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わんぱーくあおがき

わんぱーくあおがき

 わんぱーくあおがき(認定こども園あおがき第二園庭) / 2023年

統廃合による園舎合併で、使われなくなっていた旧保育園跡地を本園の第二園庭とし里山活動などの場として活用されることになり、その園庭に付随する形で倉庫、休憩室、トイレを備えた建物を計画しました。休憩室は園庭を管理する方々のためのスペースとして、トイレは、ここに遊びに来る園児や大人も利用できるようにしています。お子さんにとって、パブリックなスペースで経験するトイレのイメージを払拭すべく、綺麗、明るい、楽しいをキーワードに建物の外観色や、内部の仕様を決定しています。明るさを確保するために設けた大きな窓は、外部から大人の目が届きやすく管理の面でも有効に働きます。


建築場所  兵庫県丹波市
敷地面積  4692㎡
建築面積  76.44㎡
延床面積  50.96㎡

園庭には遊歩道が備えられ、四季折々に応じて季節の花が色を添えています。

建物は奥行2.0mの軒下通路を確保し、天候に左右されず出入りが出来ます。又天候の急変時には、この軒下空間が待避所にもなるようにしています。

トイレへの出入り口は大型の引手がついたドアを開閉します。又園児の皆さんが、遊びに来る時には、このドアを開放した状態で使用するため、ドアが開いたまま固定できるようにもなっています。又万が一のために、ドアが勢いよく締まらないようにブレーキ機能の付いた金物を採用しドアの締まるスピードをコントロールしています。

深い軒下空間を設けたため雨や雪も気にせずに建物への出入りが出来ます。

大きな窓によってトイレ内に明るさを確保し、一面のモザイクタイルによって彩と楽しさを感じられるようにしています。人感センサーによる照明と上部からぼんやり照らす間接照明によって、トイレに温かみを加えています。

外部からは先生達の目が届き、トイレ内部での事故防止や管理に役立つように考えています。

子供用トイレブースは、ただ可愛いだけの物も多くありますが、指挟み防止や表示機能、これから大人になっていく中で必要なマナーや習慣などを身に付けることを含めトータルで空間に馴染むものを選択しています。

スペースを最小限に抑えるために、手洗いスペースには、男女どちらの出入り口からもアクセスできるようにしています。