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丁寧に暮らす家(二期工事)

丁寧に暮らす家

(二期工事)

 丁寧に暮らす家(二期工事) / 2023年

一期工事の効果にご納得いただき、残りの課題であった浴室、洗面脱衣場の工事を行わせていただきました。以前の状態では冬場のお風呂や洗面脱衣場はとても寒く、長居出来る場所ではなかったとのことでした。浴室は新築同様に防湿コンクリートを打ち、その上から基礎断熱を施しています。床面、壁面、天井面をすっぽりと断熱材で覆い、気密性をアップすることは一期工事でも同様に工事をしています。その結果は既に、数シーズンを御経験いただきかなりの効果を御感じいただけたようです。ヒートショックに最も気を付けなければいけないスペースでもあり、とても大事な工事であったと思いますが、その効果のほどは、これからの季節を御経験いただいた上で感想を御伺いさせていただこうと思います。

面積の割に、求められる機能が多く必要となります。洗面、洗濯、収納、物干し、暑さ寒さ対策、健康管理、お化粧など多岐に渡ります。一回の使用時間は短くても、一日の中での使用頻度は、かなり高い場所なので、居心地にも気を配りました。

天井は木刷り板と呼ぶ壁下地に使われる材料を目透かしに張り、手の届きにくい範囲で緩やかに曲面を採用しています。天井と壁面は接点を少しずらすことで隙間が生まれ、その隙間に照明を仕込むことで空間全体を柔らかく照らすように計画しています。
浴室はメーカーの既製品システムバスで洗面脱衣スペースと共に以前と部屋の広さは変わっていません。

壁面上部ついている白い機器は、脱衣所暖房衣類乾燥機です。冷房機能はありませんが扇風機のような風を吹き出せるため夏でも使用することが出来ます。床下点検口は目立ちにくい場所へ設置する予定でしたが、予定していた場所に既存のガス管が通っていたため、止む無くこの位置に配置せざるを得ませんでした。