水平構面を固める
上棟翌日こそ、雨に見舞われたものの、
その後は穏やかな天候が続く「9T+」
の現場では、外壁を面材により固める工事と
ともに、水平構面を固める工事も
進められています。
水平構面とは床や屋根面のことですが、
実際に屋根面を固めるのは、
そう簡単では無く色々調べた結果、
水平ブレースに頼ることで解決しました。
と言う訳で今回採用したのが写真の物です。
今回、初採用したのは
オメガメタルブレースと言う商品で
四角く囲まれた区画の大きさによって、
その強さが変わります。
耐震の考え方について壁面を固めることは、
ユーザーの皆様にもかなり浸透しているとは
思いますが床や屋根を固めると言うと、
未だイメージしにくいかもしれませんね。
建物が箱だとすると、それを構成する
外側だけが強くてもバランスが悪いので、
蓋に該当する床や屋根面も力を伝達できるように、
それなりの強度が必要になる訳です。
直下率
「直下率」とは1階と2階の柱の位置が
どの程度一致しているかを表すもので、
熊本地震の時に少し話題になりましたね。
直下率が高いとは上下階の柱位置の
一致率が高いことを指し、
直下率が低いとは、その逆になります。
構造的には勿論、直下率が高い方が望ましく
繰り返し地震に対しても有効である
と言われています。
在来工法の自由度の高さから一見、
間取りなんて、どのようにもなると
考えられがちですが、
このようなことを考えて設計を
しておかないと梁に大きな負担が
かかることにもなり兼ねません。
リノベーションの現場では空けたら、
よくこんなアクロバティックな構造を
考えたなあと、ある意味感心させられる
こともありますが、構造体には極力、
変な負担がかからない計画を志したいと思います。
先日、棟上げまで進んだ「9T+」の現場では
2階の室内に存在する柱はたったの1本だけです。
建物のボリューム的に、これで十分に成立するのですが、
間取りに従って柱を無造作に入れるなら、
あと数本はあってもいいのですが、
直下率を意識したことで、
梁に変な負担をかけないように
しようと思い、このようになっています。
配筋検査とコンクリート打ち
「9T +」の現場では基礎配筋検査に続き、
翌日の今日、ベース部分のコンクリート打設でした。
完全に春に向かう足音が近寄ったり、
遠のいたりの狭間で、2日間とも生憎の
天候でしたが、気温はそこまで低くなり過ぎずで
ほっとしました。
コンクリートが硬化するためにはあまり気温が
低いと固まり難いと言う性質があるため、
コンクリートの打設時期によって温度補正と
呼ぶ対策が取られます。
これはコンクリート自体の強度を初期値より
少し高めにすることになります。
コンクリートは硬化する時に水と反応し
水和熱を発するため夏のコンクリート打設は
最悪と言われています。
水を使う材料は気温との関係がシビア
なんですね。
新しい住まいづくりが始まります
本日、ご契約させていただきました。
昨年末に初めてお会いさせていただき、
年明けから計画をスタート。
第一案目をお気に召されました。
コンパクトなコートハウスの計画となります。
比較的スケジュールには余裕があるため、
ゆっくりと進むことになります。
プロジェクトタイトルを何にするか、
又考えたいtと思います。
無力と非情
東日本大震災から11年当時、
事務所で打合を終え、
いつも聴いているラジオから聞こえるのは
非常事態を伝える音声でした。
思わず点けたテレビから流れる
目にしたこともない光景に
「早く逃げて」と祈るばかりでした。
やがて変わり果てた街の様子が
流れるようになると、
自然の力の前では人は無力であることを
実感させられました。
奇しくも、この辺りでは本日、
午後6時頃に、いきなりの地鳴りと
共に震度3の揺れがありました。
そして今、ウクライナから毎日のように
流れてくる崩壊した建物の映像。
同じ崩壊と言っても、こちらは本来、
壊さなくても良かった人為的な行為です。
そして又、原発を狙い占拠する横暴、
福島原発で起こった出来事、
