栗の木を建築に
白いキャンバスに描かれた絵画のような景色
に様変わりした昨日、丹波市内の積雪も結構
な量になりました。目測で、およそ20cmほ
ど、かろうじて新雪の上を車で進めるくらい
の感じです。
これ以上になると車の方が心配なので無理で
きません。公道には除雪車が入りますが、自
敷地内は自力で除雪しないといけないのです。
高齢化世帯では、それもままならない場合も
多く地域課題にもなりそうです。
さて1枚目の写真は先日、剪定した栗の木で
す。今年から設計事務所と時々栗農園にも関
わることにしたのですが、植物を触ることは
建築とは無関係では無く、例えば庭に植える
木のことなどもそうです。
実のなる木は、収穫が出来るため、その楽し
みもあります。栗の木はあまり背を高くしな
いようにするのがポイントの一つとなるよう
で、思いきって伐ってしまうことも重要にな
るようです。
と言う訳でミニチェンソーも使いながら高い
場所の枝を落としました。先祖から受け継い
だ古い栗の木もありますが、私の建築に栗の
木のフローリングや板が使える時が来れば理
想ですが、今現在使えそうなのは枝を使った
ドアハンドルくらいでしょうか?
四半世紀へ、そして31年
去る1月11日で当事務所は開所24年目に
突入しました。2002年の開所以来、拠点
は、ほぼ変わることなく続けてきましたが、
世間の情勢は既に変化を迎えています。
地震、コロナ、ウッドショック、そしてトラ
ンプ関税など様々な出来事により影響を受け
る建築業界です。開所四半世紀に向け、今年
も暖かく心地よい快適な木の住まいづくりを
目指し進んで参ります。
そして先日1月17日は阪神淡路大震災から
31年を迎えました。私は当時大阪の豊中に
住んでいたため震度5を経験しました。それ
までに経験したことに無い揺れで、ゴォーと
言う地鳴りのような爆音が暫く続きマンショ
ンの上の階で食器などが割れるような音が響
いていました。
前日までスキー旅行に出掛けていて、さあ仕
事だと言った時間帯を迎えようとしていた布
団の中で、いきなり床が動き出しました。ま
るでドッキリに仕掛けられているかのような
感覚でしたが、それは先述の上階の食器が割
れる音で地震だと分かったのでした。揺れの
時間も長く感じ、しばらく停電になっていま
したが、やがて停電から復旧するとテレビで
は地震の報道一色で、これはとんでもないこ
とが起こったんだと言うことを知りました。
通勤で使っていた阪急電車は止まってしまっ
たため、購入したばかりの車で出勤すること
にしました。当時勤めていたのは大阪市内の
設計事務所でしたので、車で出社する分には
大きな問題はありませんでしたが、当時他の
多くの署員も電車通勤のため出社がままなら
ず、当日は出社出来る者だけが事務所に出て
くる状況で、私は当時吹田市で棟が上がった
ばかりの現場を担当していたこともあり、現
場が気がかりで確認に走った記憶があります。
幸い、その現場は問題も無く、その日はそれ
で仕事を終えたのでは無かったか?と記憶し
ています。
その時に見た震災の爪痕は今も記憶に刻まれ
ています。1階が駐車場になったピロティー
形式のマンションでは1階が無くなり停めて
いた車は建物の下敷きに、焼けた建物の匂い、
テレビの画像からは、ひっくり返った高速道
路の高架、あと少しで高速道路から落ちそう
なバスの映像など衝撃的なものばかりでした。
私の耐震活動の根幹は、ここにあるのかもし
れませんが、やはり今後も築古の住まいの耐
震性を上げることを叫び続けたいと思います。
と同時に寒い日本の家の室温を上げるための
研究も進めていますので、お困りの方からの
ご相談もお待ちしています。昨年は断熱コン
サルティングもさせていただき、ひとまず冬
は、その成果が出ているとお聞きしました。
次は未だ迎えていない夏の成果をお伺い出来
れば1年の成果が判明します。
又、断熱だけでなく生活のメインスペースや
水回りを中心にした部分リノベも好評で、暮
らしやすく、今までの悩みが改善できたとの
報告もいただいております。フルリノベも勿
論、お受けしているのですが、予算が限られ
る方は部分リノベもご検討下さい。
そして、昨年の日本の木の家設計コンテスト
で最優秀賞をいただきました、コンパクトな
パッシブデザインの木の住まいも引き続き、
得意とする所でもあり、積極的に提案してい
