櫛
先週末に上棟した「TATAMIリビングの家」、冬の寒さから守るために、まずは外周りを固めようと、屋根仕舞いの工事が始まっています。 そして本日は電気工事の打合せ。
天井のある家では、電気工事の打合せは、まだまだ先の事なのですが、何せ構造体を見せる家ですので、その順番は早目に繰り上がる事となります。
そして屋根は外側で断熱を施す事もあり、雨とのタイミングとも戦わなければなりません。
今回の垂木は、少しスパンが飛んでいる事もあり、180㎜成です。
こうなると、その陰影が意匠的にも冴えてきますね。
そして屋外では垂木の鼻先の影が伸びてまるで櫛のように規則正しくブルーシートに映し出されています。
今回は残念ながら、この鼻先は全て天井裏に隠れてしまいます。
であるなら、このような鼻先の加工が必要ないのでは?
いやいや、それが大いに関係あるのです。
答えは仕上がりを待つべし!と言う事で、今日はこの辺で。
配筋検査
曇り空の中、今日は朝一番で「TATAMIリビングの家」の基礎配筋検査。 区画整理地区内のこの場所は地図の通りの道が無いためにアプローチ方法を間違えるとよほど慣れている人でない限り辿り着けません。
私も3度目に、それまでとは違う方向からアプローチしてみましたが、辿り着けず、結局大きな道へ出ていつもの方向からやっと着いた、そんな分り難い所にあります。
こちらの基礎の配筋間隔はD13(異形鉄筋の呼び系13㎜)@150mm
人が歩いた程度ではびくともしないのですが、困った事に設備配管が基礎を貫通する部分に上手く管を通せるスペースが空いていない事が多いのです。
そう言った箇所は、どうしても鉄筋の間隔が開いたりするので補強筋で、それを補う事となります。
12月の上棟へ向けてこちらも発進です。
プレカット図チェック
10月23日の日曜日に工事請負契約が結ばれた「TATAMIリビングの家」。 先週、1日に300キロ移動の末に建築確認申請も交付されていますので、着工も可能、近々動き出します。
こちらは先立って、プレカット図のチェック。
挙がってきている図面や質疑事項、チェック箇所など、何となくいつもと違うなあと感じたのですが、ドンぴしゃでした。
担当の方がいつもと違いました。
刻むのは機械でも、それを入力するのは人間ですから、いくらCADを使っているとは言え、微妙な違いと言うか個性は出ます。
今回、当方の物件は初めての方ですので、チェックを入念にしたら、真っ赤かになっちゃいました。
ご挨拶と言う事でお許しを・・・。
プレカットに限らず、初めてお仕事を共にさせて頂く方に、こちらの意図を伝えるのはいつも慎重になりますし、伝える事の難しさも感じます。
頭のケーブルを繋いで意識の共有が出来ればどれだけ素晴らしいか?と思いますが、そんなSFチックな事を考えれば考えるほど、恐ろしい世の中になりそうで、この辺でストップしておきます。
さて12月上旬の上棟に向け、スタートです。
長距離移動
喉のいがいがは風邪なのか?花粉症なのか?と考えながら堤防を運転していると、黄色いアイツが沢山。 今が盛りなのでしょう、セイタカアワダチソウ。これをみてると、この症状に影響しているのは多分これだな?と直感しました。
身体のだるさはないので、多分そうだと言い聞かせながら、今日は1日で約300キロを走破したようです。
おかげで、身体は高揚しているようで未だ、車で走っている感覚が残っています。
「ありがとうの家」の現場定例で神戸へ、ついでに事務所登録の更新書類を提出に神戸中央区へ、その後姫路へ移動、所用後、播但道を通り一路豊岡へ「TATAMIリビングの家」の建築確認申請も交付されました。
建築士事務所の登録更新手続きは5年毎、2度目の更新と言う事で来年の1月で丸10年経過と言う事になります。長く更新できるように精進します。
さて写真は「ありがとうの家」の現場より外壁モルタル仕上げ塗りの1カット。
