福知山の家
今日は連続エントリーです。 で先日19日は早速、「福知山の家」の工事が始まりました。と言ってもまずは地盤改良の工事から始まります。地盤改良とは地盤調査によって得られた結果を受け地盤の上にそのまま住まいを建ててしまうと、出来上がった後で不同沈下等によって傾いたり等の不具合が出るであろう事が懸念される為、予め地盤を所定の強度以上に保たせるようにする工事の事で、この土地の場合はさほど大掛かりな改良工事ではなく「表層改良工事」と言うおおむね深さ2.0m位までの改良に有効な工事です。

写真は地盤調査の様子です。木造住宅程度の比較的軽いとされる構造体の場合はこのスウェーデン式サウンディングが採用される事が多いようですが、数ある調査方法の中でも費用が安いというのもあるのでしょうね。但し、細い錐状のロッドと呼ばれる先端の尖った鉄の棒に継ぎ足し継ぎ足しで地中に回転させながらその回転数によって地盤の強度を調べていく方法なので、地中障害物などがあると調査精度は下がると言う欠点もあります。

ここを見た時周囲の土地の状況も合わせて判断すると間違いなく地山を切り崩した切土地である事から、地盤改良などは不要なのではないかと思い、資金計画をたてるにあたっても参考にしたいので、直ぐ近くで支店を出しこの周囲で沢山物件も手掛けられている大手ハウスメーカーの営業所に飛び込みでこの辺りでの地盤補強工事について尋ね、「あまり地盤改良工事をした事はない」と聞いていたのですが、いざ調査をしてみると必要との事で、やっぱり地盤は手ごわいものです。

で先日はまずは漉き取り工事から開始。平らに見える地面でも少なからず凹凸はあるもので、敷地の内外でどこか動かない物を設定地盤面の±0(高さのレベル)と定めてそれを基準に建物の高さが決まって来る訳ですが、まずは地盤からと言う事で0の高さに合うように表面の土を少しずつ取って行く作業です。
それが済めばいよいよ地盤改良工事の開始となるわけで、改良材が運ばれてきました。袋に詰められているのはセメント系の固化材でこれを掘削した地面の入れて現場の土と混ぜ合わせながら、2.0m程のの深さを3層に分け、1層ずつ混ぜては転圧して固めを繰り返して進められます。
でもこの日も生憎の雨で思うように作業も進まずの様でした。
この時期、現場は雨との格闘ですね!
但馬ブラブラ
随分と間が空いてしまいましたが、何と5月初エントリーです。

先日は天候にも恵まれ「香住の家」の行政調査に出かけました。
行政調査とは建築の法令関係の調査に始まり、道路、上下水の現況や必要な負担金の事など諸々の調査、又今回の場合は建て替えでもあり、既得権を持つそれらがどうなるのか(多くの場合はどうなると言った事も無い場合が多いのですが・・・)今回は現況の水道管が少しややこしい引き込み方をしていたり、道路後退によって公共桝を移動させなければいけない等、個別の問題を含んでおり電話のみでは話にもならないので事前に調査及び相談に行ったという訳です。
この地域も合併によって行政域も随分と拡大した模様で、まずは「浜坂土木事務所」へと思って着いてみると名称が「新温泉土木事務所」と改名されていました。でも浜坂土木事務所でもホームページは現存しているのですが・・・。浜坂と言えばもう隣は鳥取県、駅近くには鳥取の銀行が進出しており改めてその地理を実感した次第です。写真はそこから日本海沿いを東へ向けて走る途中にある余部鉄橋です。間もなく鉄橋も取り壊されてコンクリート橋に変わるとかで平日にもかかわらず多くの観光客が訪れていました。
