Narito Ashida Narito Ashida

坂道に建つ家

「坂道に建つ家」の現場、先日は施主、設計
検査でした。一部の残工事と手直しが済めば、
住まい手さんにバトンタッチし現場は一旦終
了となります。

週後半に竣工写真撮影の予定がありますが、
さて天候はどうなることか?

2台並列で駐車できるインナーガレージに、
ご家族分のプライベートルーム、リビング
ダイニングや水回り、必要な諸室を確保す
ると、建築面積も目一杯になります。

敷地に対して方位も45°近く振っていて、直
射光の確保も難しく、1階は坪庭から射す
わずかな陽射しに、吹き抜けを介して上部か
ら落ちる陽射しで1階のパブリックスペース
の雰囲気をつくろうと思いました。

従って、パブリックスペース内にある階段に
も、その役割を担っていただく必要がありス
ケルトンな階段となっています。階段下のち
ょっとしたスペースに魅力を感じますが、さ
てここをどのように利用されるのでしょうか?

玄関ホールから階段越しに見えるのは小上が
りの畳スペースです。

小上がりの畳スペースは階段に接しているコ
ンパクトなスペースです。窓の向こうは敷地
レベルが一段低い隣地の窓が向き合っていま
す。隣地の雨戸は滅多に開かないそうですが、
しかしもしものために何か対策はあった方が
良さそうですね。

とまあ、簡単に数枚の写真を挙げさせていた
だきましたが、撮影本番を楽しみに待ちたい
と思います。

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意外に怖くない

「坂道に建つ家」本日、審査機関による完了
検査の日でした。結果は「適合」とのことで、
少し前までは「合格」と言っていたような気
がしますが、4月より色々変わっているので、
もしかしたら呼び方まで変えたのかな?

先週末に、養生が上げられ、色んな部分の全
貌が現れました。2階の廊下の床は1階に採
光を届けるためスノコの床にしているのです
が、スノコ同士の間隔をどの程度にしようか?
と思案しました。

もしかしたら下が見えるので最初は少し怖い
かな?慣れると大丈夫なんじゃあないか?と
思っていたのですが、意外に下が透けて見え
ることはなく平気でした。

人の目線は基本、前を見て歩くので隙間を感
じにくいのです。勿論、下を覗き込めば透け
ているのでもしかしたら怖いのかもしれませ
ん。

完了とは言いながら、外部では庭の工事が行
われていました。検査は基本、建物の検査で
すので、庭が完成していないからダメと言う
ことではありません。但し、土地の造成を伴
うような庭工事の場合は話は別ですが、いわ
ゆる植栽工事の場合は検査に間に合っていな
くても大丈夫かと思います。

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頻度

坂道に建つ家の現場定例も残す所、あと僅か
となりました。上棟後はおよそ週に1回のペ
ースで定例を行うのですが、どこの設計事務
所も同じようなペースか、或いは他所の事務
所だともしかしたらもう少し、少ないかもし
れませんね。

たった週に1回?と言う方も時々いらっしゃ
いますが、それよりも頻度を上げることは出
来ます。只、そうなると同時に監理費用も上
がりますし、思った以上に現場が進んでいま
せん。20年以上の経験から、やはり週に1
回ペースが現場の進捗と上手く合致している
と言えると思います。勿論、ジャストで確認
しておかないといけない部位に関しては週一
ペースを崩して確認しに行きます。


上棟後の現場定例回数はおよそ25回前後く
らいが平均回数ですが、計画前の敷地確認や
打合せ、位置決め、地盤調査立ち合い、地盤
改良、基礎配筋なども含めると全部で計40
回程度になります。期間にすると、工事中だ
けでおよそ半年くらいになります。

その前段階からするとスムーズに進んで建物
完成までおよそ1年ですが、最近ではそのペ
ースも伸びつつあります。

さて、そんな現場には木製建具も納まり、先
日選択していただいた軸回し戸や襖戸も入り
ました。襖を使う家も随分と減ったとは思い
ますが、いつもここに使う紙の色を選択する
場合に悩みます。

今回、選択していただいた色は桜色です。い
わゆるピンクですが艶っぽいピンクではなく、
薄い嫌みのない控えめなピンクです。新しい
畳表とは補色の関係にあるため、お互いを補
い引き立て合う良い色だと思います。

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連休も明け

連休も明けて、世間もようやく平常運転と言
った所でしょうか?