影になっていてやや分り難いのですが、写真向かって左手は塗りあがって少し時間が経過しているために表面が硬くなり、やや白くなっています。
そして向かって右側は、ほぼ塗りたての状態です。水分を含むような表面は未だザラつきも感じられそしてやや緑掛かった色に見えます。
しかし、乾燥して水分が引くと平滑で白い外壁へと変わります。
このように面ごとに手早く仕事を進めて仕上がって行きます。
こちらの仕上げは弾性リシン吹付となります。
地域色
「TATAMIリビングの家」はVE案も、ほぼ落ち着き工事請負契約へと進む事となりそうな中、ステージは建築確認申請の提出へと移っています。 さて、そんな中、朝来経由で、豊岡市にある確認審査機関へ。
ここは支店が県下のあちこちにあるので、書類の受付窓口と申請現場が離れていても、融通して近くの支店から検査員が派遣されます。
従がって、現場の最寄支店に書類を提出するよりも、当方から程近い豊岡支店へと提出する事にしています。
今日はその話ではなく、お祭りの話しを少し。
この時期、どこへ行っても道々には幟が建てられたり、とお祭り色が濃くなっています。
中でも、兵庫県下各地の現場で仕事をしていて目を惹くのが、播州方面の「しで」と呼ぶそうですが、棒の先に付けられたカラフルな色の紙のボンボリ。
最初はあれが何なのか知らなかったのですが、地区ごとに色が決められているんだそうです。
その「しで」を今日、朝来で見ました。意外な発見です。
丹波にはあのような文化はありませんし、朝来の更に北の豊岡でも見かけませんでした。
播州と但馬の玄関口である朝来、その昔、文化的交流があったのかもしれませんね。
播但道の前は馬車道が通り、生野で採掘された鉱物を運んでいたと言う歴史もあるようですから、その繋がりは確実なのでしょう。
祭り一つで歴史を感じるのも、この時期独特なのかもしれません。
少しずつ
何がなにやらで、震災以降、前が詰まってた感があったのですが、少しずつ巨体が動き出すイメージで全物件が進んでいます。 そんな中、今日ようやく「シアタールームのあるライトハウス」が一応の方向性が決まり、確認申請、長期優良申請へと向かえそうです。
以前なら見切り発車で確認申請を提出しても、建物のボリュームが変わったりなど大きな変更さえなければ、大して差し支えなかったのですが、耐震偽装事件以降くらいからでしょうか?書類審査も厳格化され、見切り発車で確認申請を出してしまうと二度手間(二度手間となると設計事務所の手間のみならず、検査機関へ納める審査手数料も二度必要になるなど、住まい手への金銭負担にもなります)となる可能性も高くなった事から、それ以降は予算もある程度フィックスされてから、確認申請を提出するようにしています。
ですので、金額が決まったから、即着工とはならないのが、ここの所のパターンでもあります。
最も、今回は当初予算との差額が大き過ぎたので、確認申請を提出する事自体をためらっていたのも理由ですが、長期優良の申請期間も含めると、着工がお盆月に入ってしまいそう。〔建築業界の慣習では、お盆月の棟上げを避ける傾向にありますし、人によっては着工(地鎮祭を着工としたり、基礎若しくは地業工事の開始を着工とするのが一般的です)自体をお盆月を外す、すなわち8月からの工事開始はあり得ない、と言った場合も御座います。〕
ですので、どうやら9月スタートとなりそうです。
変わって、「ありがとうの家」2度目のVE案を挙げて工務店さんにて金額確認の作業中です。
次に「TATAMIリビングの家」前回、リストと言うタイトルにて紹介させて頂いてからかれこれ2週間以上が経過し、図面も随分と進みました。残り図面を数える方が早いかな?しかし最後の整合性確認作業も少し時間が掛かりますので、もうひと頑張りです。
「ASHIDAプロジェクト」、11月までに図面が完成すれば良い、と言う事で一旦順番待ちの状態です。
その他、諸々ありですが、↑ これ食べて、まだまだ頑張ります!
上の写真何か分りますか?