何とか午前中で全てを終えてやるぞと意気込んでいたもののやはり最後の雄姿は留めておこうと一旦車を止め、数十分間の滞在でしたが、橋の下にある民家の庭先には、立派な鯉幟がこどもの日を過ぎたこの時期にでも優雅にあちこちで泳いでいる光景が印象的でした。
そして午前中で後少しを残し、各課を回り終えた後、軽く昼食をとり、道中の気になる建築を見ようと少しだけ引き返して撮ったのが下の写真。看板を見ただけでは何なのか検討もつきませんでしたが周囲に軒並み居並ぶ旅館群から推測しておそらく、これも旅館なのだろうと思い、帰ってから調べてみるとやはりそのようです。
「庵月」
1日数組限定の小さな旅館のようですが何とも贅沢な配置計画です。

午後からは担当者の帰庁を待っていた1課のみでの調査を終え、そそくさと帰路についた訳ですが更にその道中でもふと、止まった信号で、そう言えばあの建物も気になっていたなあと立ち寄ったのが豊岡市日高町にある「但馬国府・国分寺館」と言う博物館。(下写真)近くには植村直己冒険館もあるそうですが、そちらは又の機会にと言う事で少し中も見学して来ました。

建物は黒塗りの木箱を四つ並べてガラスの小さな箱で繋いだような外観です。中庭を設け、上空から降り注ぐ光が内部に広がる光景が印象的でしたが、途中立ち寄ったトイレの洗面化粧台の上には写真のような小さな埴輪が出迎えてくれました。

設計者を調べてみると栗生明さんとの事でしたが、その途中ここで働く職員さんのブログも発見しましたので紹介しておきましょう。
さて明日は、「福知山の家」もようやく地鎮祭です。続きはまたUPしますので宜しくお願いします。
地位向上?
本日も御訪問有難う御座います。
最初に宣言しておきます、今日も多分ぼやきブログになっていくでしょう。
今回の姉歯事件を受けて構造設計者の地位向上の為の動きがあるとか、具体的に何をどうするつもりなのかは未だ分かりませんが、書類上の手続きが増える事は間違いなさそうな感じですが、これって最終的に施主に金銭負担が強いられるのではないのか?
構造計算書を別立てで審査する機関を設けると言う噂も聞く。あくまでも噂ですが、新たな天下り先にならなければいいがと思う。
さて構造設計者の地位向上って具体的にどうするつもりなのか?精神論で終わりはしないか?とも思うけど、極論を言うと構造設計者も営業力を付け自分で施主から直接仕事をとれるようなになれば問題ないんだけども、それは極論であって現実はかなり難しい事かもしれない。
でも今回、事件に関わった人達は構造設計者を単なる「設計屋」としか見ていないんだなと言う事が良く分かった「構造のパートナー」として対等な意識で付き合っていたならアンタッチャブルな部分に手が加わる事は無かったのでしょうけども・・・。
新たな事件や犯罪が起こるたびに法律や行政、社会のシステムが変わっていくのは仕方ないけども、その甘い蜜を吸おうと群がる役人に税金をむさぼられるこの国の国民でいる事に、発生する不祥事を耳にするたびに腹が立つ!