坂道に建つ家の現場も今月末の引き渡しに向
けて追い込み中ですが、当方も完了検査手続
きや新たな住まいの設計など、バタバタとし
た連休でした。

坂道に建つ家の現場は週明けには足場が外れ、
全貌が姿を現すことになります。週明けの現
場打合せが楽しみです。

さて、こちらのお住まいのメインはLDKと吹
き抜けを介した階段空間となりそうです。住
宅街の中で北側斜線、壁面後退、建蔽率一杯
と言った法規制の制約を受けながら、どうや
って光を取り込みプライバシーを守るか?と
言ったことに配慮したプランです。

写真は2階の廊下になります。建物に対して
やや方位が振れる方向になるため二面に大き
な窓を設け、光を取り込むことを考えました。

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御裾分け

本日は、只今計画中の住まい手さんをご案内し、
既に建っている住まい手さん宅を訪問させてい
ただきました。

お庭の新緑がとても元気で鮮やかな緑がこれか
らの季節を楽しませてくれそうな雰囲気に育っ
ていました。

図面を眺めているよりも実際に建っている建物
は、かなり雰囲気が掴めるので参考にしていた
だく意味が大きいと思っています。

このようにして住まい手さん同士にもつながり
が出来て輪が広がると我々も嬉しくなります。

家づくりって敷地を取り巻く環境や条件によっ
てケースバイケースなので、その場に応じた回
答があってしかるべきで折角、注文建築でつく
るのだから人と同じで無くて参考にはするけど
もオリジナルの方が意味があると思うんですよ
ね。唯一無二と言うべきか、なのでこれまで設
計させていただいたお住まいに二つとして同じ
家が無いのは当然のことなのですが、それぞれ
に、そのお住まいの特徴が現れています。

写真は、勢いよく土の部分を飛び越えて舗装部
分にはみ出した、今日見学させていただいたお
住まいの植栽です。舗装部分との対比が良いな
あと思い1枚撮らせていただきました。

塀の足元を少し透かしていたのは、このような
狙いがあったのですが、道路を歩く人やご近所
さんにも緑を御裾分けしてくれています。

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階段下

階段下と言うと収納などに利用されることが
多いと思いますが、今回は特に階段下に用途
を設けていません。

元々階段下は面白そうなスペースになるだろ
うなぁと思いながら設計していました。

予定ではベンチを設けて、そこでまったりし
ながら本を読んだり、少し横になって昼寝を
したり出来るようなスペースになれば良いな
あと思っていたのですが、さてどのように利
用されるのでしょうか?

階段の隣には小上がりの畳スペースがあり、
階段と完全に仕切るのではなく緩やかに繋
がるようにしています。

階段下と小上がりの間には躙り口のような
開口を設け、上階から取り込んだ光の連続
を意識しています。

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面格子

外部格子の塗装も済み、間もなく足場も外れ
る日が近付いています。足場が外れると、も
う見れなくなるアングルもあるので今のうち
にと、足場を駆け上がり高い所に行ってきま
した。

高い所が得意な訳ではありませんが、2~3階
建て住宅くらいまでなら、何とか対応出来る
と思います。

さて外部の格子ですが同じ樹種に同じ色で塗
装しているにも関わらず一本ずつ表情が違い
ます。大工さんも出来るだけ同じ色が揃わな
いように並べたとのことでしたので、いい塩
梅に色がばらついて綺麗に見えます。