きたいと思います。もっともこの場合のコン
パクトと言うのは単に面積のことだけを指す
のでは無く、動線であったり、考え方のまと
め方であったりもします。
更に、今年は非住宅の分野にも臨んでいこう
と思います。店舗や事務所など住宅以外の建
物では、重要視される要素が住宅とは変わり
ますが、設計上の基本的なことは大きく変わ
りません。現在は某企業様の新社屋の計画を
進めさせていただいています。企業様の建物
では、その会社の目指す方向と設計コンセプ
トは合わせないといけません。単に見栄えの
良いゴージャスなだけの建物では、会社がや
っていることと建物のブレが生じ、いずれそ
のブレが大きくなります。住まい以上に考え
がしっかりと筋が通らないと単に看板建築で
終わります。ですので、先ずは外観がどうの
を考えるのではなく、その企業様が、どのよ
うな方向を目指して進みたいか?をお伺いす
る所からスタートします。
とまあ、今年もやりたいことは沢山あるけど
も、あれもこれも出来る訳ではないので、じ
っくりと方向性を見定めて進んで行こうと思
います。
長文となりましたが、最後まで目を通して下
さいましてありがとうございました。
今日の写真は本文とは全く関係がありません
が私が独立後、人が住む家としては初めてご
依頼いただいた、設計の原点とでも言うべき
お住まいです。
左右
関西では「えべっさん」で、お馴染みですが
宵恵比寿の今日お詣りして来ました。関西以
外では、このような風習はあるのでしょうか?
吉兆と同時に入手したのは恵比寿さんと大国
さんのお札です。どっちをどっちに祀るのか
ルールがあるのを知ったのは割と最近のこと
です。
向かって左(下手)に恵比寿さん、向かって
右(上手)は大国さんだそうで、実はこの二
人は親子との説もあるそうですが、七福神の
内、唯一日本の神様が恵比寿様と言う話もあ
ります。そうなると恵比寿さんと大国さんが
親子と言う話は成立しにくくなるのか?それ
とも国際結婚によって生まれた親子と言うこ
となのでしょうか?
とまあ、ロマンのある話に水を指すのは止め
ておきましょう。毎年、この時期に西宮神社
で行われる福男神事、見ていてハラハラさせ
られるのはトップの人が転びはしないか?と
言った見方と同時に、湯気のたっている屋台
に誤って突っ込んでしまい火傷する人は居な
いのか?と言ったちょっと変わった見方をし
てしまう私です。
そんな心配はさておき、今年も御利益に恵ま
れるよう自身の行動にも気を配って参りたい
と思います。
新年明けましておめでとうございます
旧年中は、様々な方々とのつながりを感じ、
経験をさせていただくことが出来ました。
誠にありがとうございます。本日より、当
事務所の平常営業を開始させていただいて
おります。
年末、新しい年のために手帳を新調しよう
と、いつも使っている手帳の品番だけ調べ
てポチっとしました。(私が使っている品
番は、どこの店頭でも置いていないため毎
年ネット注文しています。)年が明け、その
夜に早速新しい手帳を使おうとページを開
けると、日付と曜日がずれていて、おかし
いな?と表紙を見ると「2025」と書いてあ
りました。誤って配送されたのか?と思い
購入履歴を調べてみると、私が間違えて注
文したようです。新年早々、なんと、うっ
かりとしたスタートでしょう、とも思いま
したが注文したのは旧年中なので、今年は
それを戒めにして、うっかりをしないよう
に気を付けようと思います。
さて、久しぶりに高校時代、冬の部活では
大変しんどい思いをしていた神社にお参り
をさせていただきました。ここの階段は高
校時代、野球部の冬の練習で何往復もダッ
シュを命じられた私にとっては恐怖の階段
でしたが、今となっては良い思い出となっ
て胸の奥に仕舞ってあります。
一方、当村の神社は日本一大きなA1サイ
ズのおみくじなどがSNSなどでバズッた
ようで、大変な人込みでした。
鳥居を潜った所にある馬の銅像。今年の干支
と言うことで丁度良かった。
コロナの頃にどこの神社でも手洗い場が使わ
れなくなる風潮がありましたが、おそらくそ
の頃から始まったであろうと思いますが手洗
い場が花で満たされています。
ミャクミャクカラーの提灯
足元が御影石、上は木でできた鳥居。
金輪継ぎで石と木が継がれています。こうし
ておくことで木が腐った場合に上部だけを取