もう直ぐ運転免許更新です、今日葉書が届きました、そこにはちゃんと交通安全協会費の金額まで書かれています。
法的な強制力は無いので今回は問題の兵庫県交通安全協会の入会拒否してみようか、どんな顔をするのだろうか、何を言われるのだろうか・・・。
オフレコ
本日も御訪問有難う御座います。
以前振動実験を見学してきましたと言う記事をこちらで紹介しましたが、その件についてのオフレコを入手しました。
今回、私が見に行ったのは在来軸組工法による築30年程度の一般家屋ですが、その数週間前に実は同所にて伝統木造家屋(ここでは何が在来で何が伝統工法かと言う定義ははっきりしていませんが)の振動実験も行われていました。
実験の主体は防災科学技術研究所と言うことですが実はこれチームが違うのだそうで、伝統家屋は京都のチームが、在来家屋は東京のチームが執り行ったようで、ごく簡単に表現すると東京では建物が倒壊するまで揺らすと言うのが今は流行っているそうです。
で、実験の結果は同じような揺らし方をして伝統家屋が残り、在来家屋が潰れたように見えていますが実は伝統家屋は潰さないように揺らしたとの事です。この内容についてはeディフェンスのホームページを見れば分かります。またこのホームページでは両者の振動実験の様子を映像でダウンロードして見ることも出来ます。
ですから単純にこれらの結果を比較して伝統工法は強かったと言うのは間違いであると言う事を認識しておかなければいけません。
よくある話ですが、○○寺や△△神社などの伝統的な建物は何百年も建ち続けていると言った住まいと寺社仏閣を同じ土俵に並べて比較する話、基本的には違う話と思って頂かないといけないと思いますし、何もしないで、建ち続けている訳ではないと言う事、宮大工が偉くて家大工はそうではないと言う誤解された神話、このあたりの話を始めると終わりが無く非常に疲れちゃいますので、あまり首を突っ込むつもりはありませんが、必ず発生するであろう住まいのメンテナンスについて如何に考えておくかと言った事の方が重要な事と思います。
小屋裏
本日も御訪問有難う御座います。


これは先日、調査に伺ったお宅の屋根裏です。築年数は不詳ですが百年以上は経過していると思えるような痕跡もありますが、この年代の建物には珍しい小屋組みに思います。
水平垂直に部材を掛け渡し構成される旧家屋が多い中、こちらのお宅は登り梁の太い丸太材が斜めに掛け渡されるために非常に小屋裏空間が広く確保されています。そしてその丸太の頂部は2段目写真のように合掌に組まれていて、その上に棟木が掛けられるというような仕事がしてあります。
又一番下の写真の手前の柱を見ていただくと、ぐにゃりと曲がり無数に傷がついたように見えますが、これは製材の技術が発展していなかった頃にチョウナと言う斧のような、道具で丸太からこのようにはつり出して行ったその刃物跡と思われます。
又、この小屋裏の床には数センチ程度に土が盛られ、主に断熱の役割を担っていたと思われます。
一番上の写真を見ると斜めの登り梁が垂れるように使われていたのですが、このような使われ方も珍しく、一般的に曲がった材を使う場合は凸になった方を上にして使う事が多いのですが、しかし数奇屋建築を得意としている工務店さんの話を聞くと、このように垂れ木遣いと言う木の使い方で、長期荷重により骨組み全体を引っ張り引き締める作用があると言うのですが、個人的には、一般的な凸が上になった背を上にした材の使い方をしたいですね。
さて、このお宅、今は誰も住まれていなくて雨樋がトラックの衝突により破損してほったらかしになっているため、足元に落ちた雨垂れの跳ね返しが柱の足元を浸食し、蟻害を受け、胴差まで被害が及んでいます、ここまで上がるのは生息域から判断してもイエシロアリかと思いますが、やはり古い家ほど人が手を入れて風を通して生活してあげる事が、長く住んで頂くためには、必要になろうかと思います。
二割の言い分
本日も御訪問有難う御座います。

国産材による住まいづくりに関わっていると、自然とそのような人達や場に会う機会が増え、その世界が全てのように錯覚してしまいがちですが、所がそのような輪から一歩外れはするものの同じ建築という世界に身をおく人達と話をしたり、聞いたりすると、いい意味でも悪い意味でも、まるで世界が違って来ます。これは仕方の無い事なのですが・・・。