足場が外れた時に又下から眺めるのが楽しみ
なりました。

格子の割付基準は、出隅の角(写真2枚目)
をスタートにしてもらいましたが、なにや
ら室内から見ると偶然の産物とも言える確
率で綺麗に割付が揃っている所を大工さん
が発見し、「芦田さん、あれは狙ってたん
ですか?」と尋ねられましたが、「いえい
え、たまたまですよ」とお答えしたのです
が、もし他の誰かに尋ねられたら、「はい、
狙ってました」と答えてみようかな?(笑

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格子と階段

坂道に建つ家の現場、内部では階段が掛けら
れつつあります。この階段、計画段階では鉄
骨のらせん階段にするつもりでしたが、予算
の関係で木造の階段に変更しています。

どちらであっても光を階下に導くデザインに
したかったので、閉塞感の無いものとしてい
ます。直線と踊り場で構成していて、踊り場
の部分を4つ割りし180°方向転換して上り
下りします。上った先にある床は、これまた
階下に光を導くためにスノコ状の床となって
いるため、おそらく慣れるまでは少し怖いか
もしれないのですが、慣れてしまえば問題無
いと思います。

外部では2階の窓の外側に格子が付いたので、
これで外からの視線は気にせずに過ごせると
思います。

格子のサイズと隙間をどの程度にすれば光を
遮らず、プライバシーを保ちやすくなるのか
隙間が大きすぎると格子の意味をなさなく成
り、小さいと光を遮ることになり兼ねず丁度
よい塩梅を探るのが格子を採用する場合の課
題にもなります。

今回も丁度良い塩梅に収まったと思いますが
格子の断面サイズと隙間をケースバイケース
で、その都度違ったものとするか、毎回同じ
とするか、もしかしたら後者でも良いのかも
しれませんが、もう少し格子の実績を蓄積し
決める方が良いと思います。

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レザークラフト

コロナの頃に外出もおぼつかなくなり、室内
で出来る趣味をと思い、ふと始めたのがレザ
ークラフトでした。最終目標は長財布を作る
ことを目標にし、徐々に道具を揃えると結構、
嵩張ることになりました。

そして道具代や材料費も結構なお値段になり
ます。革もブランド産地の物は高く姫路や栃
木などはその最たるものです。初心者がいき
なり高い革を使うのは勿体ないので安い物か
ら練習用に、そしていつかは前出の名産地の
革で作品を作ることを目標にしていました。

但し、長財布などの大作を作ろうと思えば、
それなりに時間も掛かります。やがて、コロ
ナも明けて集中して作品作りに向き合えたの
は1年も無かったのかもしれません。結局、
名産地の皮革を使うことはありませんでした
が、幾つかの作品を作ることはできました。

自信で設計した住まいの家具や建具にもこれ
らを使うこともあります。事務所建具の引手
は私が手縫いした革引手です。革を縫い合わ
せる時の音や手の感触がとても気持ちよく癖
になりそうです。又、時間を見つけて何か作
品を作ってみようかなと熱が再現しそうです。

写真は、左の黒いのから最終目標にしてい
た長財布、少しだけ使用しましたが、失敗
している個所も多く、ファスナーの開け閉
めがし辛いため現在は使っていません。

右上の茶色いのが今も使っている名刺ケー
ス。マチが大きいため結構沢山入ります。

右下の黒いのは最近作った革引手。建築と
は全く無関係のように見えるかもしれませ
んが、私の設計では比較的、登場回数は多
いんです。

2枚目と3枚目は以前、手縫いした革引手。
革引手の長所は徐々に手に馴染んでくると
ころです。そう言えば野球のグラブも革だ
から、幼少期から革には触れていたことに
なります。革好きは、その当時から刷り込
まれたものなのかもしれませんね。

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木を隠すなら森の中

物を隠すなら同じような物の中に紛れ込ませ
る方法が最適であると言った意味で使われる
言葉ですが、凶悪犯が逃げるには人が沢山居
る都会に潜入する方が見つかり難いと言った
ことを表現する場合に使われるのが、この
「木を隠すなら森の中」の言葉です。

しかし、先日行った造園屋さんの畑は本当に
木だらけで、さきほど目星をつけた木から一
旦離れて違う木を見てる内に、目星をつけた
木がどれだったっけ?と慣用句でなくて、本
当に言葉通りのことが起こりました。

