隙間
そして今日は「丁寧に暮らす家」の定例日でした。
一旦、外壁が剥がされた現場は、ガランドウの状態です。
剥がされた部分は一時的にブルーシートで覆われています。
真冬の工事でなくて良かった、と
この段階では、そのように感じます。
こちらのお住まいは全面工事では無く
部分的に既存の部屋を残して工事をしてますので
解体していない部分があります。
洗面、お風呂、トイレが該当部分になりますが
解体していない部分に、当時の建築手法が
見られます。
今日の写真は、そんな1枚です。
土台の上に解体していない壁の向こう側の部屋の
床を受ける根太が載っています。
根太と根太の間の空間が床下と壁の内部と
繋がるために空気の出入りは自由ですし
これくらい空間があればネズミなども自由に
出入り出来るのです。
当時は、気密や通気と言った概念は無い時代でしたので
住まいの裏側の至る所、例えば床下や天井裏は
隙間だらけだったんです。
今は壁の中に床下などからの気流が流れると、
それが結露の原因になり得ることが分かったので、
このような隙間は殆どありませんし、
ネズミが天井裏で運動会をする等と言う事はありません。
リノベーション工事ではこのような
既存部分との折り合いを、どのようにつけるかも
課題の一つとなります。
蜘蛛の巣
外出自粛要請が出ている中、それでも時には
外出せざるを得ない時があります。
現場の確認作業は現場に出向かないと
出来ませんので、1つの現場で週に1回程度を
目途に外出の機会があります。
そんな機会に合わせて、他の用事も済ませるように
している今日この頃です。
そんな今日は「駅前の家」の現場定例の日でした。
おおよそ、現場打ち合わせは済んでいるため
沢山の打ち合わせ事項は無かったのですが
今後の工程などの確認になりました。
2階では、次工程へ向けての準備作業が進んでいました。
2階は、今月下旬から住まい手さん自らの手によって
塗装工事が行われます。
塗装はクロス貼りにするよりも、更に下地の精度が
求められるために、より平滑に仕上げなければいけません。
そのためにボードの継ぎ目部分の処理が重要になります。
写真の白い模様のような部分が、そのパテ処理の跡です。
粉上のパテ材を水で練り、それをボードの継ぎ目めがけて
擦り付けては伸ばし、と言った作業を続けないといけません。
簡単そうに見えて、実は大変体力の必要な作業なんです。
何せ、当事務所はパテ処理から私自身が施工したので
その大変さと難しさは実感しています。
塗装をする工程よりも、この工程の方が技術と時間が
必要なので、この部分はプロにお任せする訳なんです。
まるで蜘蛛の巣のようなこの痕跡が消えれば内装工事が完了します。
ピンチはチャンス?ピンチは大ピンチ?
ヒノキ花粉の飛散も最盛期らしいですが
最盛期と言う事は減衰期に向かうと言うことで
少し嬉しいこの頃です。
とは言いながら、夜になると鼻詰まりに
悩まされているため、あと少しの我慢です。
さて、そんな今日は粛々と
デスクワーク
非常事態宣言が出された今
堂々と内勤に勤しめるのです。
そんな今は、じっくりと考えることが
出来る時期でもあり
家づくりを考えられている方にとっては
今は実はチャンスなのかもしれない、
と言うと不謹慎になりますが、
考えること自体は誰に被害を与える訳でも
ありません。
実は、設計事務所で家づくりを考えられている
方にとって、じっくりと向き合えるチャンスなのかもしれません。
勿論、対面での打ち合わせは避けた方が良いとは
思いますが、ピンチをチャンスと捉えるか
ピンチを大ピンチにするかは気持ちの持ちよう
考え方次第だと思います。
人知れず、あなたのライフスタイルを
考える機会にしてみませんんか?