はたまたチェルノブイリで経験したはずの
出来事に学ばない独裁者。
情け容赦のない非情さは人の仕業とは思えません。
そして核を、ちらつかせ世界を脅かす
チンピラのようなやり方、
人の手でコントロール出来るとは思えないものを
使用しようものなら、きっと自然界からの
大きなしっぺ返しが来るに違いない。
広大な領土の大半で人が近寄れないエリアが
増え作物も取れなくなり、土地は荒れ、
まるで終末期のような世界を想像してしまいます。
新興宗教がかった発想かもしれませんが、
人は自然を超えられるとは思いませんし、
ましてやコントロールできるとも思いません。
権力を握った愚かな人間の行動が世界に与える恐怖、
それが許されて良いとは思いません。
都市計画を見直せ
先日、車を定期点検に預けた際、
少し時間が掛かるとのことでしたので、
昼食をとった後、街ブラをしました。
新しい町並みやアパート街には興味がなく、
自ずと古い街並みを捜し歩くのでした。
何となく嗅ぎ分ける能力は備わっているようで、
写真のような建物に遭遇。
小児科と書いてありましたが
今も診療されているのかな?と言った感じでした。
そのような街並みが多く残っている訳でもなく、
やがて偶然出くわした最近できたであろう分譲地。
比較的規模の大きな分譲だったのでしょう。
不自然にも小さな公園が備えられ、
真新しいブランコと滑り台が光っていました。
おそらく都市計画により〇〇㎡以上の開発には公園を設け、
その公園には、このような遊具を設置しなさいと
言った内容なのでしょう。
でも、その公園って、どの程度活用されるのでしょうか?
そんな遊具で遊ぶ年代のお子さんは何年、そこで遊びますか?
直ぐに成長し、誰も遊ばない遊具だけが残り、
その管理に又お金を費やし、
一体何のための、誰のための公園なのか?
少し足を延ばせば、もっと立派な公園があるだろう。
一律に条例で縛る、その計画もっと地域で独自性を
もった内容に改めた方が良く無いでしょうか?
柱は真っすぐ建っていない
柱が真っすぐに建っていない、
とはどう言うことやねん?
と思われた方もいらっしゃると思います。
新築では真っすぐに建つように
加減をしながら工事が進められますが、
ことリフォーム、リノベーションとなると
解体した際に柱が真っすぐでないことも
しばしばあります。
これは長年の外力や荷重の作用によって
建物が動かされていることから
起こる現象です。
じゃあ真っすぐに戻せばいいやん、
と思われるかもしれないのですが、
構造体は全てが繋がっているため、
1個所を真っすぐに戻したとしても、
今度はそれに引っ張られた別の個所が傾く、
なんてこともあります。
ですので、よほど傾きが酷く無ければ
全体を見て塩梅を考えることになります。
昨今、DIYも流行りのようですが
このような傾きが、あるとはつゆ知らず
自分で始めたは良いものの
構造体の傾きのみならず
鴨居、敷居の傾きも検討せずに作ってしまうと
いざ、建具をとなった時に
建具の開閉がうまく行かない
閉まったのはいいけれど、
隅におかしな隙間が出来てしまっている
なんてことになり兼ねません。
柱が1本1本、垂直に建っているか
確認して工事を進める必要があり
仮に傾きがある柱と建具が関係する
場所があるなら、打ち物などをして
垂直を正してあげるといいかもしれません。
始まる
ついに現場が稼働し始めました。
「9T +」の現場の真横でも既に
地盤改良工事が行われていて
周囲の皆様には少しお騒がせすることに
なると思います。
先ずはGLの設定立ち合いです。
敷地は、ほぼフラットのように感じていたのですが
流石、基礎屋さん見ただけで
どっちが高くて、どっちが低いかを
言い当てられました。
実際に測量してみると、微妙な差でしたが
その通りで、職業的感覚の鋭さに
感心しました。
写真右手の三脚の向こう側
少しグレーの土の塊は、隣地の地盤補強により
出ているものです。
隣同士で、同時進行ということで
お互いが気遣いながらの工事になりそうです。
幸い、敷地は比較的ゆったりとしていることが
救いです。