市場の割合で見ると外材8割、国産材2割と言われている世界ですから、2割の方に入る私達の方が少数派である事は間違いないのですが、日本の山がどうだこうだと言った所での話はかみ合わず、それを意識しない一般消費者の耳には中々届く訳も無く、そちらを声高に叫ぶのは少し見当違いなのでしょう。(最も最近は消費者の方が良く勉強されていて無垢材や国産材での住まいをお願いしても造り手である工務店が、それを嫌うと言うケースも相談としてよく聞く話です。)
むしろ、私達に出来る事は、その木を使って、いかに心地いい空間をつくれるかと言った事を目指し、木ファンを増やす方が早道なのかもしれません。
とまあそんな訳で今日もそのような研修と言うかツアーに参加し、分かってはいましたが又現状の声を聞いて再認識した次第です。
世間では構造計算書偽造の波紋がまだまだ広がっていますが、果たして氷山の一角なのでしょうか?住人の安全を最優先し、一時的にでも国が割って入って解決させるか、しないと事態が長引き住人は一向に蚊帳の外のような気もするのですが、責任転換合戦が一刻も早く収束し、住人への対応策へ向けた動きが始まる事を願うばかりです。
振動実験
本日も御訪問有難う御座います。
先日、三木市のEディフェンスで行われた公開振動実験に見事当選しましたので行ってみました。所が場所は、道路標識も無くホームページにある地図もすごく大雑把なもので少し分かり辛い所です。ここは県が造った(仮称)三木震災記念公園の中にある施設で、周囲には、無駄遣ではないかと兵庫県知事が責め立てられていた立派な陸上競技場等まで併設されています。建物自体はすごく大きなスケールで圧倒されるばかりでしたが、音響計画はてんで駄目、館内に流れる説明放送は拡散し残響音と次に発せられた言葉がお互い干渉しあって何を喋っているのか、見学者には全く理解できずで、残念ながら聞き取れませんでした。
又、実験後の説明も何も無くて実験が終了しました、の一言で帰宅の途へ、もう少し詳しい説明が欲しかったのですが、頂いた資料から、考えをまとめるよりなさそうです。まあ無料なので仕方が無いといえばそれまでですが・・・。
で肝心な建物は築30年のほぼ同じような間取りを持つ明石市に建っていた建物を移築し、片方には耐震補強を、もう片方には何もせず振動台に再現し並べ建てています。
建物の仕様としては壁、木ずりモルタルに屋根は瓦葺屋根、内部壁は土壁下地にジュラク仕上げと言うこの年代の建物にはよくある仕様です。
手前(右手)グレーの建物が耐震補強がされていない建物、奥(左手)アイボリーの建物が耐震補強を施された建物です。最初の地震波の入力は上下動(上写真緑矢印)のように感じました、次に南北方向(上写真赤矢印)の水平波で揺らして次第に鷹取波と呼ばれJR鷹取駅で観測された震度7レベルまで上げ、わずか数秒~数十秒で下の写真のように補強が施されていない方は倒壊してしまいました。

加振直前と加振中の撮影は禁止されていましたので揺れている途中の画はありませんが見事補強されていない建物は1階部分が倒壊し姿がなくなってしまっています。実際に倒壊する正にその瞬間を映像ではなく実際に、目の当たりにした(倒壊後の建物は震災後に沢山見ました)のはこれが初めてでしたから少しの衝撃と、何とも言えぬ絶望感を感じ帰りの途に付きましたが、実際に、あの家の1階で寝ていたらと思うとゾッとしますが、下に資料を載せました。
間取りを見るとこのように2階部分が姿を残し、倒壊した理由が一目瞭然です。いわゆる頭でっかちの住まいなのです。
1階の外周部分の壁は南北方向(上写真の赤矢印に平行な方向)は窓、ドア、ばかりで殆ど耐力要素となる壁が存在しないばかりか、住まいの間仕切りとなる壁の部分も建具ばかりのがらんどう状態でありながら2階は比較的多くの壁が存在する状態で、2階は地震に耐えたけども1階が耐え切れずに遭えなくこのような状態にと、大まかにはこのような感じですが、細部の検証は防災科学技術研究所の結果を期待するとして。
さて間取りを考える上で1階に個室を配して2階にリビングなどを設けるいわゆる逆転型の間取りが最近増えていると思いますが、この間取りの個室の間仕切り壁を利用して耐力を備えさせる事で、このような倒壊に対し効果を持たせる事が出来ると言うのもメリットの一つとして考えられると言う事も場合によっては少し考えてみるといいかもしれませんね。勿論2階にリビングを持っていくメリットは他にも沢山ありますけども・・・。
丹州材
本日も御訪問有難う御座います。




これは先週、10/2に伺った京都府福知山市の伊東木材さんの作業場と丹州木材市場それと伊東さんの山で玉切りされて積まれていた杉の断面です。