開けてみなけりゃ分からない
イエロー、グリーンと来たので
今回は「レッド」と行きたかったのですが
ある意味「レッド」な緊急出動で
「丁寧に暮らす家」の現場へ
緊急出動が掛かったのは
本日のタイトル通り、開けてみなけりゃ分からない
開けてみて初めて分かった、事態が発生したからです
これを見て何も感じない建築関係者は居ないはずです。
土台の殆どが、やられちゃってました、シロアリに。
と言っても、これ数年前のシロアリによる食害の跡です。
当時、羽アリを目撃された住まい手さんが、
業者に依頼して薬剤を注入した痕跡も残っていました。
しかし今回開けてみて、ここまで土台の断面が
殆ど残っていない状態であることが初めて分かったのです。
写真は、しっかり形が残っているように見えますが
実際は中身がスカスカです。
写真、一番左手には2階の荷重を支える柱が写っています。
柱は、心もとない土台の上に載っているので
土台を何とかしないといけないのですが
土台を替えようとすると、
かなり大層に工事範囲を広げないといけないことになります。
そこで今回は幸か不幸か、この土台に乗っているのは
柱1本だけだったのに目を付けて
柱の「根継ぎ」で行きましょうと言う事になりました。
「根継ぎ」とは昔からある日本建築の技法の一つで
柱の足元だけを一旦切り落として挿げ替えるやり方です。
雨で腐った柱などにも、この「根継ぎ」を施すこともあります。
もっとも、私は発案だけで、作業は大工さんにして頂くのですが
そういう解決策を知っていると言うことが、設計者にとって
大事だと思うのです。
ダメになっている土台は柱の両側の部分で切り落とし
新たに挿げ替える柱を、コンクリート基礎に直接載せて
構造を安定させる狙いです。
グリーン(防湿)
イエローに続き、今日はグリーンです。
「丁寧に暮らす家」の現場は解体開始から
1週間経って、一部解体部分もありますが
殆どは工事部分になります。
一部、既存部分も残るため床レベルを
調整しながら根太の施工が進められていました。
で、今日のタイトル「グリーン」ですが
床下から来る湿度を防止するために
貼ったシートの色がグリーンなんです。
で、そのシートの継ぎ目を補うテープが
黒なので、見方によってはスイカ?
と、そんな呑気な発想はしていられませんが
きっちりと仕事をして頂いているのが
伺えます。
最近の傾向としては、新築の場合
べた基礎と呼ぶ床下前面がコンクリートに
なっている基礎が多いのですが
この建物の当時の主流は
布基礎と呼ぶ逆T字型の基礎です。
布基礎は主に部屋の間取りに従うように
基礎が配置されていて、それに囲まれる
中身の部分は、地面になっています。
地面からの湿気を防ぐ目的で
敷いているこのシートにはグリーンの色が
ついています。
建築の現場では作業の効率化や安全性を促す目的で
建材には、このように色を付けることが多い
と言うのを、そう言えば思い出しました。
昨日のイエローも、そのような目的で
色付けされているのではないでしょうか?
立ちを見る
4月1日から解体の始まった「丁寧に暮らす家」
おおよその解体が済んだので、現場確認
躯体だけになった状態を見ると
少し時間を巻き戻したような感じもします。
新築に例えるなら外部の雨仕舞がついた段階に該当します。
しかし、新築との違いは、ここから出てきます。
例えば柱が真っすぐに建っていない事も考えられます。
専門用語では、これを「柱の立ち」と呼びます。
もし真っすぐでない場合は、どこかで補正を掛けることに
なるのですが、その具合が大きすぎる場合は
斜めなりに、工事を進めないといけない場合もあります。
リノベーションの場合は、もうすでに
あっちも、こっちも構造的に引っ付いていますので
あっちの柱を真っすぐにすれば、こっちの柱が傾く
と言った具合に、うまくいかないこともあります。
そのような場合に、斜めなりに仕事をしないといけない
と言う事もあるのです。
分からない人たち
増え続けるコロナの感染者数
ニュース映像では自己責任でやってるんで
と、レジャシートを広げてお花見をする
若い家族がありましたが、あなたが知らない内に
ウィルスを運んで他人に移してしまえば
事故責任では済まないことになるので
外出自粛要請が出ているのに
分からない人だなあと思いながら
見ていました。
今我慢しなければ、この煩わしさが
ずっと続くので早く収束するように
皆で協力しましょう。
さて、「駅前の家」の現場はどんどん進んでいます。
ゴールデンウィーク頃には
住まい手さんに塗装工事に参加して頂く予定です。
そこに向けて、2階ではボード貼り工事が
始まり、どんどん部屋が囲われています。
下写真は1階の様子です。
像の鼻のように垂れさがったシルバーのパイプの
位置にレンジフードファン(台所換気扇)が付きます。
ずっと記憶に残る
ついに買っちゃいました
税込み1万円以上もする本を
書物で、これだけの価格になるもの
暫く買った記憶がありません。
でも記憶のずっと片隅にあったんですよね
欲しい物リストにもありました
こちらの本が発売されたのは少し前
その時から欲しいなあとは思っていたのですが
その価格ゆえ、直ぐに手を出す気になれず
その内、意欲も失せていました
人気ゆえ、暫く書店店頭にも無かったのですが
先日、書店で久しぶりに見かけたのが
きっかけとなり購入に至ったと言う訳です。
実は、そのような本が別にもう1冊あったため
気が大きくなり、そちらも購入してしまったのですが
後悔はしていません。
丁度、断捨離した本棚に
宝物のように並ぶことになります。
自分も、ずっと人様の記憶に残る設計者でありたいなあ!