り換えることが出来ます。木の足元は雨の影
響によってとても腐りやすいことを考えると
理に叶った構造かな?と思います。
本年も1年有難うございました
2025年が終わるまでには、もう少しあり
ますが、殆どの企業様が本日で仕事仕舞いを
されることと思います。当方は28日の土曜
日に大掃除をして仕舞いにしようと思います
が、今年も1年当ブログをご訪問いただきま
して誠にありがとうございます。
本年の更新がこれで最後になるのかは不明で
すが、一旦区切りとしまして御礼を申し上げ
ます。
今年は2月に表彰で鎌倉へ行くことが出来ま
した。鎌倉では建築家 堀部安嗣さんの御自邸
を見学させていただくことができましたし、
又ご本人にもお会いさせていただくことが出
来ました。堀部さんの御自邸は既に雑誌など
でも発表されていますので皆様も雑誌などを
通じ、ご存じの方も多くいらっしゃることと
思います。
鎌倉文華館鶴岡ミュージアム
鎌倉歴史文化交流館
江之浦測候所
鎌倉では鎌倉文華館鶴岡ミュージアムを始め、
鎌倉歴史文化交流館などなどを駆け巡りまし
た。午後は小田原に移動して江之浦測候所を
体験し、貴重な経験をさせていただくことが
出来ました。
神長官守矢史料館
松本城
10月には出張で長野県の茅野市や松本市を
訪れることができました。
井比わさび店
安曇野高橋節郎記念美術館
大王わさび農場
そして11月にも同様に出張で長野県の安曇
野に訪れることができました。何れも天候に
恵まれ良い思い出になるとともに、私の記憶
にも深く刻まれました。又来年も良い仕事と、
良い旅が出来るように頑張りたいと思います。
肝心な、お仕事の方は現在、長野県のとある
企業様の新社屋の設計を進めさせていただい
ております。
又来年も、皆様に見ていただけるようなブロ
グの更新を心掛けていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願い致します。
白は200色ある
某タレントが言っていた白は200色あると
言う話。あながち間違いではないように思い
ます。例えばこちらの写真をご覧ください。
一般的に建材にデフォルトで用意されている
色は黒や紺、こげ茶などの濃い目の色が多く、
園児が使う施設でもあるこの建物を暗い色に
はしたくなかったのです。
ではどのような色があるかと言うとこの場に
相応しくないような派手目な色か白系になり
ます。勿論、特注色と言う選択肢が無いわけ
ではありませんが、ご予算もあるため、予め
用意されている中からの選択になります。
私の中ではこの場には白系の色が良いと思っ
ていたので、当然、その方向で提案させてい
ただき採用となった訳ですが、同じ白でもメ
ーカーが変わるとその色合いも微妙に変わり
ます。
例えば写真の屋根の色と外壁の色は言葉に発
すると同じ白ですが、所が色見本を突き合わ
せてみると、その違いが良く分かります。
同様に一番左の建具の白と、その右側にある
上半分がガラスになった建具の白も、メーカ
ーが違うため、同じ白に見えても、少し違い
ます。
そして、内部を見ても便器や、トイレブース
の建具の白と壁のタイルの白も全く違います。
タイルに至ってはサンプルの中から一番白く
見える物を選択しているのですが、もっと白
い物と対比すると、アイボリーにしか見えま
せん。このように微妙に近い色を組み合わせ
る場合、結構失敗した~となるパターンが多
いので、逆に近い色を避けて全く違う色の選
択をする場合もあります。
例えば、外壁が黒のガルバリウム鋼板を選択
する場合、庇も黒を選択したくなりがちです
が、メーカーが違うと、その黒も微妙に色合
いが違ったりします。
その微妙な違いを嫌って、例えば庇だけシル
バー色にしえしまうとかも選択肢の一つかと
思いますが、建築における色の選択は洋服の
色を選ぶのとは違って自分が好きな色を選択
すれば良いと言う訳にはいきません。
建築の面積は洋服よりも遥かに大きな面積で
あり、太陽光が当たる面やそうでない面、他
の部材との取り合わせなどで全く変わります。
私が色を選択する際は、極力木や土などの素
材が元々持っている色に近い色を中心に選択
します。そうするとアースカラーと呼ぶ色が
必然的に多くなるのですが、新建材において
も出来るだけ、そのような色の中から選択し
ておくと外す確率は下げられるのではないで
しょうか?