翌日に直ぐアップしようとしていたのですが、不機嫌なデジカメのせいで、画像取り込みが出来ずに後回しになっていたのですが、ようやくアップ出来ました。
これは京都府産木材融資制度について調べ始めたのをきっかけに、一つ山を越えた京都府北部での国産材の状況を知ろうと動き回っていた中でちょうど、ひょうごネットワーク「木の道」主催の丹波森林ツアーにお越し頂いた伊東さんとの名刺交換をきっかけにこちらから、半ば強引に押しかけたと言っても過言ではない訪問だったのですが伊東さんは又趣味でチェンソーアートの競技にも参加されていて、事務所の前には作品がズラズラと並べられていました。
一番上の写真が伊東木材店さんの作業場で杉、桧を中心に地松などもあちこちに積まれています。使えない広葉樹なども沢山積まれていたのですがこれは処分を待つのみとの事、
又お父様が丹州木材市場の理事長をされているとの事でこちらにも案内していただきました。元々福知山市内のはずれにあったはずの市場が数年前に潰れたのは知っていたのですが、それでははいかんと言う事でお隣の綾部市の山の中にこのような(上から3段目)立派な市場を設けられたそうです。この日は市の翌日と言う事でしたが、まだ引き取られていない材が沢山置かれていました。2段目は市場の隅に置かれていたケヤキですが、殆ど売れ残ったと言う事でこのように沢山横たわっています。
理事長であるお父様曰く、ここのは産地の明示をさせようと思えば全部の木がそれを出来ると言う事でした。但しコストの問題はあるんだけどね・・・と言う注釈付でしたが。
最後の4段目は現在、伊東さんの山で伐採されている現場まで連れて行って貰ったのですが、急な斜面を息を切らせながら登り、撮影した杉ですが、丹州材とここではそう呼ばせていただきますが、日本海側へ注ぐ支流の材で、私が住む丹波よりも一山以上北に位置するため冬の気温も一層寒く、きゅっと実がしまっていると言うのが印象です。この写真だけでなく山や市場に出ている材も目が詰んだ(年輪の間隔が密と言う意味です)材が比較的多いのではと言う風に感じました。
伊東様、お忙しい所、わざわざお時間をつくっていただき有難う御座いました。
使える収納、使えない収納
本日も御訪問ありがとうございます。
さて、移り住んだマンションにある収納は奥行きが浅く(一番深いところで約60㎝程度)しかも奥の壁が斜めになっていたため浅いところでは30㎝を切る奥行きでおまけに開き戸が付いていました。(図参照)ここではベッドは置かずに畳の上に布団を敷き寝起きしていましたので布団を敷いてしまうと収納の扉の開閉もままならず使い勝手の悪いものでした。この場合、かえって扉は無い方が使い勝手のいい収納になっていたに違いありません。
もっとも一段床が上がった畳の下には側面からの引き出し式の収納がありましたので先にも挙げましたようにこちらはたっぷり収納できたのですが・・・。
このように収納は只単にスペースがあればいいという訳でもなく用途に応じ扉の有無、開閉方法、ボリュームが適切に設定されていないと本当に使えない無駄なスペースとなってしまいます。
ですから私共では新しい住まいに持ち込む家具や道具などがある場合、それについて細かく寸法や戸の開き勝手などまで伺う事があります。
以前、設計させていただいたお宅では、タンス部屋を要望されました。8畳程度の大きさの部屋に持ち込むタンスを全て収めてしまい、外出及び帰宅時に家族がここで着替えを済ませて入外出されると言う生活パターンです。写真はそのタンス部屋で8棹の手持ちのタンスが入るようになっています。また写真には大工仕事による洋服掛も写っています。これはフローリングをはぎ合わせて板状に加工し棚として箱型に組んだ物です。又天井に付く照明はラインに沿って動かすことが可能で適切な場所へ移動させてタンスの中を照らそうと言う意図で設けたもので、後で器具を買い足し、先に設置しているラインに嵌めるだけでOKと言う物です。
収納は多いにこした事は無いですが、多すぎると住まいの中に余計なものが沢山増えると言う事も考えられる訳で、それぞれのライフステージとその後のステージに応じた適切な量を把握して設けていただく事が肝心ですね。
御風呂考
本題は下の文字色が黒に変わった所からです。
あなたは休日をどこで過ごしますか?わざわざ高いお金を払って遠くまで疲れに行くような事をしていませんか?例えば、住まいがそのような、くつろぎの場であるなら、いかがですか?