上品な立ち姿の木々は割と個性を感じること
が出来ずに多くの中に紛れてしまうのですが、
特徴のある木は、その特徴が印象に残るので
再度見つけ出すことが容易でした。

世の中に五万と居るライバル会社達との差異
をどのように打ち出し、違いを見せるのか?
いわゆるブランディングとの共通点をここに
も見出すことが出来ます。

特徴のある樹形になるのか?美しい花を咲か
せるのか?強烈な匂いを放つのか?毒々しい
樹皮になるのか?目立ち方は様々ですね。

当事務所も多くの皆様に見つけていただいて、
とてもありがたいことです。そして、そのご
期待に今後もお応え出来るように日々精進を
積み重ねて参りたいと思います。

と言う訳で、同じ種類の木の中からお気に入
りの1本を探す作業は、こんな畑の中で行わ
れました。

これだっと目をつけた木は既に先客が居て、
購入者の名前が書かれた札が巻かれていま
した。それも1本だけではなく、違う樹種
でも同じように先客がいました。

良いと思える物は他の方も同じように良い
思っています。タイミングを逃すともう買
うことは出来ないかもしれないので、良い
と思った時に手を打つことが大事なのかも
しれませんね。

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黒い植物

植物と言えば、葉は緑で花は赤、白、黄色、
ピンク、オレンジ、青など鮮やかな色味を想
像されるのではないでしょうか?

先日、住まい手さんと工務店さんと一緒に造
園屋さんのまるで植物園のような広大な畑(
庭に使う植物ばかりを置いている場所)に御
伺いしました。

樹種ごと、広葉樹、落葉樹ごとにゾーンを分
けて置かれていました。ここでは肥料をやる
ことはないと御伺いしました。肥料をあげて
も直ぐに出荷されていくので、肥料の効き目
が出る頃にはここに無くなることが理由だそ
うです。

そんな中、本当に帰り際に見つけたのが写真
の「オオバジャノヒゲ コクリュウ」と書か
れた植物です。リュウノヒゲは時々見かける
ことがあるのですが、おそらくその一種かと
思いますが、何と真っ黒な葉で一瞬、枯れて
いるの?と思ったのですが、萎れた感じはな
くイキイキとした感じです。

よく観察すると根元の方は緑色なので最初は
緑なんだと思いますが、やがて黒になるので
しょうね。調べた所によると白い花が咲くそ
うで、日本庭園の下草として珍重されている
のだそうです。

一体、どんなシーンに活用されているのかな?
と思っていましたが日本庭園に用いられてい
るとは意外でした。今度からじっくりと観察
してみようと思っています。

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色々

坂道に建つ家の外壁の仕上げ塗装が完了しま
した。マヂックコートと呼ぶ商品の吹付工法
を採用しましたが、吹付工事で終わらずに仕
上げの模様?のような筋のようなを表現する
ためにプラス一手間が加わります。

以前、イカスミ色と表現しましたが、そのイ
カスミ色が見えたと言う感じです。しかし、
やはり光の当たり方によって全然、見え方が
違います。

1枚目は日の当たらない面です。実際に現場
で見た時の色に最も近い発色がこんな感じで
す。

しかし、少し日の当たる面になると先ほどの
写真とは違って、やや薄めに見えると思いま
す。

そして、こちらの写真になると日当たりが良
すぎて、イカスミ色と言うよりも、薄いグレ
ーと言っても良いほど1枚目とは違って見え
ます。それくらい、色って光の当たり方や見
える面積、その時の心情などによって違って
見えます。

なので色を決める時はその色を見た時の第一
印象を大事にして下さいとお伝えしているの
です。長く似たような色を比較していると、
徐々にその違いが分からずに困惑してしまう
からです。

決められた選択肢の中から選ぶわけではない、
注文建築ならではの悩みなのかもしれません
が、人生でそんなに経験する出来事ではない
貴重な機会とも言えます。

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