室温18℃
「室温18℃」これはWHO(世界保健機関)
が住まいと健康に関するガイドラインにおい
て冬季室温を18℃以上にすることを強く勧
告しているものです。
室温が18℃未満のお住まいでは高血圧や睡
眠の質に悪影響を及ぼす可能性があったり、
温度差によるヒートショック、喘息や夜間頻
尿など様々な形で影響が出ることが考えられ
ます。
これらは、医学的なエビデンスに基づいたも
ので単なるうわさ話の域で収まる話ではない
ので、健康不安をお持ちの方は、きちんと対
策をとることが重要です。
特に、1日の中で長時間過ごすLDKや寝室、
水回りなどは暖かく保っていただきたいと思
います。
断熱や耐震と言った基本性能を疎かにしてき
た日本の住まいづくりでは、まだまだ冬季室
温18℃には、ほど遠い家が沢山あります。
家余りの時代ですが、それらの殆どが、これ
らの基本性能は満たしていません。住めれば
良いとか我慢して生活するのは悲しすぎます。
沢山の暖房エネルギーを必要とする住生活で
無く少しのエネルギーで快適に過ごすことが
出来る住まいが、増えていくのが、これから
の日本の住まいだと思います。
免許更新に思う建築のこと
先日、運転免許証の更新に行ってきました。
現在、免許証の持ち方は従来通りの紙の免許
証、マイナンバーカード免許証、それらを両
方持つと言った3つのパターンがあります。
私は即日交付される、免許センターに行った
のですが、受付時間前に順番を並んでいた所、
マインナンバーカード免許証を希望の方はい
らっしゃいますか?との問いかけに手を挙げ
たのは私だけでした。
将来的には、恐らく免許証も保険証と同じく
マイナンバーカードに統一されていく可能性
もあると思いますが、それはいつになるのか
は分かりません。そう言ったことも相まって
か、未だマイナ免許証は不人気のようです。
しかし、更新手数料や講習手数料を見ると圧
倒的にマイナ免許証の方が安く、国が誘導し
たい方向性が見えてきます。しかし、様々な
場所で未だマイナ免許証への対応も追いつい
ていないようで、時期尚早かもしれません。
と言う訳で私も従来通りの紙の免許証とマイ
ナ免許証の両方を持つことを選択した訳で、
更新手数料も一番高くつきました。
但し、次回以降は自宅などでのオンライン講
習も可能になり時短にもなります。特に私は
冬生まれですので冬場の免許更新のために更
に北部に向かって走るのは天候の心配もあり、
出来る限りそう言った手間は減らしたいと思
っております。目に見えないかもしれないけ
れども時間の節約、更新に伴うランニングコ
ストの節約などが、次回以降は可能になりま
す。
住宅建築においても、イニシャルコストを選
ぶかランニングコストで選ぶべきかと言った
選択に迫られる機会が結構な確率であります。
例えば、外壁はイニシャルコストが安いから
と言う理由でサイディングが採用されること
が多いのですが、サイディングは表面を保護
しているの塗装が剥げると耐候性が落ちたり、
継ぎ目のコーキングも紫外線で劣化するため、
何年かに一度メンテナンスが必要になります。
そのように考えると他の選択肢があるのでは
ないか?とも思うのですが、とにかく見た目
の金額が安くないと売れないので現在の住宅
ではサイディング外壁が圧倒的に多くなって
います。
長い目で見るには、それなりに訓練が必要な
のかもしれません。ブランド物のバッグなど
好きな方も多いと思いますが、高いバッグを
大切に使うことで母から子へ受け継ぐことを
されているように、イニシャルコストとラン
ニングコストの考え方も同様に捉えられると、
日本の住宅建築も、もう少し変わっていくよ
うな気がします。
旅の想い出
先月お伺いした出張の延長で立ち寄った安曇野
とても良い所でした、普段のどかな田舎に住ん
でいる私でも又違う土地の地方の街で感動でき
る場所って多いんです。
今日のラフスケッチは、そんな安曇野にある碌
山美術館です。もっと緑の森の中に佇んでいる
と思っていたのですが、意外に駅近で便利な場
所にありました。
その時にスケッチした訳ではありませんが、い
ただいたリーフレットをスケッチしたものです。
二つの妻屋根の上に伸びる小さな鐘楼が可愛ら
しく、この建物をバックに記念撮影される方々
も多くいらっしゃいました。レンガの外壁に絡
みつくツタがやがて建物を覆いつくそうとする
勢いを感じますが、多分そうはならないように
手入れはされているんだろうと思います。
私が、お伺いした時は紅葉が美しく、壁のツタ
も黄色く色づいていました。小さな美術館の中
は高窓から射す光でとても明るく見やすい彫刻
展示でした。
動線が変えられる
一度、建ってしまった家の動線を変更すること
なんて不可能だよと思いませんか?
