日常の備えが重要

先日、熊本県で10年ぶりとなる大きな地震が発生しました。

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

また、今なお避難生活を余儀なくされている方々が、一日も早く安心して日常を取り戻されることを願っております。

私自身、7年前に震源地に近い高千穂町で仕事をさせていただいたことがあり、今回の地震のニュースを見て、現地の方々のことがとても気になっています。

地震が発生すると、一時的に「自宅は大丈夫だろうか」「耐震補強をした方がいいのでは」と考える方が増えます。

しかし、時間が経つにつれて、その危機感は少しずつ薄れていくのも現実です。

実はこれが一番怖いことではないでしょうか。

日本は世界でも有数の地震大国です。

「次はいつ、どこで起こるか分からない。」

だからこそ、大きな地震が起きた"今だけ"ではなく、普段から住まいの安全について考えておくことが大切だと思います。

7月11日のブログでは、耐震診断や耐震改修の必要性について書きました。

しかし、いきなり耐震補強の話になると、「費用が掛かりそう」「本当に必要なのか分からない」と感じられる方も少なくありません。

私は、まず最初に行うべきことは、

「自分の家がどれくらいの耐震性能を持っているのかを知ること」

だと考えています。

診断を受けて初めて、

・補強が必要なのか

・どの程度の補強で済むのか

・今のままでも安心できるのか

という判断ができます。

つまり、耐震診断は工事をするためではなく、正しい判断をするための第一歩なのです。

兵庫県では、昭和56年(1981年)5月以前に着工されたことが証明できる住宅については、無料または低額で簡易耐震診断を受けられる制度があります。

対象となる住宅にお住まいの方は、この制度を活用しない手はありません。

また、対象外となる住宅であっても、当事務所では 簡易耐震診断を3万円(税別)で行っています。

「補強工事をするかどうか」ではなく、

まずは住まいの現状を知る。

そのことが、ご家族を守る第一歩になると考えています。

もう一つ、今日からでもできる地震対策があります。

それは寝室にある背の高い家具の固定です。

阪神・淡路大震災では、建物そのものではなく、倒れてきた家具の下敷きになり、多くの方が被害に遭われました。

特に就寝中は、とっさに避難することができません。

耐震改修には時間も費用も掛かりますが、家具の固定は比較的少ない費用で、すぐに始められる防災対策です。

「何から始めればいいか分からない。」

そう思われる方は、まず寝室を見渡してみてください。

それだけでも、住まいの安全性は少し高まります。

私の実家では背の高いタンスは全てホームセンターで購入した家具転倒防止用チェーンにてしっかりと下地のある壁面に固定しています。

地震は忘れた頃にやって来る。

昔から言われてきたこの言葉は、今も決して色褪せていません。

だからこそ、ニュースを見た今だけではなく、日常の中で住まいの安全を考える習慣を持っていただきたいと思います。

「私の家は大丈夫だろうか。」

その疑問を、そのままにしないことが、ご自身や大切なご家族の命を守ることにつながります。

住まいは、暮らしを支える場所であると同時に、災害時には命を守る器でもあります。

この機会に、ぜひ一度、ご自宅の耐震性について考えてみませんか。

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