私共では五感を高める木心地の良い空間の創造と提供を目指しています。そんなわくわくするような住まい、一緒につくりませんか?
一緒につくり上げる喜び、楽しんでみませんか?
こちらも併せて御覧下さい。
今日も訪問有難うございます。
御風呂考
前回は家風呂の歴史を少し見てみましたが、それでは具体的にどんな御風呂があるのでしょう。ほんの数例ですが写真で見てみましょう。
最上段、写真は脱衣場が手前で戸の奥にあるのがユニットバスです。システムバスと表現している場合もあります。厳密に言えば少し区分けしてあるのでしょうけども、ここでは取り分けユニットバスと言う表現でまとめさせて頂きます。FRPと言う水や衝撃に強い、強化プラスチック素材で殆どが構成され、防水、保温性に優れる特長をもっています。内部の仕様についても各メーカーから様々な物が販売されています。ただFRPの薄い板で箱を作らなければいけないので開口を自由に設けにくいなど様々な制約を受ける事もあります。個人的にはその中身が、どのメーカーも殆ど代わり映えしないのが少し不満ですが、メンテナンスは比較的楽に行えるでしょう。入浴時に天井や壁面に水滴がつく場合は壁面に御湯をかける等して、室内温度に近付けてあげるといいでしょう。
二段目、ハーフユニットバス。浴槽の高さから下の部分がユニットになっている物で、上半分はつくり付けの御風呂と同じで、自由につくれます。写真は桧板を壁に張っています。防水性も気になるが御風呂にこだわりたい場合はこのような御風呂はいかがでしょうか?窓を換気効率良く設けておけばメンテナンスも比較的楽に行えると思います。
三段目、造り付け風呂(木製の浴槽)。御風呂好きの人には目の無い理想の御風呂と言えるかもしれません。雰囲気、香りどれをとっても抜群ですが、使用後の風通しを良くしておく等メンテナンスを考えてあげる必要がありますが、設計上の配慮で、その辺り、カバー出来ます。
四段目、造り付け風呂(人造大理石の浴槽)。壁や床をタイル貼りで仕上げ、浴槽を埋め込んだ例。以前の住まいではこう言ったつくり方が主流でしたが、防水性やタイル目地へのカビの発生などメンテナンスの問題もあり、毛嫌いする方もいらっしゃいます。
三段目、四段目の作り付けの御風呂の場合、自由度は非常に高く、こだわりをもたれる方にはお勧めですが、水周りですのでメンテナンスも発生しますので、ご自分のライフスタイルやコストに合わせた形を選択して下さい。コストについては触れませんでしたが特別なオプションを何もつけなければ、将来性も見据えたライフサイクルコストはユニットバスが安くなるとは思いますが一概には言えません、陳腐化するという事、サイズや仕様、窓の大きさ、などに比例して徐々にコストもアップしますのでその時その時で検討してみる必要があります。
最後に、私共では作り付けの御風呂の場合注意している事があります。それは天井を水平に張らないと言う事です。天井についた水滴をスムーズに排除するために、必ず少しだけ傾斜させて水を流す設計にしています。
住まいの真中
少し、間が空いてしまいましたがやっと更新です。
さて、前回は住まいの真中について考えてみましょうと言う事で終わっていた訳ですが、皆さんは「すまい」の真中って何処だと思いますか?
