるので
メンテンナスのし易さ、収納の便利さ、台所仕事のし易さ
など実際の機能面が最終的な選択の大きな影響を及ぼすのは
間違いないと言えるでしょう。
再会
先日、中学卒業以来会ってなかった友人が
大阪から来てくれました。
小学校、中学校まで大阪で過ごした
私にとって当時の友人に会えることは
今となっては滅多にないことなんですが、
SNSをやっていたメリットとも言えます。
もっとも一番べったりと遊んだりしていたのが
小学校5~6年生の頃で、中学に上がると
クラスや部活も別になったので、
じっくりと話したのは多分、
小学校以来ではないでしょうか?
なので、中学からカウントすると35年
小学校からカウントすると38年ぶりの再会になります。
しかし、そんな年月は、あっという間に埋まりますね。
卒業アルバムを持ち出して、あの子はどうなっている
この子はどうしている、そんな話が聞けたのは
本当に初めてでしたし、
当時の少年野球話も出来たり、学校での出来事が
話せたり、片方だけが覚えている話もあったりと
とても嬉しかったです。
その場所を離れてしまうと、その土地の情報を
得ることなんて簡単に出来るものではないし
当時の思い出話だけで、4時間もの時間が
過ぎました。
次の再開を誓って、又今度会える日を楽しみに
日々を頑張っていきたいと思います。
「デザイン」を勘違いしない
もう何年も前の話ですので
公開しても大丈夫かと思いますが
とあるパワービルダーさん
(年間100棟以上建築するような)から
連絡があり、ウチの建物に
デザインをつけて頂けませんか?
と言うものでした。
メールだけでは良く理解できませんでしたので
実際にお会いして話を聞いてみると
「ウチはデザインが良くないと言われることが多いんです」
とのこと
平面(間取り)を変えずに外観を見栄えの良い様に
して欲しいと言う話だったのです。
所がその平面を拝見した所
理由が分かりました。
必要以上に平面上の凹凸が多いんです。
その時点で良くなる訳などありようが無いんです。
そう、この会社は「デザイン」を勘違いされているんです。
この会社がやりたいのは「デコレーション」です。
デザインとは見た目を良くすることだけでは無いですし
建築とは平面も立面も全てが関連してきますので
先ずは、上手なプラン(間取り)を勉強して
平面も立面も外観も、全て同時進行で考えないと
いつまで経っても同じですよ、
とだけお伝えしておきました。
その後、この会社がどうなっているかは
チェックしていないので知りませんが
少なくとも
デザイン=デコレーション
で無いことだけは確かです。