実は、出来るんです。写真のお住まいがそうな
のですが、写真のまま前に進めば右側にしか進
めないように見えます。
しかし、突き当りに見えている壁は、実は建具
になっていて、この建具を開放すると、そのま
ま奥にも進めます。更に、その奥に見えている
建具の中は、実はトイレになっています。この
写真のカメラの居る位置は玄関土間になってい
ます。
12月10日の回に「丸見え」と言うタイトル
で玄関ホールにあるトイレの話をしましたが、
こちらの場合は玄関ホールには無いものの、玄
関の真正面にトイレがあり、又ほぼ平屋に近い
ような間取りで2階にトイレがある訳でもない
ので、このような仕掛けにより空間や動線を変
えることが出来るようにしています。左手に写
っているのは下駄箱で空間の一体性を損なわな
いように扉の素材を統一しています。
一方で、反対側に回ってみると、そこには玄関
からすぐの手洗い場があります。この家が建っ
たのはコロナ前だったので、結構先取りしてい
るのかもしれませんね。動線を兼ねたり、変更
出来たり、壁と言うか建具のワンアクションで
様々に対応できる住まいってもっとあっても良
いのかもしれませんね。
どこにどのような窓を設けるか
「最近の高気密高断熱の家って窓が小さいで
しょ?」と言う話を見学会でお会いした方か
ら直接、お伺いしたことがあります。多分、
ハウスメーカーなどの企画化された一連の家
をご覧になって、そのように仰ったのかと思
いますが、果たしてそれは本当なのか?
いわゆる高気密高断熱に関する性能だけを求
めるなら、窓は小さい方がエネルギーの損失
が減らせるのでそうなのかもしれません、で
も窓も適材適所で大きい小さいがあって当然
で、庭や景色を取り込んだり、南面に設ける
窓などは積極的に大きくすべきです。
但し、南面であっても大きな窓を設けると絶
えず外からの視線を気にしないといけないよ
うな立地条件では、それもままなりません。
そのような条件下では、常にカーテンを閉め
たまま、外の天気はカーテンを開けないと分
からないことになるか、背の高い塀で目線を
遮ることになると思います。
これまでに設計させていただいたお住まいの
例ですが、道路からの視線は背の高い塀で遮
り、内部に植栽を配置し、室内側からの環境
をつくり出して塀の圧迫感を和らげることを
模索しました。
又、こちらのお住まいでは、南面が道路のた
め大きな開口を設けたいけども、そうすると
先ほどのように、常に外の視線を気にしなが
らの生活になるため、道路に面した窓を高窓
とすることで、陽射しや外の天候を視認しな
がらも、外からの視線を気にすることなく生
活できるようにしました。
いずれも道路からの視線を意識した対策です
が、どちらがどうと言う訳ではありません。
いずれも室内環境を向上させるための方法で
す。
オールインワン
さて、前々回の「丸見え」の回でトイレの話題
が出てきたので、トイレについての考え方で、
さらに一つ書いてみます。
ビジネスホテルなどでは3点式と呼ぶトイレ、
洗面、浴室が一まとめになったユニットバスが
普及していますが、もう少し拘りのあるホテル
になるとそれらはセパレートになるか、今回紹
介させていただくような洗面とトイレは同じ空
間の中にあり、浴室は別と言ったパターンもあ
ると思います。
もっとも写真は住宅ですので当然、洗濯機を置
くためのスペースも必要になるため水回りスペ
ースとしては、かなりゆったりしてきます。
窮屈な感じが嫌と言う方やオープンな感じが好
きと言う方、或いは家族が少ないお住まいでは、
このようなパターンもありかと思います。
一方で、洗面所、脱衣場、洗濯機置場、トイレ
が一体となるため誰かが入浴中はトイレを利用
しにくいと言ったデメリットもあります。