?
分かりませんよね、だって答なんて無いんですから、只敢えて答えるとしたら「ま」では無いかと私は思います。
いや、別に子供のなぞなぞ
遊びをしている訳では無く、「ま」とは「間」と言う字に直してみると御分かり頂けるかも知れませんが、「間」は「空間」の「かん」、「時間」の「かん」、あるいはそのまま「あいだ」等とも読みます空間や時間の箱の中に生活が盛り込まれ、人と人との間、つまり家族関係によって喜怒哀楽と言う感情が生まれる、そんな「ま」が築かれるのが真中なのかなあ?って思っています。
あまり上手い説明とは言えませんが、国語の授業では無いので、ご容赦下さい。^^)
さてここからが本題。写真はすまいの真中に台所を配置した一例です。目の前にある良景を望みながら、上部が吹きぬけた住まいの真中にあるこの位置は「おーい」と声を掛ければ、皆に届き、住まいの中を移動する際には常に目に入る、扇の要、司令塔とでも言うべき、非常に開放的で求心力を持つ場所でもあります。孤独になりがちな家事労働の心の支えになるべく、流し台前の少し立ち上がった壁の向こうにカウンターを設け、会話を楽しみながら作業が進められるようになっています。
少し、切れてしまいました。
移籍後、いきなりこんな話で申し訳ありませんが、今日は久々に、少し切れてしまいました。(普段は仏の芦田で通っているのですが・・・?)
何に?
実は今日、中間検査でした。
建物の用途が住宅と言う事を最初にお断りしておきます。
中間検査とは、建築の途中、大体は棟上後、屋根が葺かれて、筋交いがついたり柱や梁に付けるべき金物がついた段階で行われるのですが、以前は行政だけが執り行っていたのですが、現在は行政から指定を受けた民間の機関でも執り行えるようになっている、いわゆる御役所による検査の事です。
時間よりも早く、現場の前に立って待っていると作業服を来た係員がまず一人やって来たので、
私 / 「おはようございます」と挨拶すると
係員1 / 「・・・」(無言。)
私 / 心の中で「愛想、悪っ!」
やがて初老の係員(以後係員2)が20m程遅れて透明のビニール傘を片手に、やってくるや否や、「配置図(図面の1枚です)がついてないやん」
私 / 「いきなり、それかい、挨拶ぐらいしたらどやねん!」と心の中で叫ぶ
ま確かに、配置図は無いけども1階の平面図で兼用していると言う旨を伝えると
係員2 / なにやら小声でつぶやいた後に「こんなん図面とちゃうやん」的な発言が飛び出しました。
ここで、挨拶一つ出来ない?否、しようとしない、この方達に、抑えていた気持ちがほんの少し切れてしまいました。「あんたらに図面をどうこう言われる筋合いは無い、あんあたらは確認書の通り建ってるか、どうかだけ見たら、ええんやっ!」てな具合に言ったかどうかははっきり覚えていませんが、彼らの仕事は、前もって提出している建築確認書に基づいて建物が建てられているかどうかを見るのが主な仕事です。
図面の描き方自体の審査をする権利はないのです。この的外れな発言で以後の検査はピリピリ険悪ムードです。当然私も、何かを言われても黙って聞き入れようとする態度はあるはずも無く、態度で嫌悪感を表現していました。
そうなんです、民間と言えども彼らはお役所的雰囲気は消えていませんので、あくまでも「現場を審査してあげよう」的な態度なのです。(この横柄さに腹がたつのです。)これは間違っています、じゃあ、「審査させて下さい」、でもないです。
「審査しましょう!」ではないでしょうか?(さしずめ、Let's審査)って感じでやってくれないと困ります。
最後に、係員はこんな人達ばかりではないですよ、むしろ丁寧な人の方が多いと思っています、たまたまこんな方達にあたってしまったのでしょう。
いきなりこんな内容で失礼しました。いつもはこんな内容ではないのですよ。
又来て下さいね。