「たまねぎ」ではありませんよ。
リスト
「TATAMIリビングの家」設計中、通常私共では見せる構造体が多く、設計の手順としてはプランがまとまれば、次に構造躯体関係の図面を作成。 見せない構造体であるならば、構造躯体関係は構造屋さんやプレカットに任せると言うパターンなのかもしれませんが、私共では構造も意匠の一部であるので、まずは綺麗に見せるための組み方を検討します。
そして、断熱スペックを決めるためのQ値計算と、下準備作業はなかなか手間の掛かるものですが、この下準備が出来栄えを左右します。
ざっと、作成図面のリストを披露しますと
このように、なります。まだまだ作成すべき図面はあります。
さてさて、今週からは本格的に意匠図作成へと移ります。
それにしても、今日は良い天気でしたね。ここ丹波では、晴れの日の朝は霧が立ち込め薄暗い感じがするのですが、しかし霧が出る=晴れ と考えられますので一日の気分も違います。
そんな朝の散歩道で 罠になっていない罠 を発見
霧の雫が蜘蛛の巣に滴り、真っ白に。
これでは、このトラップには誰も引っ掛かりませんよね。
Q値計算再び
5月も今日まで、今年は異例の速さで既に梅雨入り、今日は中休みか、暑すぎずの中々の天候でしたが 再び、「ありがとうの家」のQ値計算。
そして新たに「TATAMIリビングの家」も断熱スペックをざっくり掴むために、仕様を仮決めして事前のQ値計算。
Q値とは住まいから、どの程度熱が逃げていくのかを表す指標で、すなわち、住まいからのエネルギーロスを出来る限り抑えようとするには、どのような仕様を組み合わせていくかを検討すべきものです。
以前に、このブログで「ありがとうの家」のQ値計算の話を少しだけ触れていたのですが、今回は見積もりも出て、前回は仮決めの仕様で行っていたものを実際の仕様に合わせると、どうなるかを確認するためのものだったのですが、
おっと前回よりも性能が上がっているではありませんか?
と言うのも、減額のために窓面積を小さくしたり、減らせる部分の窓数量を減らしたりした事が要因かと思います。
で実際に窓から、どの程度熱が逃げて行っているかと言いますと
先ず、対象となる部分の面積を示しますと
外壁・・・152.99㎡
屋根、天井・・・60.51㎡
床、土間床・・・107.79㎡
窓・・・25.44㎡
換気による熱損失もありますので、単純に面積のみで比較できないのですが分り易くするために、ひとまず対象となる全面積を出しますと
全体で 346.73㎡
ですから、その内で窓が占める面積の割合は7.34% となります。
しかし、そのたった7.34%の面積の窓ガラスから、逃げる熱量の割合は、全体の37%とダントツのトップ、
その次が換気で23.8%、その次が壁で23.7%と、如何にマドガラスから逃げる熱の割合が大きいかが分ります。
すなわち、窓ガラスの面積の大きい家にしてしまうと、如何にエネルギーロスの割合が大きくなるかが、ここからも伺い知れます。
つまり、住まいの暑い寒いに直結すると言う訳です。
しかし、我々、建築家にとって、窓も重要な設計要素の一つである事には違いありませんので、省エネを意識しながらバランスの取れた内容が求められる訳です。
その上で、このQ値計算は私にとって必須項目となっております。
実際、この計算をやってみて分るのは、仕様規定(仕様規定とは次世代省エネ基準とするために予め決められた断熱仕様の事で、そちらの方法でクリアするか、計算して規定値をクリアするかどちらかの方法を選択出来るようになっています)で決められている程のスペックが必要なく、よってコストを必要以上に上げすぎる事無く断熱スペックを向上させる事が可能になると言う事です。
これらの計算ソフトも出回っていますが、そこに数値を掘り込んで単純に数字のゲームを楽しんでいると言う訳では無く、数度は全て手計算により経験してみて初めて、ソフトの成り立ちが理解出来、これらが使いこなせる様になる訳ですので、いきなりソフトを使って楽しようとされる方にはあまり、意味の無い行為であると思います。
そんなこんなで、「ありがとうの家」は仮仕様時と本仕様時の2度手計算をした事で、おおよそ掴めた感はあります。
そして新たに「TATAMIリビングの家」は全てソフトを使用してみましたら、なんと仮仕様段階では次世代基準には少しだけ及ばず、何らかの変更が必要ですが、私の中での結論は出ています。
窓からの熱損失が明らかに大きすぎて50%以上が窓から逃げていると言う事ですので、先ずは窓の計画を見直して、その上で断熱スペックを再考と言う順で進めてみようと思います。








