Sideriver ~もう一つの川・余暇を楽しむ家~ (2008年)
河川敷を望む大きな開口が特徴の住まいです。水量豊富な加古川は朝夕でその表情を豊かに変え、水辺に沿って整備された河川敷では多くの人がそれぞれの楽しみ方で時を過す様子が伺えます。この河川敷では夏になると住まいの目の前で花火大会のパノラマが楽しめます。
又、程よく離れた距離に道行く車や電車も、どこかしらのどかな風景を演出する一助を担います。
黒いメガホン状の佇まいに穿った、河川敷を望む大きな開口部は木の骨組みに合わせた木製のサッシが住まいの表情をつくっています。1間の奥行きのあるバルコニーが内と外を緩やかに取り持ち内部空間の広がりに一役かいます。
建築場所 兵庫県加古川市
敷地面積 135.53 ㎡(41坪)
延床面積 98.96 ㎡(29.94坪)
河川敷を望む大きな窓と屋根形状に従う高い天井が心地良い開放感を生みます
黒い外壁が一際、存在感を増しています。玄関側には車を並列して駐車し、且つ玄関へのアプローチも確保する必要があります。
駐車場とアプローチ両方の機能を兼ね、且つコストを抑えた設えとなっています。
左/バルコニー側外観
右/玄関側外観
大きな窓を開放すると外と中が一体化し、心地良い贅沢な空間となります。
階段が向き合う隣地は野外の駐車場です。その面に向かい大きな窓を設け、光を取り込みます。住まいの中心に設けた階段の両側に配置した部屋に明りを届けています。
左/バルコニーから室内を望む
右/階段
階段との界壁をポリカーボネートで作ることで階段からの光が拡散し快適な空間が生れています
寝室を大きめに確保し将来の分割にも耐えうるようにしています
左/2階和室
右/1階寝室
キッチンを中心に周囲をぐるっと回れる動線です
キッチンからは水回りへもダイレクトにアプローチ出来ます
左/ロフトから眺めるリビングダイニングスペース
右/大きな窓から河川敷の堤防を望むことが出来ます
施工 / 船橋建設 株式会社
撮影 / 玉森写真事務所