TATAMIリビングの家 (2012年)
当敷地は間口9.9m、奥行き13.6mの長方形です。そして敷地と方位の関係は南北軸から45度近く半時計方向に振れていて、南側には既に隣家が高々と建ち並んでいます。
北西に道路、南東は今現在は空いていて暫くの間、畑で使用されるそうですが区画整理完了後はアパートでも建てられそうな大きな区画となっています。
そこで、考えたのが1階と2階の主室となる部分の主採光面です。
寝室や車2台分の駐車スペースの確保を考えると、午後の採光を優先的に考えて開口部を設けています。
住まいの名前にもなっている「TATAMIリビング」ですが、皆様にとって、リビングってどのような場所ですか?
結構、曖昧な定義なのではないでしょうか?もしかしたら、そんな定義など出来なくないですか?
そう、リビングって何でも出来る場所なのです。
すなわち四つ間の日本家屋、その中にはお客様を迎える間として使われている一室もあるように、ユーティリティーに使える場、それがリビングと定義付けしてみると、そこは御飯を食べたり、おしゃべりしたり、勉強したりと多用途に何とでも使い回せるのです。
そのような場がこの「TATAMIリビングの家」の主役となっています。
長~いテーブルに設えられた座面に腰を掛けて長居しながら、ぼ~っと時間を過すのが至福の一時となります。
建築場所 兵庫県姫路市
敷地面積 136.00㎡ (41.14坪)
建築面積 78.55㎡ (23.76坪)
延床面積 114.80㎡ (34.73坪)
Q値 2.58 W/㎡K 、 μ値 0.026
西面外観
西面外観夜景
左 西面外観
右 南面外観
左及び中 夜景
右 玄関
長~く伸びたテーブルはダイニングでもあり、お客様を招いて雑談する場でもあり、ワークスペースでもあり、テーブルと並行した畳敷きのベンチと共にいつまでも居たくなる場所です
河川敷を眺める事が出来る母の部屋
ミシンを置けるように造り付けのテーブルを備えています
階段も、この家の重要なスペースです
コンパクトな住まいで二世帯がストレス無く暮らすための最低限の備えを設けています
子世帯のリビングを2階に設けています
区画整理によって、いずれ周囲には家が建て込むことを想像し、確保した吹抜空間が有効に機能しています
施工 / 有限会社 あかい工房
撮影 / 中村写真工房